きたないもんぺをはくなかれ
どーも。145cmのパーソナルスタイリスト福元です。
最近読んで面白かった本があるんですけど。
それがこちら↓
もう16年も前に発行された本なのに2021年4月に二十一刷されてるので、結構人気の本なんだと思います。
著者の鷲田清一さんは、ファッションの専門家とかではなくて、実は哲学者さんなので。
この本もぶっちゃけ分かりづらいし、読みにくいです。笑
#オススメしてんの ?ディスってんの?どっち?笑
でも、理屈っぽい私にはその辺が妙にしっくりくるというか。
あれこれ考えるのが好きな人にはハマるんじゃないかなと思います。
多分ねww
でもってね。
この本の中で、「戦時中の身だしなみ」について触れているところがあるんですけど。
「あー、なんかその頃から日本人のベースって変わってないのかも」と思ったんですよね。
戦時中、「贅沢は敵だ!!」というスローガンを掲げて、婦人運動家たちが身だしなみの「自粛」運動を始めたそうで。
法律で禁止されている訳でもないのに、奢侈品(絶対に必要なものではない贅沢なもの)の使用禁止を謳い、検閲と摘発の運動を街頭でしていたらしく。
分かりやすく言うと「自粛警察」ですね。笑
華美な服装の自粛の他にも、飲酒・喫煙の節制、弁当の携帯、電気の節約などを強く推奨してたんですって。
ちなみに。
このキャンペーンの中で「廃止すべき服装」として挙げられたのは、原色を3色以上使用したもの、極端に大柄なもの、真夏のショール、羽織、手袋、高価で華美な帯留め、ブローチ、ハンドバッグ、髪飾り、ハイヒールだそうで。
全力で「うっせぇわ」を歌いたいと思った福元です。笑
その後、贅沢排除の為の監視運動はさらにエスカレートして「華美な服装は慎みましょう。指輪はこの際全廃しましょう」と書かれたビラを街ゆく女性たちに配ったんだとか。
なんか、これを知って「日本人て昔も今も変わらず同じような事やってんだな」と思いました。
特にコロナ渦になってからは「自粛警察」の動きが活発だし、みんなストレスが溜まってるもんだから、SNSは罵詈雑言で溢れかえってますよね。
それによって他人を押さえつけて、みんなと同じ事をさせようとする風潮が、心の底から気持ち悪いなと思っちゃう。
流石に今は、戦時中みたいに服装の事まで言われる事はそんなにないけど。
それでも、学校や会社で「制服」で縛られたりとか、「着ている服に関してあれやこれやと言われる」なんて事はありますよね。
もちろん、TOPってありますし、一緒に時間を過ごす人達に不快な想いをさせることは「ファッション」からはズレてると思うんですけど。
単純に「気に入らないから」みたいな理由でうるさく言ってくる人は、全力で無視していいんじゃないですか?笑
最後に。
この本の中で紹介されていた、詩人の金子光晴さんの「さくら」という詩の一部を紹介しますね。
ちり際よしとおだてられて、女のほこり、女のよろこびを、かなぐりすてることなかれ、バケツやはしごをもつなかれ。きたないもんぺをはくなかれ。
せっかく女性に生まれたんだもん。
着たいものを着て、思いっきりオシャレを楽しみましょうよ!
以上、あんまりうるさく言ってくる奴には「うっせぇわ」を歌ってやろうぜ。っていうお話しでしたー!
では、またねー!
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