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設立3ヶ月の会社がインターンを3人採用した理由。

越境が立ち上がったのは9月15日。
なぜ越境という会社名にしたのかと言うと、企業を、ブランドを、サービスを、商品を、組織を、今いるポジションから「越境」させて、新しい わくわくする未来へとご一緒するための、価値を再構築するバリュー・デザイン・ファームである。

という意志を込めて....なんですが、このお話は別の機会にさせて頂くとして、とにかく越境が立ち上がって3ヶ月のできたてほやほや会社ということをわかって頂ければ、今日のお話に支障はありません←


設立から3ヶ月しか経っていないにも関わらず、我々はインターンを募集することにした。

もっと他にやることがあるだろう、とか、自分でもそんな気がしないでもない。が、聞いて欲しい。猛烈に若い血が必要だと思ったきっかけがあった。(言い方)

年末が近くなると1年の振り返り特集や来年の予測などで盛り上がりを見せるPR界隈。
トレンダーズさん(いつもお世話になっております)に頂いた「10代女性の2021年上半期トレンド予測」を見てびっくり。


は、半分もわからん.....!



呪術廻戦はわかる、花江夏樹さんもわかる、ゆたせな、ほのぴす、ヒヨごん、不仲説プリ、透明うちわ.....

......?!

聞いたことのないワードもちらほら。これが10代のトレンド....

時代に置いていかれる恐怖

越境は企画の会社である。
「良い企画とは」これを語り出すと止まらなくなってしまうが、クリエイティブ×PRをバックボーンに持つ我々にとって、良い企画を構成する要素のひとつに「社会背景」というものが強くあると思っている。
そしてもうひとつ、企画をする上で我々がとても大事にしていることが「生活者起点」である。
この商品/ブランドのターゲットとなる人物を自分に憑依させて企画をする。
この人は普段何を考えて、何が好きで、どんな生活を送っているのだろう。休みの日は何をしているのだろう。とにかく憑依させて考える。

が、当たり前だがターゲットとなるその人を知らなければ憑依させられない。
ターゲットのことを理解しないままに考えるのは、生活者起点でもなんでもなく、自分自身の想像でしかない。そんな曖昧なものは企画として提案できない。

だからこそ、知る必要がある。

わたしが初めてケータイというものを手にしたのは中学1年生の時。
今では存在しないであろう白黒の液晶画面の、折りたたみ式のケータイ。

ちなみにわたしの家ではケータイを買ってもらうための条件がとても厳しくて、テストで5教科の点数450点以上で買ってあげる、とかそんなんだったように思う。大人になってからこの技術を「フォトリーディング」と呼ぶのか、ということを知ったが、中学生の頃からフォトリーディング(写真を撮るように本の情報を脳に送り込む速読術のことらしい)ぽいことができたわたしは、教科書や資料集を丸々画像として覚えて、頭の中で読む....ということをして高得点を叩き出し、見事ケータイをゲットした。
ちなみに画像として覚えただけで理解はしていないので、ただテストで高得点を取るためだけの勉強法であり、今その知識はみじんこほども残っていない。

話が逸れた。
とにもかくにも、そんな風にようやくケータイ(しかも白黒の液晶画面のやつ)をゲットしたわたしと、生まれた時からスマホがそばにあって使いこなすデジタルネイティブの世代には、どう頑張っても埋まらない溝があると思っている。

スマホが普及して、SNSが普及するまで、世界は自分のまわりだけだったように思う。
SNSを通じて知る、同世代の豪華な海外旅行やスタイルの良さを羨んだりすることもなかった。いたずらに人を傷つけるクソみたいな人がそこいらに存在することも知らなかった。いい意味で井の中の蛙と言うか。

デジタルネイティブの世代は、「世界は広い」ことを知るタイミングがわたしたちよりもうんと早いんじゃないかと思う。
SNSを通じて、自分より上がいることも、下がいることも、容易に知れてしまう。
その状況下で構築された考え方だったり、情報の集め方だったり、自分の表現の仕方だったりを、それを経験していないわたしにはどう頑張っても彼らを憑依させることはできないんじゃないかと。

わたしたちもまだギリギリ「若手」でいていられる気がしているけど、もしかしたらもう若手じゃないのかもしれない。これから時代の中心となっていくのはデジタルネイティブ世代なのだ。そう思うとひやりとした。

というわけで3人の学生さんたちをお迎えしました。

こんなできたてほやほやの会社に飛び込んできてくれた3人には本当に感謝...!そしてインターンを募集するにあたって、Wantedlyはすごい....!ということを体感したり。(このお話もまたどこかで綴れたら良いなと思いつつ)

これから先も越境はいろんなものを「越境」させていけるように、進んでゆく所存です!


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