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異世界キャンプ チートはなくても美味しいものがあれば充分です

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「モンスターしか食べるものがないんだけど!」  ピクシーのリリは叫ぶ! 川雲百合、リリが人だった頃の名前だ。 ある日の仕事終わり、急に目の前がフッと真っ暗になると、魔道士に目的…
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2022年6月の記事一覧

17話、激闘とその先(5)

「まぁ妾はダークエルフの中では若いほうじゃ、人族じゃったらクラウディアと同じ頃のイメージじゃな」
「じゃあ、寿命は1000歳ぐらいってことよね?」
「そんな長生きをする妖精族は、死という概念が薄い、正直妾は生き返って何が悪いのか分からんのじゃ」
「え? どういうこと?」

リリ達には、イヴァの言っている意味が全くもって分からなかった。
 しかしイヴァの話しは続く。

「クラウディアよ、人族の一生は

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17話、激闘とその先(4)

「……っ! クリ、スタ? クリスターーーーー!!」

顔をクリスタの体に埋めて、泣き崩れているクラウディア。

(なんて声を掛けたら……)

駆け寄った皆もリリと同様に、何も声をかけられない。
 皆が俯き、泣き続けるクラウディア。
 しかし直ぐに顔を上げると、その顔は涙をこぼしながらも、貴族然としたクラウディアに戻っていた。

「貴女に命を救われるのは、7歳の頃に暗殺者から救われて以来の二度目です

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17話、激闘とその先(3)

 リリの視線の先で戦う、ラーナ、クリスタ、アン。
 皆が攻め手にかけているのか、まだお互いが睨みあっていた。

「嫌になりますね……わりと強めに傷をつけたと思うのですが……」

クリスタが付けた傷も数十か所はあるのだが、擦り傷程度で血の一滴もでていない。

「あたしの大剣を特に警戒してるみたいだな」
「そうですね、弱る気配が見えません」
「軽いダメージは気にしないくせに、致命傷になりそうな物だけは

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17話、激闘とその先(2)

【魔力満点サムゲタン】

「イヴァ!」
「なんじゃ?」
「燻製肉、ジンジャー、クルミ、大麦、ネギ、マンドラゴラを出してちょうだい」
「ほれ、ほれ、ほれ」

リリの言葉に合わせて、アイテムボックスから次々と食材を出すイヴァ。

「あと、なにか魔力が戻りそうなものは入ってる?」
「魔力のある食材……んーそうじゃのぉ、ファイヤーリーフならどうじゃ?」
「ファイヤーリーフ?」
「ほれ、ラーナが持っておった

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17話、激闘とその先(1)

デザートプレデターと出会ってから半日ほど経っただろうか?
 馬車で逃げ、死闘を尽くし、ギルドの討伐隊までが手助けをしてくれた。
 それでも残りの一体は、まだリリたちの目の前で、ウロウロとしている。

「流石に、この一体はあたし達でやるしかないか」

アンが大盾を置きロングソードを両手で構える

「ごめんなさい、わたしがもう少し人を呼べたら良かったんだけど……」

申し訳無さそうに俯くリリ。
 クリ

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16話、デザートプレデター(4)

「嬢ちゃん達、投げナイフは残ってるか?」

アンがラーナとクリスタに大声で問いかけた

「ボクはあと3本!」
「私は2本です」

二人の切迫した声色から、先程よりもジリジリと追い詰められてるのを感じる。
 散々攻撃をしているにも関わらず、デザートプレデターの頭数が減っていないからだ。

「そろそろ手詰まりか……」
「投げナイフだけじゃ厳しそう、上手いこと入れ替わって突撃してくるし」

アンの呟きに

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16話、デザートプレデター(3)

(急げ急げ急げ急げ)

リリは空を飛び回り、キョロキョロと空から周りを見下ろしていた。
 焦れば焦るほど視界が狭くなるのを感じる。

「まだ、まだみんなは大丈夫よね……」

人どころか動物すら見当たらない、広大な荒野で探しものなど無茶であることは分かっていた。
 時間感覚もとっくに狂っている、リリにとって永遠かとも思えるほどの時間を飛び回りながら荒野をくまなく探す

「……っあ!! いたー!!」

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