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クラリネット 高音域の出し方♪【前編】

みなさまいかがお過ごしでしょうか?
マスクを装着しながらの外出が暑苦しくなってまいりましたね^^;
でも、引き続き油断せずに過ごしてまいりましょうね!

さて、今回は【クラリネットの高音域をもっと響かせる為の方法】の『前編』をお送りします。
長いので、2編で分けましたので、最後まで読み進める方は、必ず『いいね!』お願いしますよ??

<何回も言っているけど、クラリネットって万能な楽器だよね>

クラリネットは吹奏楽からオーケストラ、ビックバンドまで、幅広い演奏スタイルでお楽しみいただけるとても充実感を得られる木管楽器じゃございませんか?
なのに、高音域に苦手意識を持って演奏を避ける方、多いんですよね、、
そんな避けらがちな、高音域をマスター出来れば、あらゆるジャンルのレパートリーが増えて、もっと演奏を楽しむ事が出来ますよ♪
今日であなたも高音域を好きにな〜る〜!!!!!!

<高音域を必要とする日は必ずくる!?>

クラリネットは、主旋律で全体をリードしていく事もあれば、周囲のサウンドのバランスを聞いてハーモニーやリズムを奏でたりなど、脇役として役回りするなど、演奏中に多くのアンテナを張って演奏しています。
なぜかって??それは『4オクターブ弱もの幅広い音域を持っている』からなのです!
低音から高音域まで1つの楽器で自由自在に行き来する事が出来る為、ハーモニーを調整したり、メロディとして主役を張ったり立ち回りが変化しても違和感なく溶け込める事が出来るのです。そう、それは高音域も容赦なく登場するのです。

<実は高音域、低音域も大差はないんです!>
クラリネットなどの木管楽器は、金管楽器と異なり『口のみで音の高低差を調整する』事が少ないです。
いや、もちろん全くしていないわけではないのですよ?
ただ、クラリネットは無数のキィがついておりますね。それは、指づかいと息のコントロールである程度は音がスムーズに移行してくれる構造となっているという事でもあるのです。
私はもともとトランペットから楽器の手ほどきをしておりました。(もしも続けていたら、トランペット奏者だったかも?笑)トランペットなどは、指を抑える『ピストン』が3つのみですので、オクターブ上の音を発音する際には、アンブシュアとリップスラーなどのコントロールを駆使しながら発音する必要が出てきます。ある程度の感覚が必要となってくるのですよ。。(^^;
しかし、クラリネットはやはり難しい楽器!
理論的に理解しているつもりでも、「イメージ」や「感覚」を掴むまでには時間が要する場合があります。
人間の本能は不思議なもので、あらかじめイメージしたものに対して近づけようと、身体が準備をするよう働きかける作用が備わっているようなのです。
楽器練習でも同様の事が言えそうですね。

<そもそもクラリネットの高音域ってイメージできていますか?>
響かせたい!と感じる音色を具体的にイメージできておりますか?
単純に楽器を吹いていて、『この音鳴りにくいな、しっかり鳴らしたいな』と感じた時に、なんとかして吹きこなそうとするのではなく、「しっかり響いたらどんな音色になるのか」を耳に入れておく事がとても重要です。
いきなりは難しいかもしれませんが、クラリネットの高音域がよく出てくるオススメ楽曲として【シングシングシング】が有名です。
クラリネットソロが最後まで高音域を発揮されており、大勢の中でも十分な存在感を発揮されております。ぜひ高音域をまずはちゃんと聴いてみる事からチャレンジしてまいりましょう!

こちらをクリック♪

<高音域が出しづらいと感じる原因4つ!>

物事には必ず意味が存在します。
高音域があなたにとって響きづらい、鳴りづらい原因をきちんと明確にしておく事で「なんだ!」と解消されるかもしれませんよ♪
ついでに対策もお伝えるので、いいねしてね!!!(←しつこい ´∀`)

①<マウスピースのくわえる位置は適切かい??>

出典:http://clarinet-mania.com/anbusyua.html

クラリネットは、自身の手で支えて演奏していますので、だんだん楽器の重量につられて楽器が下に下がっていき、マウスピースをくわえる深さが浅くなってしまっている方を見かけます。
また、徐々に猫背になってしまっており、お腹が縮こまって腹式呼吸が十分に行われておらず、首も前に出てしまい(ストレートネック気味に)、やがて楽器自体がどんどん下の位置に下がってしまうという状態へと繋がっていく可能性がとても多いです。
<対策>
まずはご自身で自覚する必要がございます。
譜面台を前に置いて練習されている場合は、譜面台の位置を下げすぎずに、少しだけ上げてみましょう。
マウスピースのくわえた位置をズラさないためには、目の前に上半身が映るくらいの大きさの鏡を設置してみましょう。
鏡があると、同時に指づかいと姿勢もチェックできるので、とても効率的ですね♪
クラリネットは角度によって音の響きも変化します。角度は正直個々によって異なるため、一概には言えませんが、ロングトーンを行いながら、右手で楽器を動かしながらよく響きそうな角度を探ってみてください。この時息は弱くならないよう吐き続けましょう。

②<最初の勢いがなくなってはいませんか?>

音の出だしは息のスピードも十分にあったのに、指づかいを意識するあまり、息が弱くなってしまっていませんか?
特に高音域は運指がややこしいので、優先順位がいつのまにか「指」、次に「息」、次に「アンブシュア」になってしまっているケースが多いです。
息が十分に送り込まれていない状態で指遣いバッチリでも、それはうまく発音できず、響かせるのも厳しいでしょう。
<対策>
ホースから出る水をイメージしてみてください。
『ホースの出口が大きい×水が少量』=水がチョロチョロとしか出ず、遠くまで飛ばないかと思います。
対して『ホースの出口が狭い×水が勢いよく出てくる』=圧力がかかって遠くまで水がピューっと飛びやすくなるかと思います。
また別の例えとしては、冷たい手を温めるような「ホワ〜ッ」とした優しい吹き込みではなく、熱いラーメンを「フーッ!」と勢いよく冷ますような鋭い息の吹き込み方のイメージとも似たような事が言えるでしょう。
高音域はより息の量を少し大きく鋭く吹き込まなくては充実した響きは得られにくくなるでしょう。

③<アンブシュアを実はあまり考えていない>

マウスピースの深さを気にしないでなんとなく吹いているケースも意外と多くお見受けします。
マウスピースもモデルによって開きやカーブの深さが異なっておりますので、探りながら適切な位置を見つけていく事が大前提となってくるでしょう。
<対策>
先述でもお伝えした通り、「鏡を見ながらアンブシュア(口の形)」をチェックしてみてください。
マウスピースのくわえる位置が深すぎると息漏れを起こし、浅いとリードの振動を止めてしまって息の入りを塞いでしまいますので、「深すぎず浅すぎず」の絶妙な位置を数ミリずらしながら探していくと、必ず自身にあった位置が見つかってきますので、ぜひチャレンジしてみてください。

④<使っているリード、厚すぎじゃございません??>

よく勘違いされるのが「上級者は3半、4番のワンランク上の番号を使う」といった誤った認識!
厚いリードを使っている=上級者じゃないですからね!?誤解なきように!!
マウスピースのモデルや個々によって適切な厚さのリードやメーカーは違うのですから、番号だけに囚われないで、しっかり無理なく響いてコントロールしやすいリードも見つけていただく事が、何よりの近道かもしれませんよ!?
それに、無理やり自身にあっていないリードを使い続けると、余分な力が加わり、無理な奏法の癖を招く原因となります。

以上!とりあえず多い原因を一部紹介してみました。再度振り返ってみてくださいませ。

では、具体的にどんな練習を実施していこう?
それについては、長くなりますので、【後編】でお伝えしてまいります♪

次回もお楽しみに( ´∀`)

じゃ!!!

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