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発達障害の中1の息子の魔の2歳時期が10年かかって終わりを告げた

うちには、発達障害で時間限定登校の中1の息子がいる。

その息子が2歳の時、毎朝見せていた、教育テレビでやってる番組を、いつものように見ていた。

息子は、テレビで歌や踊りやっていても、ジーッとテレビを見つめるだけで、一緒に歌ったり踊ったりするような子ではなかった。

その番組は、基本的には毎日違う歌が流れていたけれど、しばらくの期間は、毎日1曲は必ず同じ歌を流している。

そして、いつものように、毎日流れている同じ歌が流れた途端、台所にいた私のところまで息子が来て、突然、私を叩いた。

私は訳が分からなかった。

機嫌良くテレビを見ていると思ったからだ。

今思えば、息子は、毎日毎日流れている同じ歌に、ムカつくぐらいうんざりしたのではないかと推測される(笑)

しかも、やはり今思えば、童謡的な曲が嫌いということもあったのかもしれない(笑)

そこから、何かしら嫌な事があると、私を叩くようになった。

その時はまだ発達障害と分からなかったけれど、3歳で発達障害と判明した。

最初は、どんなことで機嫌を損ない、いつかんしゃくを起こし出すのか予測が出来ず、私は逃げるか叩かれるか…しかなかった。

家の中では、唯一、鍵付きの部屋はトイレだけ。

トイレに逃げ込むこともあった。

なぜなら、自分を守る為に、私が息子に手をあげてしまうかもしれないから…子どもが親にする暴力は何も言われないけれど、親が子を叩くと虐待と言われる。

でも外では逃げ隠れる場所はない。

むしろそんな小さい子を置いてきぼりにして、逃げる訳にはいかない。

ひたすら「やめて!痛い!」と言いながらも、叩かれたり蹴られたりするしかなかった。

私自身が子どもの頃、母から殴る蹴るされていた為、大人になっても叩かれ蹴られで、私はそういう運命の人生なのかと、かなり悲観的な時期を過ごした時もあった。

そして息子が5歳の時、下の娘が生まれた。

娘もかなり過敏で、例えば大型ショッピングモールの授乳室とか、家ではないところでは、ミルクもおっぱいも飲まないほど。

生後4ヵ月で実家に連れて行った時は、三日三晩泣き続けていた。

そんな娘も2歳の時、ADHDと診断を受けた。

娘が赤ちゃんの時は、息子は娘に手をあげるようなことはなかったものの、娘がある程度大きくなって来たら、娘の衝動があまりに激しいので、息子と毎日殴りあいの大喧嘩。

そのおかげもあって、少しずつ息子の私への暴力はなくなって来た…自分より5つ下の妹との喧嘩で手加減していることもあってか、八つ当たりで叩かれることはよくあったけれど。

でも、初めての場所だったり、人混みだったり…苦手なことがあるような時は、容赦なく私は殴れ蹴られた…8才、9才…どんどん大きくなるにつれて、力も強くなって来る。

大きなアザが出来ることもあった。

もちろん代替えも色々考えた。

サンドバッグのような起き上がりこぶし…ビニール製だった為すぐ壊れた😅

布団をくるくる巻いたもの…持ち歩けない😅

スーパーのビニール袋に柔らかい子ども用のボールをいれて持ち歩いたこともあったけれど、本人いわく「お母さんとは感触が違う。」…😅

どれもダメだった…そうこうしているうちに息子は5年生になった。

少しずつ落ち着いて来た。

学校にもずっと付き添いで行っていたけれど、5年の三学期は、先生が家まで迎えに来てくれれば、私の付き添い無しでも学校に行かれるようになった(もちろん別教室で4時間目と給食だけだけれど)。

波がありながらも、6年生になっても、私の付き添い無しで先生のお迎えで学校に行けるようになり、だいぶ落ち着いて来た…相変わらず娘とは毎日激しい喧嘩はしていたけれど。

そして現在、中学1年生。

別室で時間限定登校ではあるけれど、私が連れて行かなくても、先生のお迎えが無くても、1人で学校に行かれるまでになった。

ゲームやタブレットも、以前は時間規制をすると大暴れだったけれど、今はとても落ち着いて、もう少しやりたい時は「延長して。」と言ってくるし、もう終わりにして寝ようと自分で思う時には、何も言わずに寝るようになった。

同学年の周りのママ友さんなんかは、子どもが思春期になって、反抗してくるようになったり、無視するようになってきたり…なんて話しも聞くけれど、うちは逆に、やっと魔の2歳の時期が、10年かかって終わったのだ。

息子は、頼めばお手伝いなんかもしてくれるし、前まではほとんど話すこともなかった、学校であった出来事なんかも、時々話してくれるようになった。

まぁ同年代の子達とはかなり遅れて、思春期や第二次反抗期が、いつか来るのかもしれない。

でも今は、下の娘がADHD真っ盛りで大変な分、上の息子は楽になったので、この平和なひとときを堪能したいと思う。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙇

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