年末年始のおすすめ!2021年もがんばろうと思える本

早いものでもう2020年も終わりに近づいてきていますね。
年々、1年があっという間に過ぎる感覚になる中で
今年はジェットコースターに乗っているようなスピード感で
1年が過ぎていった気がします。

みなさんにとって今年はどんな1年でしたか?

私は、きっと何年か後にふりかえったら
転機になる始まりの年だったような気がしています。

コロナ禍の中でいろんなことがありました。
環境が変わった方、苦しい思いやしんどい思いをされた方もいらっしゃると思います。
今、本を読むゆとりがないよって方もいるかもしれません。
それでも、1冊の本をおすすめさせてください。

2020年の終わりに読んでもらいたい1冊の小説があります。


あずかりやさん まぼろしのチャーハン

大山淳子さんの「あずかりやさん まぼろしのチャーハン」と言う小説です。

【あらすじ】

一日百円で何でも預かります。東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。「半年後に引き取りにこなかったらポストに投函して」と店主に託された手紙の行方は? 突然店にかかってきた電話の相手は、意外な女性で…。高倉健、緒形拳、石原裕次郎の三人が預けた「ある物」とは? 日本屈指の盆栽の名人が遺した名木を、不肖の孫が受け継いだことから巻き起こる大騒動……累計25万部突破、ほっこり切ない人気シリーズ第4弾。

シリーズ物なので途中からは読めないかなと私も最初は思ったのですが大丈夫でした。
連作短編なのでこの巻から読んでも楽しむことができます。
実際、私はまだこの巻しかあずかりやさんのシリーズは読んでいないです(笑)

1日100円で預かってくれるあずかりやさんには様々な預かりものがやってくる。
これさえ理解していればあずかりやさんの世界観に入れると思います。

コロナで疲れた心にエネルギーをくれた本。

読んでいる時は、意識していなかったけれど
印象に残った台詞を読み返すと
ある気づきがありました。

まずは印象に残った台詞を紹介します。

【印象に残った台詞たち】

夢の醍醐味は「語る」ところにあると、小生は思う。ひとは自分が持っている贅沢に気づこうとしない。
章人がくれた新しい生き方は過酷だが、わたしは受け入れた。
大きくなろう、強くなろう、まだまだ生きてやろう、と思っている。

この2つの台詞が私はすごく印象に残っていて
改めてなんでこの台詞が印象に残っているのか
考えてみました。

すると私の中で2つの台詞の中に共通しているキーワードが出てきます。

コロナでした。

コロナによって当たり前だった日常が変わってしまい
当たり前へのありがたさを感じることが増えました。

コロナ禍のなかで読んでいたから私は、この台詞がすごく印象に残ったのだと思います。

そして、いつからだろう。
人に夢を語らなくなったのは。
そもそも今の私は夢って持ってる?
と問いかける台詞でもありました。

章人がくれた新しい生き方は過酷だが、わたしは受け入れた。
大きくなろう、強くなろう、まだまだ生きてやろう、と思っている。

前半の台詞が気づきと問題提起だったとしたら
この台詞は、背中を押してくれる言葉でした。
私は、すごく救われた気持ちになったし
あぁ、来年もまたがんばろうと思わせてもらいました。
強くなりたい。この台詞をいった子みたいに力強くこの時代を生き抜きたい。
そんな気持ちにさせてくれる小説でした。

最近、発売された本なので本屋さんで売っていると思います!
よければ探してみてください^^


この本との出会い

この本は、12月のポプラブッククラブの本でした。

ポプラブッククラブについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

簡単に説明すると
ポプラ社と言う出版社が運営している本好きのためのコミュニティです。
ポプラブッククラブは、毎月ポプラ社さんの本が送られてくるサービスがあります。

今月は、大山淳子さんの「あずかりやさん まぼろしのチャーハン」が対象本として送られてきました。
さらに今月は、著者の大山淳子さんと担当編集者さんをお招きしてのオンライン読書会に参加できると言う特典付きでした!

大山淳子さんが作家になられたきっかけを聴けたり、どんな風に作品を書いているのかなども聴けて楽しい時間を過ごすことができました!
そして、著者の方にオンラインで直接本の感想をお伝えすることもできました!

私は、本が届くブッククラブに入っていますが
本が届かないプラン(ポプラ文芸部)もありますよ!

久しぶりの読書会楽しかったです^^

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