ODっ子との日々④〜散歩開始

さて、冬休みが終わり3学期。
冬休み中は、調子が良ければ13時頃までには起きてきたボウズ。
3学期が始まると、この起床時刻が2時間近く後ろにずれることになります。
就寝時刻は大体22時くらい(自己申告)。
学校に行くというプレッシャーが無意識に働くのでしょうね、急に14時半くらいまで起きてこなくなりました。
枕元に置いた家の電話の子機を、職場から鳴らしてみるのですが、
60コールくらい鳴らすと、電話って勝手に切れちゃうんですね、
この60コール1セットを5回から8回くらいしても、全く起きない。
異常です。
異常なのは分かっていたけど、事態は予想以上に深刻。

14時過ぎに自力で起きたらボウズからLINEを送ってもらい、私が学校の先生に、
今、起きました!
とメールして、
先生が空いた時間に家庭訪問に来るという日々をしばらく続け、
ステップアップとして、
先生と一緒に、放課後学校に行くということもしました。

やはり普通の状態ではないので、起きてから3時間くらい体がだるいのもあり
普通に生徒がいる時間にはもう
行きたくないのもあり、行けたとしても完全下校後。

友達に会ってあれこれ言われたり、噂されたりするのが嫌。思春期ですからね、当たり前ですね。
私と一緒に行けるなら行く?と聞いても、
お母さんと一緒に行くのは最終手段にしたい、と。
まぁ、これも中1男子としては至極当然の考え。
そのうち、ひとりで放課後学校に行ける日が週に1,2度出てきました。

それでも、行く前にお腹が痛くなったりして、つい、
「お腹を痛めてまで行く場所なのかな、学校って。8時間くらいしか起きてられない君が、2時間もトイレにこもるのは、時間の無駄なんじゃないか?」なんて、詰め寄ったりもしました。

私も上司に話をして、残業は基本ナシにして、その代わりに早朝出勤を認めてほしいと、ワガママを聞いてもらい(伊藤忠か!)、朝、誰よりも早く家を出て、8時前には出勤するように。

早く帰ってきて、といっても、18時くらいですが、
脚力の衰えはまずい、ということで、二人で散歩に出ることにしました。
ODの場合、水分、塩分をたくさん取って、調子が良ければ散歩、というのが生活療法の基本みたいです。

まぁ、初日は酷い。普通に平地を15分くらい歩いても、最後のほうは足がもつれている。
1か月、きちんと歩いてなかったですからね。仕方ない。
これも2週間くらい続けたら、だいぶ普通に、30分近く歩いても疲れなくなりました。
そしてなにより、普段話せないようなことを、横並びで歩いて話せるようになりました。

学校には行きたくないわけではない。行く気持ちは毎日ある。ただ、体がいうことを聞いてくれない。

俺だって、高校に行って、大学にだって行きたい。

焦っても仕方ない、なにもいいことがない。だから、焦らないようにしている。

他にも、今楽しんでいるゲームのこと、読んでいる本のこと(基本、家で、読書をしている時間が長いようです。)、好きな音楽の話。

散歩の効能はすごい。

でも、これも、だんだんと元気になってくると

夜の散歩に意味があるのか?

なんて、言い出して、

いや、一人で昼間に行けるならそのほうがいいんじゃない?

行けるよ、じゃあ、昼間に一人で行く。

ということになって、私はお役御免となりました。

私はもう少し、ふたりで話したかったんだけどな。いつまでも子供扱いしてはいけないですね。

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