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おどるひと
*このエッセイは2022年5月刊行予定の書籍「言葉は身体は心は世界」に収録されています。
「昔バレエとかやってましたか?」
首と腕が長いからか、よく聞かれる。クラシックバレエとタップダンスを4歳から7歳まで、そしてジャズダンスも中学の終わりから高校2年生まで習っていた。今もちょっと音楽に合わせて動いただけで、人生の各時期に刻んだ身体感覚がそれとなく片鱗をあらわす。
「今踊らないんですか」
踊ります。いや、どうだろう。誰もいない場所で言葉を選ぶ作業をする時、質感を掴むために身体を動かすことがある。日常に存在するにはいびつな動きを音楽に展開することもあるが(ベッドルームダンスと言うらしい)それが果たして「ダンス」と言い切れるかは分からない。
ダンス、してるのかなあ。ダンスってなんでしょう?
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