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カビ梅干しの救済策と陰陽五行からみる土用干しの意味【初めての梅干し】

今年、初めての梅干し作りに挑んだ私
ですが

蓋を開けてみたら
白色のふわふわしたものが・・・。

そうです。カビが生えているではありませんか。

ぎゃー

「な、な、なんてことだ・・・。」

世界が闇に包まれました。

***

今年は例年にないほどの
梅三昧な日々。

大量の梅をゲットすることができ、
大量の梅レシピに挑戦しました。

青梅レシピその数は全7種。

そして、その裏では
【梅界の帝王:梅干し】
に果敢に挑戦中だったのです。

アラフォーずぼらママの
記念すべき人生初の梅干し作り

だったのに。

失敗の代名詞である
カビ~KABI~の出現によって
全てが無に帰す危機が到来しました。

さぁ、どうする綺麗道。

今日は、
カビからの復活劇と梅干し作りで見えた景色を
お伝えしていきます。

陰陽五行の視点からみる土用干し
についてもちょこっとお話ししています。

この記事を読むことで、
梅干しのことがもっと好きになるはずですよ。

事の始まり

大量の青梅との格闘を経て、
「もう今年は梅はいいかな?」
と考えていた私でしたが

※梅に満腹なのはこれのせいでもある↓

その数日後、
義母から言われました。

「置いておいた青梅が熟したから梅干し作るんなら・・・」

「やるよ」


そうです、

【義母の必殺技】
気を回しているつもりか
確認せずに押し売り

が炸裂したのです。

断り切れずに
梅干しを作ることになりました。

そして、実家の母から
昔使っていた甕をもらってきて

雨の降りしきる中、
梅を漬けたのが6月下旬のことでした。

塩分15%濃度に挑戦です
重石は塩と庭で拾った石(笑)

そこから1か月後。
ついに土用入りです。

土用干しをどうしてもしたかった理由とは

7月20日~8月6日頃の土用の時期
3日間の晴れる日をめがけて
三日三晩梅を干す。

これが、かの有名な
「梅干しの土用干し」です。

ですが、今年の変な天候のせいで
なかなか晴れの日が続かないんです。

予報を見ても、この先もパッとしない。
いつになったら干せるのか先が読めません。

「もしこのまま曇りや雨が続いたら
土用期間中に干すことができなくなるじゃないか。」

「しかし、どうしても
このまま土用を過ぎるわけにはいかないんだ・・・。」

どうしても晴れ間がない場合は、
土用を少しくらい過ぎても良いらしいんです。

でも、私はどうしても土用に干したかった。

なぜかというと、
そこには陰陽五行の思想が関わっています。

土用の季節は
「季節の変わり目」を表します。(梅雨とする場合も)

今ですと、
夏から秋への架け橋のような時期に当たります。

また、土用の「土」は五行の「土」であり、
全ての五行に通じる「中央」を意味します。

この「土=中央」の意味を踏まえると

土用であるこの時期は、夏と秋だけでなく
「五行の全ての気が流れている」ともいえるんですね。

この時期のエネルギーは
全ての五行の気を含んでいる。

この時期に土用干しをすることで
梅干しには五行の気の力が加わり

日本の最強スーパーフード
梅干しが爆誕~BAKUTAN~するわけです。

だから、どうしても
土用に干すことにこだわりたかったんです。

ということで、苦肉の策。

とりあえず1日だけでもいいから土用に干してみる

ことを選びました。

そして
今日、梅の甕を開けてみたという次第です。

そしたら、カビが生えていたと。

綺麗道の初めての梅干し【完】

・・・ではなく、大丈夫。
まだリカバリーする方法があるというんです。

綺麗道、命拾いしました。

カビが生えた梅干しの救済策とは

カビが生えたときのリカバリーはこの3ステップ

1.カビが生えた部分とその周りを取り除く。
2.梅:ホワイトリカーで洗う
3.梅酢:鍋に移し加熱し、煮立てる。

で、容器・押しふた・重石を洗って、
消毒用エタノールでふいてから
梅たちを何事もなかったのように静かに元に戻す。

「えぇ、これは失敗ではありませぬ」
そう言い聞かせるんです。

で、今回はといいますと
ちょうど土用干ししたかったことですし

干しました。

紐をつけて吊るすほうがよく風が通って良いらしい
甕・赤しそ・煮立たせた梅酢も天日干し

カビは、暗くてじめじめしたところに生えるじゃないですか。
てことは,陰陽でいうと「陰気」の塊ということ。

その反対の陽気のエネルギーである「太陽」に当てることで
陽気パワーを充電する意味で
容器なども消毒だけじゃなく天日干ししてみました。

とりあえず、1日だけの土用干しをしてみて、
あとは天候次第といったところ。

晴れろ~~~~~。(心の声。もれてる)

梅干しを通じて感じたこと

こんな風に色々ありましたが
土用干しを体験してみたら梅干しの見方が変わりました。

干しかごに乗せるときって、

ぷっくり赤い梅を
皮が破れないようにそっと優しく箸でつまんで、
一つ一つかごに乗せていくんです。

で、梅ってどれも色や形、いわば”顔が違う”んですね。

それを一つ一つ丁寧に乗せていく。

その作業を通じて
梅がとにかくかわいく見えてきまして。

おばあちゃん手作りの梅干しとかって
直売所などで売っていますが

きっとこんな風に一つ一つ梅を干してくれてたんだな~
と思ったんです。

こりゃ、エネルギーこもってるわって。

大地の恵みである「土」の気を持った「梅」に

太陽の「火」の気
雨から得られる「水」の気

土用干しで宿る「五行」の気

そして
梅干しを作る「人」の持つ気。

それらがすべて詰まってこそ
「本物の梅干し」になるんだな~と実感しました。

色々な気が入っているからエネルギーが高くて
効能もかなり多彩なんでしょうね。

以前はめんどくさそうだなと思って
なかなか踏み出せなかった梅干し作りでしたが、

こんなことに気づかせてもらえて
手間以上の価値を私に与えてくれました。

今年初めて挑戦してよかったなって本当に思います。

あと少し
愛情込めて作りたいと思います。

梅干しは凄い。

この「凄い」に含まれるものが
なんだかわかったような気がする
2022年の土用でした。

ということで、今日の課題です。(いきなりだな)

梅干しを食べるとき
その背景にあるものを想像してみる

きっと今まで以上に
大きな”何か”を受け取れると思いますよ。

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綺麗道こと古川綾子でした。


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