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飲む目薬、目の疲れに肝腎の漢方薬

中医学で「肝は目に竅を開く」といいます。「肝は血を蔵する」ともいい、目を酷使すると、肝血を消耗し、目の痛みやかすみなどの症状が出ます。これを肝労といい、目を養う肝が疲労しているという状態で、眼精疲労は中医学で肝労といいます。

肝の経絡は目に繋がり、目の調整をしています。「肝は筋をつかさどる」ともいい、眼精疲労は同じ作業が続くことで、焦点を合わせる眼筋が疲れからも。筋肉に血を供給していかなければ、痙攣や調節ができない状況になり、眼筋が疲労して焦点を合わせにくくなったり、目が痛くなります。ずっとテレビやパソコン、スマホを見ていると、中年以降はとても目が疲れます。若い人でも筋肉が柔らかく栄養貯蔵があれば、眼精疲労を感じにくいですが、やはり酷使すれば、過度に消耗しますので、中年以降と同じく眼精疲労を感じていくでしょう。

アラフォーからは肝腎両虚があります

40代からはとても眼精疲労を感じやすいお年頃です。中医学で腎虚といい、精がなく、疲れやすさを感じやすくなり、腎精が不足してきます。肝は血の消耗があったり、神経をすり減らしたり、とがらせたりすることで、肝陰(肝の潤い分)も消耗し、肝腎ともに疲れた肝腎両虚の状態に陥りやすいです。

女性は特に月経、妊娠出産、授乳で相当に血を使います。生理中や産後に目が疲れやすいという方が多いです。妊娠中は本を読みすぎるなということを昔から言われるほど、血液の消耗があるときは目を使わないようにすることが大切です。

更年期からは腎虚の症状として、ほてりや精神不安、不眠などの色々な不調が出やすい年頃です。さらに目を酷使すれば、肝心両虚が加速してしまいます。

肝腎の強化には杞菊地黄丸が、飲む目薬として昔から重宝されています。肝の油と一緒に飲んでドライアイ対策に。
アワビの貝殻(石決明)、エビスグサの種のケツメイシ(決明子)、蚕(白僵蚕)、枸杞の実、菊花、など肝の経絡に入る生薬に、精神安定の宝石生薬の琥珀が入った睛明丹(せいめいたん)は、目と神経を酷使する現代社会には助けになるものです。

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近視が若い人から増えています。

コロナで休校になり、オンライン講座で授業を受ける機会が増えました。受験を控えている学生さんは、夜までずっと勉強していることで、目の酷使をしている上に、パソコンやスマホを見ることが増えました。息抜きにスマホでLINEやYouTubeが娯楽になると、ブルーライトを浴びすぎています。

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簡単なお茶として、枸杞の実をつまみにケツメイシのお茶をのんで、目を守ります。ケツメイシは通便作用もあり、胃腸もスッキリします。枸杞の実は酵素発酵ドリンクに漬けておくと、かなり美味しくなります。今回なつめと一緒に漬けました。
4歳のお子様にお出ししたら、また食べたいとのこと。早速漬け込みました!

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ゴジベリーをたっぷり食べたいなら、枸杞原液が私のご褒美のドリンク。ゆず茶割りでホットドリンクに。レモンを少し入れるとさっぱりドリンクに。炭酸割りでも美味しいです。1日20mlで140粒の枸杞の実が取れるので、かなり目が喜ぶドリンクです。お子様でも飲めるので、若い世代の近視対策のドリンクとしては良いと思います。

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