《聖書-1》アダムとイブ
こんにちは。
Ayaです。
今日は《聖書》のアダムとイプを取り上げたいと思います。
アダムとイヴ
旧約聖書は神(ヤハウェ)による天地創造から始まります。天地創造から6日目、神は自分の姿に似せて『アダム(人間の意味)』を作り、自然界を支配させることにしました。神がアダムに命を吹き込んだのは鼻とされますが、ミケランジェロのこの作品が有名ですね。
こうして生まれたアダムでしたが、寂しそうにしているので、神は彼に連れ合いを作ってやることにしました。神は彼を眠らせ、肋骨から女性を作り出します。彼女は『イヴ(エバ)』と名付けられ、アダムの妻となります。
神は二人に
と申し伝えました。
エデンの園にはたくさんの生き物がいましたが、そのなかで最も賢いのは、ヘビでした。
ヘビはイヴに『善悪の知識の木』について、
と唆しました。イヴは好奇心から我慢できず、『善悪の知識の木』を食べてしまいます。そばにいたアダムにも勧め、食べさせます。
二人は急に裸が恥ずかしくなり、木陰に隠れます。神は二人の様子を怪訝に思い、「善悪の知識の木を食べたのか」とアダムを問いただします。アダムはイヴに、イヴはヘビにそれぞれ責任転嫁して言い逃れしようとします。
神は二人が約束を破ったことに怒り、天使に命じて二人をエデンの園から追放します。
この時から『アダム=男』は労働に追われ、『イヴ=女』は出産に苦しみ、人類は必ず死ぬ運命を追うことになりました。いわゆる『原罪』です。
カインとアベル
さて、エデンの園を追放されたアダムとイヴはカインとアベルという兄弟をもうけます。成長すると、カインは農夫に、アベルは放牧者となります。神はなぜかカインの捧げ物は好まず、アベルの捧げ物ばかり好みます。カインはアベルへの嫉妬に苦しみ、ついにはアベルを殺してしまいます。
そのうえ神にカインの不在を問われると、
と言い返します。しかしながら、神の目を誤魔化すことはできず、カインは神の呪いを受けました。カインは死にたいと訴えますが、神は許しません。カインは両親の元を離れ、ノドという地までさすらうことになります。
息子2人を失ったアダムとイヴでしたが、三男・セトが生まれました。このセトがユダヤ人の先祖となるのです。アダムは930歳で亡くなりました。
アダムの最初の妻? リリス
アダムとイヴの話は以上ですが、聖書外伝にはアダムの最初の妻リリスが登場します。
リリスはアダムと同じように生まれ、夫婦関係で上位に立とうとする気の強い女性でした。神は好ましくないと判断し、リリスを追放します。この教訓からイヴはアダムの一部から創造されたのです。
追放されたリリスは悪魔と交わり、たくさんの子どもたちをもうけました。その上、イヴを誘惑したヘビはリリスの化身とされています。
当初は有名ではありませんでしたが、近世になると『ファム・ファタール(運命の女)』として好まれ、描かれるようになりました。イヴも一種の『ファム・ファタール』ですが、より淫靡なイメージを持たれたようです。
《聖書》シリーズ、初回はこれで終わりです。久しぶりに大学時代に買わされた聖書を開きました笑
イヴはアダムに死をもたらした存在とされています。私などは天邪鬼なので、「アダム930歳まで生きたら充分やん」と思ってしまいますww。ギリシア神話でのパンドラといい、西洋では女性の劣性が強調されていますね。日本では女神の天照大神を最高神としているので、感覚が違います。しかし、江戸時代から男尊女卑が進み、いまだ劣悪な状況です。もう少し良くなってほしいものです。