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「お母さん」であることに疲れた

コロナ・スペシャルな時期が、終わりつつある。

一昨日の晩、マクロン大統領から、レストランやカフェ、学校などが今後ほぼ通常再開することも発表された。


コロナの禁足という異常事態をへて、私は色んなこと考えたり感じたけれど、気持ちに一区切りつけて終わらせてくれたな、と感じる出来事があった。

それは、お友だちの家に招待してもらい、彼女の手料理をごちそうになったこと。

この銀色の麦畑が広がる、小さな町に彼女の家はある。

その家の裏には、小さな庭に畑があって、そこで採れた元気なシソやヨモギが天ぷらになってご登場。

カリカリ、パリリと音を立てるのを全身で喜びながらいただく。

ひゃ〜。

お・い・し・い。


コロナ外出制限中、テイクアウトの食事もそこそこしたとはいえ、今までにないほど「家族のためにご飯をつくって食べさせること」にプレッシャーを感じて過ごしたこの数ヶ月。

料理が苦手だろうがなんだろうが、みんな毎日、腹が減るから作らにゃならん。

だからか最近、私自身が何を一番たべたくなったのは

誰かがつくってくれた手作りの料理だった。

これはコロナ前にも定期的に押し寄せる欲求だったけれど、今回、友人のお家に招待してもらって、わいわいお話しながらの食事は特別だった。


彼女はいつも「田舎料理」と謙遜するけれど、私にとっては「お母さんの料理」なんだと思う。

ときどき、私だって子どもになって甘えたい、そんな自分がいるのかもしれない、なんてことも初めて思った。

自分がお母さんであることに時々、疲れてしまうんだろう。

仕事して疲れるのと同じで、お母さんでいることだって疲れて当然だよなぁ。今回のコロナ禁足中は、特にこの点で疲れたのかもしれない。

この夜はおかげさまで、お腹いっぱい、胸もいっぱいになった。頭をよしよし、してもらったような満たされた気持ちにもなって、1日を終えられた。

そして、ようやくコロナ異常事態の生活に一区切りつけることができたような夜でもあった。

ごちそうさまでした!

また、ときどき甘えさせてください笑。




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