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【香りと食の可能性】ハーブウォーターが自宅でできるキッチン蒸留:介護や終末医療にも生かせたらいいなという話

綺麗道です。

今日のテーマは香りと食。

キッチン蒸留のお話。


私たちは五感を使って様々なものを受け取っています。

その中の一つ、嗅覚。

「香り」というのはすごいもので、

五感の中で唯一「脳にダイレクトにいく」ものが「香り」です。


といっても、
化学成分が脳にいくということではなく

香りが「電気信号」となって脳に伝わる。

この電気信号が脳に刺激を与えて、

リラックスしたり、
ホルモンバランスに働きかけてくれる
というわけ。

あくまで電気信号。
モノが直接脳にいくわけではないので安心です。

(逆にドラッグ・ニコチンとかは最終的に脳にも届くから危険といわれます)


過去にアロマのことを書いたことがありましたが、


アロマはとても効能が強いため、【禁忌】があったりと扱いに注意が必要な場合が。

なので、素人は多少なりとも知識を持って臨む必要があります。


そんな中、より簡単に香りを生活に取り入れる方法を今日はおひとつ。

香りのついた水を作る

私が時折家で使っているものがあります。

「ATRポット」(アートゥルポット)というもの。

これは日本アロマ蒸留協会さんが出しているもの。


有田焼で作られた厚くてしっかりしたお鍋を使い
色々な材料を蒸留していきます。

キッチンで蒸留。

キッチンがまるで実験室のような感じになります。

するといろいろできちゃうんです。



例えばラベンダー。

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材料を敷きます。そして加熱。



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香りのついた蒸気を冷やして集めます。
(上の袋に氷が入っています)


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香りのついた水が集まりました。



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水に溶ける成分だけが入った香り高い水。

これがいわゆる「ハーブウォーター」です。

市販でも売っているハーブウォーター。

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あえてハーブウォーターの空き容器に入れてみました。

ハーブウォーターが家で作れる。

まずはこれがすごい。(買うと高いですし)



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残ったラベンダーは干してポプリにします。



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鍋に残った栄養成分がたっぷり染み出たお水も無駄にしません。

砂糖と一緒にコトコト煮込んで・・・

コーディアルに。


ラベンダーのコーディアルができました。

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水で薄めて飲みます。

美味しいうえにリラックス作用もあります。


一つの材料から3つのものがとれる。

◆ハーブウォーター
◆栄養の入った水
◆蒸された材料

それも全て使える。

捨てるところ知らず。


続いてはしょうが。

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材料を並べて火にかける。


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香り成分の詰まった蒸気を冷やして集める。


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香りのついた蒸留水ができました。

しょうがの香りの水はちょこっと料理に入れたりしてアクセントに使います。



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蒸されたしょうがは干して「乾姜」という生薬として使うことにしました。

鍋に残ったお水はスープにしていただきます。




香りのついた水の何がすごいかって

なぜわざわざこんな面倒なことをするのか。


ハーブウォーターの使い方としては

◆スキンケアローションに
◆おむつかぶれ、あせも、湿疹に
◆口腔ケア

他にもいろいろ使える。

アロマテラピーほど強くはないけれど
香りが脳に働きかけるので
手軽にアロマを取り入れることができる。


気軽にハーブの力を使えるのは嬉しい。

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そもそも香りのついた水というのは

◆栄養分が入っていない
◆カロリーがない
◆味もない

特徴があります。


けれど香りはする。


この香り、
味覚にも大きな影響を及ぼしています。

味覚は単独で働くわけではなく
「おいしいは香りから80%」
も影響を受けているともいわれています。

つまり、香りである程度、食べた気になれる。

食べてないのに美味しさを感じる。


実際に香りのついた水を飲んでみましたが、
果物なんて「いろ〇す」飲んでるみたいでした。


特にパイン。

砂糖なんて一切入っていないのになんだか甘いような、美味しいお水になりました。


驚くくらい香りに影響されている私たち。

「いろ〇す」には香料とかいろいろ入っていますが、天然成分100%の「いろは〇」的なものとしても取り入れられます。

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にんにくの水は、

サラダやパスタにかけると一気に美味しくなるのに
「口が臭くならない」

これは画期的でした。

ちょっとスプレーするだけで香りがプラス。

一気に食卓が華やかな香りに包まれる。

香りに影響されて美味しさアップ。

味がないから辛くもない。
お子様にも色々足してあげることができるのも魅力。


使い方は無限大。


なぜこれを伝えたかったのか

これをなぜお伝えしたかというと
通常の食事ができないようなときに使えるから。

◆病気
◆介護
◆離乳食を豊かに
◆ペットケア
◆ファスティング中

などなど

食べられない場面というのは存在します。



病気で食事制限。
でもそんなときにどうしても食べたい
「焼肉」

実際には食べられなくても
香りを感じることで、
ある程度の満足感が得られる。



私はまだ経験していませんが
終末医療などで、最後、
水しか口にできないなんてとき。

というときにも
「おばあちゃんが好きだったチョコレートを・・・」

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実際にチョコは食べられなくても
香りがついた水でイメージは実現できる。


きっと家族の方は
「最期はせめて何かしてあげたい」
そう思うと思うんです。

そんなときにできることがあるって素晴らしいなと。

(過去に葬儀屋をしてましたので、ちょっと終末医療などには敏感です)


介護をされておられる方もそう。

何かしてあげたいと思ってもできないこともある。

でも食べられないからと諦めるのってなんだか切ない。

食の楽しみ方って一つじゃない。

豊かな食
楽しい食

香りというのも一つの可能性なんだ。

そう思った。



これは今後必要だなと思って手を出した

ATRポットを使ったキッチン蒸留。


ここまで来てなんですが、
私は協会からの回し者ではないのでただお伝えするしかできません。

別に買う必要なんてありません。
私には何の利益もないですから。

でも、もしかしたら
どこかに必要としている人がいるかもしれない。

こういうものがあることを知っているだけでもいいと思うんです。

自分が
家族が
友人が
困ったときに選べるものが増えるから。


余計な情報はいらないけれど、
選択肢は多いほうがいい。

そう思って、今日は書きました。


ATRポットのキッチン蒸留のお話でした。

長くなってすみません。

今日はここまで。

おしまい


ここまで読んでいただきありがとうございました!

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