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大地のエネルギーを蓄えた生命食

北海道、伊達市にある大高酵素の工場見学に行きました。

伊達市は北海道の湘南と言われるほど、北海道の中でも温かい地域だそう。

この日は寒波が来て、積雪していました。

工場見学は寒いですよ~と、
確かに寒いですが、
工場内では軽装で作業されている方も多く、
私はかなり防寒していましたので、全く寒くなく、発酵の場所ではお風呂の中のような温かさです。

まさに 気 を感じる場所

伊達は山と海に囲まれ、湧き水がでています。

平田様、丁寧に教えて下さいました!

自然環境に恵まれた環境で作ること、
環境が大切で、水が重要であること。
大高登先生の基本理念です。

北海道の湘南の大地と海風、地下から湧き出る水で育った野菜、
これらが酵素エキスに変わるまでの物語を聞きました。

1,原料の休眠

その原料野菜を1℃に設定された部屋で休眠させています。
仕込み前に植物の糖質が凍らせないで寝かせること。
採取した笹はー5℃にて北海道の雪の下の状況を作って眠らせる。笹は寒い環境でも緑色を失わない生命力があるものを大切に扱っています。

2,原料の目覚め

仕込みの前日に12~13℃前後に目覚めさせると、生命力が発散始めます。

3,抽出に必要な甜菜糖

近くの工場で特別に製糖した極限まで水分を抜いた甜菜糖で、
野菜の切り口から発散してくる匂いや成分を捉える。

4,採れない野菜は自分で栽培して、直前に採取する

野菜から出るエキスを余すことなく抽出と発酵していく工程。
クローバー、青エンドウもやし、など近くで採れないものはすべて手作り。

青エンドウもやしは湧き水と暗室で育てられます。
生命力の宝庫のもやしを育てることは、重要な意味を持ちます。
もやしは日光がなくても育つ、大豆やエンドウ豆に蓄えた栄養だけで成長している。

これこそ、生命の哲学。

大地のめぐみ、つまり生き物に食べ物として、生命をつなげること。
植物ホルモンにより成長し、発芽する前の状態は、相当にエネルギーを蓄えている。
すなわち、スプラウトです。

抗酸化作用もあり、成長ホルモンも豊富だと言われます。
このスプラストが出来上がったばかりで仕込まれます。

5,こだわりの杉樽に仕込む

50種の原料は秋田杉でできた杉樽に原料の特性に合わせて厳格に順番が決められている。切り口に特注の甜菜糖をまんべんなくまぶし、順番通り重ねていく。

杉樽は樹齢100年以上の秋田杉。
杉樽を洗浄することは絶対にしません。

代々受け継がれた発酵微生物の住処で、大高酵素独自の自然発酵の大切な要素。

杉樽の中で、野菜・果物・野草の原料由来の微生物と杉樽に棲みつく微生物、乳酸菌・酵母などの発酵微生物の働きにより、発酵・熟成という自然発酵法で、伊達の大地に生息する天然の微生物で発酵させている。

樽の中で1週間経過すると、多様性のある微生物の代謝産物と菌体成分が含まれている。

6,7日間で7年の四季を過ごす抽出・発酵過程

1日のうちに春夏秋冬の四季をめぐるような温度設定をして、
それぞれの四季に元気になる原料から出るエネルギーを余すことなく抽出する。

新鮮原料の切り口からは生命のエッセンスである香りや、微生物が原料に蓄えた糖を分解した抽出液が、杉樽の微生物と出会い、7日間かけて栄養素と発酵分解物の入った糖液エキスができる。

春夏秋冬の気温変化を7回経て作られたので、7日で7年を経験したとされる糖液エキス。

まさしく杉樽は「生命の出会い」の場です。

杉樽から7日経過した酵素糖液エキスを取り出す。自然濾過、決して絞らない。

これは一般的な酵素糖液、自家製酵素液を作られた方はこの砂糖液の段階。
搾ることで濁りがでてしまうため、絞らず自然にネル布で濾過された液は無色透明。

この段階では砂糖液に原料の酵素が溶け込んでします。いわゆる生菌がいる状態。
この砂糖液を飲んでも、生の酵素は胃酸で失活してしまいます。
一般的な酵素液は砂糖液であり、腸まで届くものではないということ。

7,腸内温度(37℃)で発酵・熟成

酵素糖液をネル布で絞らず濃し、タンクに送ります。
腸内と同じ37℃に設定された発酵熟成タンクで発酵微生物が活発に分解や合成する。

抽出した液を37℃の腸内の温度で、熟成していく工程。

210日の発酵熟成をしています。
胃腸の消化の仕組みと似ているため、消化済みの栄養素となって、
「生命食」として服用されます。

さらに、薬草を加えて、半年寝かせて完成します。

これこそ、腸のセンサー細胞に働きかける多様性のある発酵分解エキス。

一般的な種菌を入れて発酵するものではない!

これは、まさに自然発酵の産物です。

大地の気を生命の気に変えている

そうしてできた酵素エキスの工程を見てきました!


漢方薬が効かない腸内環境

効いてくれないのは、見立てがあっていないのか?と自問自答します。

もちろん、いつも検証が必要です。

最近は、見立てもさることながら、漢方薬を吸収できない現象もあること。
漢方薬が効いていないのは腸の問題だと。

漢方薬が吸収する場所は、食事と同じく小腸です。

腸活が注目されて久しいですが、小腸と大腸を分けて考え、まず栄養吸収の小腸、次に大腸は腸内細菌が体の環境管理をしています。

免疫を管理するにはどうすれば良いか?

体の免疫の6割は腸と言われる。
小腸のヒダにあるバイエル板に働きかけること、さらに大腸には腸内フローラという腸内細菌の花畑の環境改善を。
小腸と大腸の身体全体の免疫環境に関わっています。

北海道の大地と水、空気に育てられた発酵エキスには、荒れた腸内環境を整えてくれる 気 が入っていることを確信せざるを得ない、

百聞は一見にしかず

ですね。

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