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肌の衰えについて中医学の考えと対処法

数日お化粧をせず過ごしてみると、ここ数年の肌変化をぐっと感じました。
年齢を感じる原因はここ?
しわがここに増えた?
たるみがここになければ・・・

いつもお化粧をさっさっとして、おでかけしますが、
お化粧をせずに、自分をしっかり見ると、
ほんとうに数年前の顔が懐かしくなります。

年齢を感じる原因となる場所って・・・
目元・口元かなと。

目じりの小じわは、年齢とともに増えてもよいところだと思っていますが、
目の下のふくらみやたるみは、どうしても年齢を感じてしまいます。

目の下からほほにかけてのコラーゲンが減少して、肌の根本からの支えが出来ず、重力に負けてしまうのです。

目元の下に膨らみ、口元にほうれい線が深くなり、あごにたるみがでるとマリオネットラインができて、、、

こうして目元と口元が変わってくるんだーと観察していました。

40代と50代の年齢を経過し、お肌も当然変わりますが、大きな違いは何か?

たるみが加わることで、しわの深さが増すことかと思います。

たるみって??

コラーゲンや筋肉の支えがなくなっていくからで、コラーゲンを飲んでも解決しないです。
筋肉は使わないと衰えますが、最近のマスク生活が長くなったことも、
口元の緊張がなくなって、どうしても衰えやすくなります。

たるみは精がないこと=腎精不足

最近、疲れが取れないと思うこと、これこそ精が足りなくなっている証拠。
プレ更年期から感じる、朝起きた時に感じる
「疲れが取れていない」
どよ~んとした感覚。

更年期に入るとさらに拍車をかけてきます。
この精がないとは、簡単にはホルモン不足もあります。

ホルモンは男性も女性も活力剤です。

たるみのある顔の印象は
疲れた精がない印象です。

ホルモンが充実していると、精があるひとつの必須項目かと思います。

ただ、年齢とともに減っていくホルモン。
ホルモン補充すれば解決?ではないですね。

ホルモン補充したいという女性は意外と少ないのです。
漢方相談をしていると、
「ホルモン剤を飲むより漢方薬の方が安心」
と言われる方が多いです。

更年期症状を感じて、漢方相談にいらっしゃる方が、
以上のようにおっしゃいます。

女性が通る道として、
初潮と閉経。
初潮は思春期、閉経は更年期に起こること。

どちらも波が激しく、乗りこなすのにコツが掴めるころに収まります。
経験された方がおっしゃる言葉
「更年期は終わりがある」
と聞いて、安心する方が多いです。

終わればバラ色かというと、そうではないことも多いです。
ただ、大波がおちついてさざ波になると、
楽に過ごせるようになるということだと思います。

肌の衰えは、腎精の衰え

と中医学では捉えて良いと思います。
人は必ず親から精を分けてもらい生まれてきます。これが先天の精。
食べて成長していくために、食事や睡眠、運動などから貯える後天の精。

先天と後天が合わさった精は腎に納められているとされています。

腎精は年齢ともに、また消耗が激しいときにぐぐっと減ります。
腎精が衰えると、疲れ肌や衰え肌へまっしぐらとなります。

だから、腎精を充実させなくてはなりません。

腎精を補う生活は?

これは永遠のテーマです。
簡単に言えるものではないですが、簡単に言います。

腎精に良いものを摂る。
腎精を減らす消耗を避ける。

マイナスを減らしプラスを考えるしかないです。

一番は睡眠を充実させる。
三食を充実させる。
行動を意識する。

行動を意識すると書きましたが、
歩き方、立ち方を無意識にすると、ついつい年齢が出てきます。
背中を意識すること。
いつも自分に言い聞かせています。

三食の充実とは、一食ずつ体を作る元として、栄養になるものを摂ること。
間食はたまに取りますが、これも栄養素として考えるように。
栄養素は心の栄養素ともなるので、お菓子もたまには良いのです。

心の栄養のもとは、家族や大切な人との関わりかと思います。
私は最近、欲しいものがないなあと思うことが、幸せを感じている証拠だと思っています。
つまり、購買欲がなくなって、シンプルな暮らしの中に幸せを感じられる心の状態であることだと。

最後、睡眠の充実について。
更年期に一番感じたことは、眠れないことでした。
最近やっとそのスパイラルから抜け出しました。
漢方薬と家族のお陰です。

腎精を補う食材を毎日食べる

黒が腎に関係が深い色。
黒いものを食べると腎に良いとされます。

黒ゴマ・昆布など海藻・黒きくらげが思い浮かびますね。
それから、滋養に良いネバネバ・トロトロ食材。
長いも・山芋など。
海産物も滋養作用が大きく、また骨つき肉や骨のスープなども滋養作用が大きいです。

漢方相談では、写真の薬膳スープをお勧めしています。
鶏ガラが手に入れば、ぜひスープを作ってほしいです。
ここに薬膳生薬を入れて、さらに腎精を補う潤いたっぷりスープ。

私は最近、タンパク質不足を自覚して、薬膳スープに鶏肉団子を入れます。
とくに大きな団子にして、もち米をまとわせて、たくさん蒸しておきます。
その鶏団子のもち米がスープを吸ってとてもおいしくなります。

数日、化粧も外出もせず、三食昼寝付きの生活をして感じたこと。
お肌の衰えを観察して、これって中医学で考えると、、
シンプルな生活の中で、気が付いたことを書いてみました。






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