太田うさぎ『句集 また明日』と『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(左右社)
○太田うさぎさんの第一句集『また明日』(左右社)ができあがりました。
「うまい句」とは、「いい句」 とは、そして「俳句らしさ」とはなんだろう、ということを考えながら制作のお手伝いにあたりました。この句集にはひとつのこたえとして"余裕"があると思う。目次の小見出しは作品から取った言葉で、これだけでもうさぎさんのチャーミングさが出ていると思います。かるがると・大人っぽく・愛おしい本です。楽しみにお待ちください。仁平勝さんに、これまた洒脱な解説をいただきました。
うしろより浪が浪抱く西鶴忌 太田うさぎ
星ごつたがへす寒天干場かな
また明日コートひらりとすたすたと
○『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(左右社)も、もうすぐできあがる。今、読まれるべきという熱い思いから、急ピッチで編集されたとのこと。
自分には思いの及ばない職種があり、その人も今を生きていると感じることで、私たちはこの世界の豊かさを思い出すことができる。世界とは各分野の代表者を集めたものではなく、ごく個人的であることすべての集合なので。
私も参加しました。私はほとんど影響を受けていない人間の側で恐縮だけれど、そういう人も世界の構成員ではある。私の書いたものを読んで肯定されたと感じる人もいるはずと願う。
左右社の仕事が続いたので「すっかり左右社のシンジケートですね」と言われてしまったが、単にほかの仕事があまり来ないというだけなので、お仕事自体はお待ちしています。
子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」 穂村弘『シンジケート』
それぞれ、詳しくはこちら↓
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