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12月の日報

12月1日
子ども(7さい)が「きょうはパーティーみたいなごはんがいいなぁ…」と言うので(パーティー…?なんぞ…?と思いながら)「じゃあさ、クリームシチューとピザなんてどう?」と言ったら「うわぁーい!」って喜んでる…かわいすぎる

12月2日
エモいことをつぶやきたくなる夜。あー、たのしかった。
日本のあちこちから、スペインやイタリアからも福岡に大集合してくれたみんなと別れ、帰宅してからじーんとしてる。稀人ハンタースクールのみんなが、わたしにはかわいくてしかたないよ…

12月3日
昨日、ライター仲間のみんなに、わたしの書く文章はやさしいと言ってもらった。みんながどんなところにやさしさを感じてくれたのか、細かく聞きたかった。日記zineなんて愚痴っぽくて優しさの心当たりがない。
読んだ人の優しさ感度が高いだけではないかな。

12月4日
たとえば相方はいつも水回りの掃除をしない。気がつかないんだよなー…とかって思うこと多々あるけど、ふと気づくとあれが片付いてたとか、いつのまにか修理されてた、とかあるのでお互いさまなんだろうな。

12月5日
六郎がどんな気持ちだったか、わかるはずのないことをえんえん考えて胸が苦しい。「怖かったやろな、寂しかったやろな」… 帰りたかったやろな。家族に会いたかったやろな。
なんなんだよ、戦争って。 #ブギウギ

12月6日
今、自転車で前をとおりすぎた女子大生二人組のうちの一人が、
「ゆっくりでいいよって言ってくれる人がいいーーー」(自転車なので語尾がうしろに流れていく)と言っていた。
わたしもそう思うーーー

12月7日
夜。毛布と布団にくるまって、くまの子どもみたいになってる子がかわいい

12月8日
かえりみち、西陽がうつくしくて子どもに会いたくなった。
駅からでて、子どもが帰ってくる道に直接向かう。
「会いたかった」と言ったけど子どもはだまっていた。
帰宅して、おやつのグミを食べるこどもをうしろから抱っこする。頬にあたる小さな耳が冷たかった。

12月9日
深夜の咳は出なくなったけど、3時4時に目覚めてそのまま眠れず…ってことが増えている。昨日は昼からお腹痛かったので、夕飯を食べなかった。(何か食べるたびに腹痛が出るため)体調メモ。

12月10日
最近、時短とか手間なしの料理では満たされないものを感じている。
それで昨日、衝動的に餃子を皮からつくった。思ったようにきれいな丸にならなかったけど、器用な相方が上手いこと包んでくれて、焼き上がりはモッチモチですごく美味しくて幸せな気持ちになった。ワクワクしながら手をかけてつくる幸せ。

12月11日
相方の誕生日。わたしの誕生日に枕をもらってすごくよかったので、わたしからも枕をプレゼントした。

12月12日
自分でつくるカレーが美味しい…幸福…

12月13日
朝からストレッチをした。ちょうど配信を始めたヨガの先生がいて、そのタイミングで。その人が「わたしたちはじゅうぶんに動かせる体を与えてもらってる。存分に動かしていきましょう!」と言っていて、昨日考えていたことに似てるなぁと思って、存分に動かしていくぞー、とやる気が出た。

12月14日
校正家の牟田都子さんがいろんなところで好きだと公言されている幸田文の本が読んでみたくて、どれがいいかな…とずっと迷っていてようやく「台所帖」を手に入れた。最初の文章「台所」から、研ぎ澄まされた文章に圧倒されている。また好きな文章が増えてしまった。

いま私は、ようやく静かな台所にいる。四十八年が必要だった、静かで平安な台所である。業は一生つきるよしもなかろうが、静かさを得て台所に感謝するのである。

幸田文『台所帖』

12月15日
そういえば二日くらい前に、子どもが車の後部座席から「ままー、ぼくなわとびできるようになったよー」と教えてくれた。
幼稚園の時にずっとできなかったなわとび。鉄棒も小学校に入ってからできるようになった。できないができるって楽しいよね、大人になったらあんまりそういうことないからね、と話した。

12月16日
最近、「こういう表現もあるんだ」っていう表現方法に気づいて感動させられることが続いている。生き方そのものが表現というか、大切なものを見失わずにいれば、アウトプットするものは自然と人を助けたり、守ったり、時に感動させるものになるのではと。

12月17日
『すばらしき世界』をようやく観られた。
役所広司という役者…凄すぎて怖い。西川美和監督の作品っていつも複雑な後味を残して終わる。それがとても好きだ。
「正しいのはこちら」と、そうでない方をばっさりと切り捨てて生きてはいけない。いつも苦々しい気持ちを抱きながら生きるしかない。
「生きがい」っていうのは、誰かに褒められ必要とされることだけじゃなく、誰かに迷惑をかけて借りをつくって、「その人の顔に泥を塗らないように」とやってくこともそうなんだ、と思った。

12月18日
あたらしい洗濯機が優秀だし見てて楽しいし抱っこするとあたたかい…
小学校へのアンケート。言いたいことをオブラートに幾重にも包んで書いた。

12月19日
すこし前に、PTAの役員選考アンケートみたいなのが来ていて嫌な予感はしていたのだが、誰かがわたしの名前を書いていたらしく(誰や)来年は役員をやることになった。なんでや。
教頭から電話がかかってきたとき、昨日のアンケート内容について何か言われるかと思ってどきどきしてしまった。

12月20日
子どもとは、話す時にちょいちょい「むかしはこういうのが常識と言われてた」「これが当たり前だった」という情報を入れておく。それが今は常識じゃないしむしろ正しくないと言われてる、とか。今わたしや先生に言われてることが常に永遠に正しいとは限らないということを知っててほしいと思う。

12月21日
雪がちらつく寒さの福岡。吹雪いている。
子どもの教室は二階で、窓際に近い席だと言っていたので、校庭に雪が降るのを見ているかなあとか想像する。白くなっていく校庭。

12月22日
誰かが亡くなったこと、しかたないことだとわかっていても時々ふと思い出してとてつもない悲しみに襲われる。それを繰り返して自分なりに死と向き合う。その人とずっとつきあっていく。

12月23日
子ども、眠る前に「ままー、サンタさんくるかなぁ?」「わがままいったからこないかも…」と言っていてかわいい(わがまま言ってる自覚あるんだ)

12月24日
寝る前の子ども。ちょっと小声で「まま、さんたさんはいない、っていってる子がおるとよ。おうちの人がプレゼントをかってるんだよって」と言うので「そうなんだ」と答えたら「だからぼく、サンタさんはしんじてる人のところにくるんだよ、っておしえてあげた」って。そのとおりだね。

12月25日
子どもはサンタさんが気になって何度も起きてきて、わたしも相方も寝不足。
仕事、終わらないのに(クライアントの)仕事納めが近づいてくる。怖いの。

12月26日
毎日毎日困難ばかり。
寒くて布団の外に出たくない。寒くて服脱ぎたくないから着替えたくない。寒いから外一歩も出たくない。
この戦いに1個でも勝利してる人、偉い。
3つとも勝ってる人、国から勲章あげてくれ。

12月27日
わたしは…絶対に間に合わせる女……(自己暗示)

12月28日
やっと星野源の新曲聴けた… 源さん、どこまで行くの…?
「消えてゆくのになぜ 忘れたくない思い出を増やすのだろう」

12月29日
昔江國香織さんのエッセイだったか小説だったかで、眠る前にベッドにアイロンをかけて温めておく…というのを読み憧れていたのだけれど、今のわたしは毎晩、寝る前にベッドに布団乾燥機をかけるのが日課。ぬくぬくベッドに入る瞬間の心地よさ、最高。
(本屋「月と犬」さんが『きらきらひかる』ではないかと教えてくれた)

12月30日
朝からパン屋さんに行ったら、自分で袋詰めしてレジに持ってゆき、お会計が済んだら自分で袋に入れるシステムのお店で、なんというかわたしがパン屋さんに求める情緒が欠けていた。これが当然になるのはちょっと寂しい。けれどパン屋さんも大変なのだろうな。

12月31日
広島の義実家で観る紅白。
前半からずっと若くてキラキラしたアイドルたちを眩しく(正直ぼんやりと)眺めてきて、終盤『アイドル』という曲の元に、彼ら・彼女らがそれぞれ最高にカッコいいパフォーマンスを持ち寄るさまは圧巻だった。『アイドル』という曲を生み出したYOASOBI様はやはりすごい……
大晦日の夜にいいもの観させてもらいました。
(子どもは大好きな『アイドル』の前に寝てしまい残念だったけれど、星野源くんに大喜びだった)

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