見出し画像

秋冬は肺腎の衰えを感じる季節。若さの秘訣は腎の精を蓄えること!

紅葉から落葉になる秋・冬は哀愁を感じます。
人生の盛衰を季節に例えてみたら、成長期~壮年期は春・夏、
更年期~老年期は秋・冬となるでしょうか。

中医学では、秋・冬の季節は、五臓の肺・腎を養うと良いとされます。

実りの秋、果物も野菜もとても美味しくなり、楽しみがありますが、
一方で体に少しずつ冷えや乾燥の邪気(寒邪、燥邪)が入ってきます。

冬の寒さに耐えるために蓄えを増やし、エネルギーを浪費しないようにすることが冬の養生の基本です。エネルギーを持続したい、いつまでも若々しくありたいと願うのは万人の願い、中医学での腎に理解を深めて、若々しさの秘訣を考えたいと思います。

腎臓は働き者、副腎も大切な働きがある

まずは西洋医学の腎臓の働きについて。

腎臓は静かな臓器ですが、とても働き者です。
腎臓は尿を作りだけの器官ではありません。

人の寿命を左右する臓器が腎臓と言われ、
体の司令塔は脳と言われますが、
腎臓も他の臓器に指令を出しています。

1日1~2Lの尿を作るという大きな仕事以外にも、
血圧のコントロール、赤血球の産生を促したり、
ビタミンDを活性化してカルシウムの吸収を促進して骨の強化、
体内の酸・アルカリの調節など、多岐にわたる働きをしています。

腎臓は左右2個ありますから、機能不全が起きても、
どちらかが働いてくれ、相当に悪化しないと自覚症状が出にくいのが特徴。

腎臓の上に付いている副腎も重要なホルモンを分泌しています。
アドレナリン、ステロイドホルモンです。
これらのホルモンの分泌異常により、
副腎疲労と言われる、慢性疲労の状態は最近注目されています。

腎臓は一度機能を損なうと回復が難しく、加齢による機能低下だけでなく、
生活習慣病による機能低下を見過ごさないようにしてほしいです。

若々しさの秘訣は腎にあり!

西洋医学の腎臓の働きと、中医学の腎の働きを比べてみると、守備範囲が広い方が中医学です。

中医学で腎は”先天の精”を貯蔵すると言われ、親からもらった命のもとを言います。
精は生命活動の原動力。腎は成長、発育、老化に深くかかわっています。
腎は泌尿器の働き以外に、生殖・ホルモン・免疫・自律神経の機能とも関連があり、腎が弱いと生殖の力が弱く、不妊症や生理の不調、精力減退などがあります。

加齢や過労で精も根も尽きたという状況になると、免疫力も低下して、病気が治りにくくなります。

腎は五行の「水」の臓と言われます

水分代謝に関係し排せつコントロールにも重要な働きをしています。

喉の渇きは水を飲めば癒されるけれど、体の渇きは水を飲むだけでは解決せず、腎水を補給すること。
つまり、腎の機能を上げて水分代謝を良くして、体液を保持する力をつけることです。

これが出来なくなると、体の渇き、乾燥肌、粘膜の乾燥、ほてり、イライラ、焦燥感などを感じてきます。

これが「腎陰虚」といい、陰(体液など潤い分)が虚した(不足)した状態になります。

腎陰虚は加齢肌に直結します。

加齢肌については、↓↓参考にしてください。

肝腎かなめの肝と腎は、目の老化と密接な関係

かすみ目、老眼、眼精疲労、緑内障、白内障、加齢に伴い目も老化を感じていきます。

私は産後から急激に悪化しています。
超高齢出産で、産後と更年期が一緒に来ました。

毎日、目の栄養を与えてあげて、しっかり秋の読書や鑑賞を楽しみたい。
そんな願いに答える漢方薬、、杞菊地黄丸。

飲む目薬の杞菊地黄丸は目のトラブル、目の老化対策ももちろん、
アンチエイジングに中国ではポピュラーで、
今は若者からに、目の不調を感じている方が増え、
若くてもアンチエイジングをしなくてはなりません。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?