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妄想デート

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#エッセイ

#Hotel Room156 ドルショック竹下(その3)

お盆特別企画、漫画家ドルショック竹下さんとのコラボ撮影第3弾! いよいよ盛り上がってまいりました! 今度こそ生々しさ漂うがっつりエロをお届けします! 今回は昂ってきたところでいきなり小物を登場させるようなことは致しません。 写真たっぷり88枚+撮影日記 安心してご堪能ください。

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#Hotel 13 妄想デート  女は男とは全く種類の違う欲求を内に秘めている。

昨年末、京都で写真展を開催した際に、ふらりとギャラリーを訪れた女性がいた。 作品をひととおり見終わると、彼女はまっすぐにこちらを見据えるとおもむろに「私を撮ってもらえませんか」と言った。 2月、大阪。 雪こそ降ってはいないが、どんよりとした鈍い曇り空と冷たい北風が一層寒さを募らせていた。 仕事の都合で関西に出向く用事があった私は、ふと思いたって彼女に連絡を取ってみた。 写真展のときの彼女のまっすぐな仄暗い瞳を思い出したからだった。

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#Hotel 12 妄想デート 女は森の夢をみる。

その身に傷をもつ者は幸せだ。 それが体の傷であっても心の傷であっても、それによってより生々しい生を感じられるからだ。

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#Hotel 11 妄想デート 自撮り熟女マキエマキ。作品とはこれまで生きてきた人生全てをかけた女の一本勝負、それは恋と同じ。

いつまでもそこにあると思っていても、時代の流れとともに消え去ってしまうものがある。 新宿歌舞伎町にある、ここ「ホテル松月」もそんな場所のひとつだ。 新年一発目のモデルを誰にお願いしようかと思いを巡らせたときに、 最初に頭に浮かんだのが、自撮り熟女マキエマキだった。 自撮り熟女を松月で撮る。まさに年の初めにふさわしい組み合わせのような気がした。 こうして「新春マキエ絵巻」なるコラボレーションが生まれたのである。

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#Hotel 05 妄想デート 結局女という生き物は生まれた瞬間から死ぬまで女なのだ。

彼女から久しぶりに会いたいと連絡をもらった時、正直少し驚いた。 知り合ってから何年か経つが、その間に彼女は誰かの恋人になり、妻になり、母になった。 子供もまだ小さかったはずだ。そんな時間がとれるのか聞くと、 「仕事は午後休とるので、保育園のお迎えまでの時間で」 と返してきた。こちらとしては断る理由はなかった。 午前中で仕事を抜け出してきた彼女と13時に新宿で待ち合わせをした。 向かったのは歌舞伎町の東のはずれ、比較的安いホテルが軒を連ねる一角だ。 昔彼女とよく利用したホテル

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#Hotel 10 妄想デート それがたとえ欲望のためのシステムだったとしても。

街にクリスマスソングが溢れ、冷え込んだ空気とは裏腹に街は少しだけ浮き足だっている。 彼女を待つカフェに流れる音楽もクリスマス一色だ。 どんなアレンジを加えたとしても、クリスマスソングはクリスマスソング。 いい加減辟易し始めたころ、ようやく仕事終わりの彼女が現れた。 盛り上がる街を一気に抜け、円山町の外れのラブホテルに入る。 食事もアルコールもない体だけの関係。それが昔から彼女との距離感だ。

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#Hotel 09 妄想デート 世の中はみんなSMでできている。

平日の昼下がり、大久保のドンキホーテの前は韓流の店を冷やかす若者でそこそこ賑わっていた。 店の前では大きな水槽の中で凶悪な顔をしたウツボが気持ちよさそうにまどろんでいる。 海のギャングと呼ばれているのはウツボだったかシャチだったか。。。 水槽を眺めながらそんなことをぼんやり考えているとやってきた彼女に肩をたたかれた。 振り向くと久しぶりに会う彼女の顔があった。 気取らない笑顔とざっくばらんな話し方からは想像しがたいが、彼女の職業は「女王様」である。 ドンキから歩いてすぐの

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#Hotel 08 妄想デート 特別編 灯月いつか×フクサコアヤコ

モデルとして撮影会や舞台などで活躍する灯月いつかと私フクサコアヤコの出会いは4年前。 その頃、私は「アンダーグラウンドイベント東京」という本を出版した。 その名の通り、東京で夜ごと行われるフェティッシュからサブカルまで様々なアングラのイベントを紹介したフォトガイドだ。 その本で紹介していた「フェチフェス」というイベントに本の物販ブースを出展していた時、この本を持ってわざわざブースを訪ねてくれた子がいた。 「私この本に出会って、この世界に入りたいと思えたんです!」と目を輝かせ

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#Hotel 07 妄想デート ロリータと緊縛。

彼女とはあるハプニングバーで知り合った。 大人たちがハプニングを期待して集まるその場所に場違いな子がいるなと気になったのが始まりだった。 ロリータファッションに身を包んだあどけなさの残る彼女に声をかけた。 話を聞くと、彼女は緊縛に興味があり、友達と一緒に緊縛の練習をしにきたのだと言う。 私にも過去に少し緊縛の心得があったことから話が弾み、その日は何のハプニングも起きずに終わった。 そして本来禁止されていることではあるが彼女に連絡先を渡してみた。 まさか返事が来るとは思わずに

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#Hotel 06 妄想デート 彼に愛されていると感じれば感じるほど、どうしていいかわからなくなると彼女は言う。

待ち合わせに少し遅れてやってきた彼女に、第一声、 「ひさしぶり、幸せそうだね」と声をかけた。 それくらい、彼女は誰が見てもわかるくらい、幸せな空気を纏っていた。 最近彼氏と同棲を始めたことはSNSを通じて知っていた。 だからこそ彼女がこの誘いに応えたのが意外だったし、なぜなのか興味を持った。 近況を報告し合いながら(主に彼女の近況だが)円山町の一角のホテルに入る。 彼氏と上手くいっていて、最近変わった仕事も順調、何より「愛されている」と感じる日々だという。 部屋に入ると早

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#Hotel 04 妄想デート 相手の性癖だと思って足を踏み入れた場所は、実は自分自身の闇へとつながっている。

その日選んだホテルはSMプレイ用の部屋がある新宿のホテルだった。 拘束用の鎖があらかじめ備え付けられているその部屋に入るなり、彼女はいそいそと持参した拘束具を取り出し、ベッドに並べ始めた。 そして一通り並べ終えると振り返り、期待に満ちた目で私を見る。 彼女は自らの要望を口にしない。なぜなら彼女は「犬」として扱われたいのだから。 性癖はシナプスが形成される幼少のころに形成されると何かで読んだことがある。 彼女の幼少期に何があったのかはわからない。おそらく本人さえも自覚してはい

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#Hotel 03 妄想デート 女にとって秘密は、買い物のついでにかごに入れるデザートのようなもの

夏も終わりに差しかかり、時折吹く風は秋の気配を含みだした。 彼女から連絡をもらったのは、そんな夏の終わりとも秋の始まりともつかない日だった。 予定を聞くと、「いつでもいいよ。主婦で暇してるから」と返してきた。 そう、彼女は人妻である。 結婚前の彼女は職業モデルとして活躍していた。私と出会ったのもその頃だ。 カメラにレンズを取り付けながら、その後どう?とそれとなく結婚生活の話に水を向けると、 「うん、よくしてもらってるよ。なんの不満もない」といって微笑んだ。 たしか、風のうわ

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