中村綾花 Ayaka Nakamura
cakesでの連載+α 。十人十色どころでない色々な生き方をするパリジャン。それを見たり体験すると、日本での生きづらさから解放されるヒントだらけ。 最近は、不妊治療、妊娠、出産、子育て体験を通して、日々、いまだにぶち壊される日本の価値観などを書いています。
花の都、だけじゃない汚くてごちゃ混ぜで貧乏、だけどなんか楽しく気軽なパリの本当の生活を切り取ります
写真は全然コロナと関係ないですが、ヘアカット(ただすいてもらっただけなのに)すごい毛量が出たので記録撮影したものです。さて、私のウザい毛量はともかく。 withコロナ生活も2年以上過ごしてきましたが、ここ最近のオミクロンが今ままでに経験したことのない威力で広がっているのに驚いています。これまでパリに住んでいる友人らが、コロナが誕生して、早い段階で感染してはいましたが近隣に住む友人らが、あれよあれよと言うまに感染。学校にも続々と陽性者が出ていて、「家族の誰かが陽性者だったり濃
日本になかなか帰れない。そこで日本の家族から色んなものを詰め込んだ段ボールを本日郵送してもらった。今朝、地元の小さな町の郵便局から発送してもらったら、その日の夜中から早朝にかけて、すでに飛行機に乗ってフランスに向かっているらしい。![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65823525/picture_pc_7db50bde59a6f768b567160a5278be10.png)仕事が早すぎる。夜中の
自分らしく生きる 自分の軸を持って生きるというのが、いまを楽に生きる必須なポイントなのだけれど正直、これは数日で身につくものじゃない。私自身、それをものすごく孤独な自問自答と、地道な脳の筋トレを数年経てやっと身につけた気がしている。それを、このぐっちゃぐちゃな日本に住みながら身につけるってのは並大抵のことじゃない。でも、ごくシンプルに考えると、とりあえずはっきりわかりやすくなることに気がついた。### **それは、まず、「自分らしく」を目指すのでなく「人間らしく」生きること
週末、フランスの至る所で文化遺産に触れられる年に一度のイベントでした。もちろん全て無料! 思いもよらずタイミングのあったバロックコンサートに参加。お城のシャペルにいるだけで天使が降りてきそうな空気なのに、そこでビオラダガンバなど、古き楽器で演奏されるバロック音楽に全身、清き音のシャワーを思う存分浴びるひととき。オルガンとコーラスで始まった瞬間なんて、涙が滲み出そうになりました。あ〜、こんな素晴らしいクオリティーコンサートなんていつぶりか。でも、一番驚いたのは、途中で退散するだ
生理の話は、どんどんしていこうと思う。授乳をやめてから1ヶ月くらい経ったか? ついに生理が再開。子宮せんきん症という病気があって、そのせいで妊娠しづらく治療もしていたわけだけど妊娠=治療になる、らしく、この1年振りくらいの生理には痛みがない。痛みがないのが正常の生理って知ってましたか?私の人生の長期間、散々、ずーっと、うんざりするほど生理痛に悩まされてきたので、生理なのに生理痛がないのってものすごく変なのだけど笑。ともかく、1回目の妊娠&出産後の生理もたしかにこんな具合で痛く
産後、もしかしたら初めてかも知れない、夜のひとり散歩をしたら驚いた。ベビーカーを押さずに、ひとりで歩く身軽さがこうも脳味噌も解き放つものだったとは!どこからか漂ってくる、他人の家の揚げ物の匂い。草花の匂い、窓のカーテン越しに見える寝室でお母さんとくつろぐ子供たちの様子、路上駐車してるあらゆる車、誰かと電話してるムッシュの会話。。。いろーんな情報が、五感でもってバシバシ入ってくる。赤子といると、自分に入ってこない情報がこんなにもあるとは。赤子といる時というのはデフォルトで、神経
地味にコツコツ、が、思う以上に大切でその後の大きな成果につながるって聞いてはいるけれど。。。子育てって、ほんっと、毎日毎日、同じルーティーンの繰り返し。同じことをコツコツすることが、苦手な私は、時々それに気がついてうんざりする。妊娠治療でなんとかどうにか子供が欲しい!って思ってやっと授かった子供でも、そう思うのだから自分に呆れるわ。 オムツを代えて、ミルク飲ませて、風呂に入れて、、、、の一つ一つのおかげで、知らぬ間に1ヶ月で数センチも成長してたりするからね。よそさまの子供の
どうやら本当に、日本でオリンピックが開催される。私が住むフランスでは、マクロン大統領が、ワクチン打たないと生活制限をかけるという脅しを発表。その発表があった晩から、それまで空き空きだったワクチン予約が一気に大混雑したばかり。私の周りでは、ワクチン打ってない人の方が少数になってきた。さて、オリンピック。このまま強行されたら、オリンピック株ならぬ、日本での新種株が生まれるんじゃないかというリアルに当たりそうな予感がしてきた。やったら、やったモノ勝ちで、その後のことなんて考えてない
どう考えても、開催することがおかしい東京オリンピック。国、政治、色々なしがらみと、すでに裏金をもらってる人たちが「開催すること」に必死になって無理やり進めようとしているとしか思えない。でも、どうやったらやめさせられるんだろう?半ば、何も出来ないと思って諦めモードだったけど、中止を求める署名ならすぐにできると知ったのでここでシェアします。https://utsunomiyakenji.jp/stoptokyoolympic/一人で諦めモードだったのが、そう思ってたのは私一人じゃ
フランスに住んでいた日本人の友人らが、色々な理由で日本へ帰って行くと、半分以上の確率で感じること。 それは、 「ああ、もう、あの時一緒に楽しく過ごしてた人じゃなくなっちゃったな。。。」 ということ。 特に、東京に戻ったりした人だと、強くそれを感じることになる。 その原因ははっきりしていて、 忙しくなるから、人が変わってしまうのだ。 余裕がなくなる。自分が毎日生きること、仕事すること、しまいには、忙しくあることに一生懸命。 こういう状態になると、もう、周りの人
ぼちぼち連載中、cakes「パリジャン十色」記事が更新されました。 ここ最近続いた、壮絶な出産体験レポートはようやく書き終わり、正直、これまで溜まっていたトラウマのウミを消化させてもらった気分です。 さー!次行くぞ!と気持ちがようやくスッキリ切り替わった感じ。 あれだけとんでもない出産の体験の記憶というのは、その後また続いていく待ったなしの赤子のお世話、子育てに脳が占領されて、どんどん消えていく脳のプログラムになっているようです。 ある意味、人間の防御本能に違いない
まだまだつづく、産後の地獄体験。 私は、これまでフランスで入院、手術を何度か経験した時にパニック発作を起こすようになっていました。 日常生活を送っている時には全く問題ないのですが、入院、特に、手術後の麻酔から目が覚めた時の不安や気持ち悪さに発作を起こしてしまうんですね。 それが、出産というまた入院体験で発作を起こしてしまい、強いトラウマになってしまいました。 今回の記事では、この一番ピークで辛かった産後の体験をつづっています。 これで、一旦、産後の辛い話は終わりです
cakesで連載中、フランスでの壮絶な出産体験レポートが更新されました。 壮絶っていっても、母子ともに無事だったし、命に別状はなかった、のだけれど、それにしても、やっぱり個人的にはトラウマになるほどの体験でした。 出産後の腹は垂れ落ちるわ、股からいろいろ出血するわ、トイレに間に合わなくてもらしたり、本当に、自分がどうなっちゃったのかわけがわからなくて泣き崩れた出産直後。 出産=感動、赤ちゃん=カワイイ、とか全然思えませんでしたから。 そう思えないことも案外ある、ってこ
子供を産んで、育てて、自分を超える存在が現れたり。 生まれ育った国を離れて、外国で暮らしたり。 未知のウィルスによって生活環境が変わったり。 自分を取り巻く環境、世界は変われども、その度に、自分を見失いそうになったり、吹っ飛んで戻って来れなさそうな事態に溺れても、 また、泳いで戻ってくる小さな孤島のような場所。 それが私にとっての仕事だなと思う。 書くことだと思う。 それがあるから、また、時間がかかっても正気に戻れる。そういう、場所というか、自分だけの世界があるこ
妊娠、出産というのは、本当に信じられないほど 「イメージと現実とのギャップがある」ということを、身をもって知りました。 「パリ症候群」というものがありまして、パリに住む前のイメージと、実際に住んでみた現実のギャップに精神を病んでしまうというものなのですが、それとは全く、比べ物にならないほどだと感じました。 こんな大変なことだって、どうして端から見てても分からなかったんだろう?。事前に調べておいても、全く参考にならないことが多すぎた……。 さて、トラウマにすらなっている
ごぶさたしています!一時停止していたcakesでの連載がようやく再スタート。 前回までで止まっていた、フランスでの出産レポートです。 思っていたのと、聞いていたのと、違いすぎた自分の出産体験。 フランスだから、というのもあるけれど、それにしても、心身ともにズタボロになった辛い体験です。 今回は、ある意味これは医療ミス!?になるのか、まさかの、いや、やっぱりすんなりうまくいかなかったパリの病院での出産、いよいよ本格的な分娩が始まったところの体験レポートになっています。