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Hyggeな暮らし方

北欧の夏は短い。

だから、デンマーク人は思いっきり夏を楽しんでいた印象があります。
日本のような湿気もなくカラリとしているので、一日中外にいても全く汗をかかない。Gもいないし蚊もいない。超快適。

デンマーク人は夏を楽しむために、ほとんどの家庭が海の近くにサマーハウスを持っています。
私がホームステイしていた間にも1ヵ月ほどサマーハウスに滞在していました。
滞在したエリアにはレストランやスーパー、パブなどもあってひとつの街のような雰囲気でした。なので数ヶ月滞在する人も多いんだとか。向こうは長期休暇も取りやすいらしい。ほんと羨ましい。


魚介類はとても新鮮でおいしかったです。ただ、デンマークの主食はじゃがいもなんですけど、和食や中華のようにいろんな調味料を使って調理するわけではなく、シンプルな味付けだったので物足りなくなることも…。


週末は蚤の市がよく開催されていました。大きなインテリアからガラクタみたいな細々したものまで様々。


ホストファミリーは70歳を過ぎたご夫婦だったんですが、なんと自分たちでサマーハウスを建てたそう。これには本気で驚いた。

色合いとかめちゃくちゃ可愛らしい。

滞在中も、建設中の親戚の家にも手伝いに行ってたし、めちゃくちゃパワフル。
おじいちゃんはデンマーク語しか話せなかったからコミュニケーションが難しかったけど、昔の家族の写真とか見せてくれたり、一緒に散歩してくれたりとっても優しかった。


二人はほぼ毎日知り合いのパブでごはんを食べて、何時間もずーっと友達と話していました。何を話してるか分からなかったけど心から楽しそうに話していたのを覚えています。お酒が入るとみんなフォークダンスを踊ってた。笑


自宅にも団らん用のお部屋があって、近所の友人家族が来てはこれまたずーっと話してました。家具のセンスがお洒落。


デンマーク人は人との時間を大事にしてるんだなぁと身をもって体験しました。

寒い冬が長いから家の中でも快適に過ごせるように温かみのあるインテリアが多いし、家族との時間も大切にしている。

家族との時間を取るために残業はしないし、土日もお店が閉まっていることが多い。24時間営業なんてほとんどない。たとえ気温が低くても外のテラス席でブランケットを膝にかけてずーっとお茶してる。


滞在中も「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉をよく耳にしました。
日本語に相当する単語がなく、近しい意味で「心地よい雰囲気や時間」「癒しの空間」などと訳されます。

好きな人たちとコーヒーを飲みながら話すのもHyggeだし、
海を眺めながらカントリーソングを歌って踊るのもHygge、
暖炉やキャンドルの灯りを前に家族と過ごす時間もHygge、
もちろんひとりで心落ち着く時間を過ごすのもHygge。

デンマークでたくさんのHyggeな時間を過ごしました。
日本にいると日々仕事に忙殺されて忘れがちな時間。
当たり前になりすぎて意識していなかったけど、ふと立ち止まってみるとたくさんの人たちに囲まれている。

きっとデンマークの人たちはそういった人との縁を常に意識して大事にしているのだと思う。


これが幸福度ナンバーワンの国。






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