
太田うさぎ『句集 また明日』と『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(左右社)
○太田うさぎさんの第一句集『また明日』(左右社)ができあがりました。
【新刊】太田うさぎ『句集 また明日』6月上旬刊。飄々とした詠みぶりに定評のある著者が四半世紀の句歴を経て刊行する、待望の第一句集!膨大な作品群から厳選300句を収録。仮フランス装・天アンカットと造本もこだわりの一冊です。企画協力は佐藤文香さん。詳細は▶︎https://t.co/nqURKamjHX pic.twitter.com/tFlDnNThVa
— 左右社 (@sayusha) May 29, 2020
「うまい句」とは、「いい句」 とは、そして「俳句らしさ」とはなんだろう、ということを考えながら制作のお手伝いにあたりました。この句集にはひとつのこたえとして"余裕"があると思う。目次の小見出しは作品から取った言葉で、これだけでもうさぎさんのチャーミングさが出ていると思います。かるがると・大人っぽく・愛おしい本です。楽しみにお待ちください。仁平勝さんに、これまた洒脱な解説をいただきました。
うしろより浪が浪抱く西鶴忌 太田うさぎ
星ごつたがへす寒天干場かな
また明日コートひらりとすたすたと
○『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(左右社)も、もうすぐできあがる。今、読まれるべきという熱い思いから、急ピッチで編集されたとのこと。
【緊急出版】『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』6/17緊急発売!新型コロナウイルスにより前代未聞の事態を迎えたわたしたちの文学。ミニスーパー店員、専業主婦、タクシー運転手、介護士、留学生、馬の調教師、葬儀社スタッフ……2020年4月、働く77人の日記アンソロジー!!https://t.co/1yYDLQ7Bia pic.twitter.com/juvTY9sAh9
— 左右社 (@sayusha) May 29, 2020
自分には思いの及ばない職種があり、その人も今を生きていると感じることで、私たちはこの世界の豊かさを思い出すことができる。世界とは各分野の代表者を集めたものではなく、ごく個人的であることすべての集合なので。
私も参加しました。私はほとんど影響を受けていない人間の側で恐縮だけれど、そういう人も世界の構成員ではある。私の書いたものを読んで肯定されたと感じる人もいるはずと願う。
左右社の仕事が続いたので「すっかり左右社のシンジケートですね」と言われてしまったが、単にほかの仕事があまり来ないというだけなので、お仕事自体はお待ちしています。
子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」 穂村弘『シンジケート』
それぞれ、詳しくはこちら↓
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