【海外生活】どこに住んでも魚を求めるのは日本人の「性」なのかもしれない②<アメリカ東海岸編>
こんにちは、claraです。
今日は前回の続きのアメリカ東海岸編。
もしよければ前回の記事と合わせて読んでいただけたら嬉しいです。
近所のイタリア系のお魚屋さん
こちらは日本人の先輩留妻さんから「ここでお刺身買えるよ!」と教えていただき、通うようになったお魚屋さん。
はじめて行ったときに衝撃を受けたのはガラスのショーケースの「Sushi」といくつかの魚の値札に書かれていたり、「Hamachi」や「Naka Ochi」と書かれていたこと。
さらに驚いたのはイタリア系のお魚屋さんなのになぜか日本の調味料や食材の品揃えがものすごく良いこと。お米やだし昆布に寿司のりに巻き簾…「私今、日系のスーパーにお買い物をしに来たんだっけ⁈」と錯覚するほどのものでした。
初回は店長らしき方が見当たらなかったのですが、次に行ったときにお店で夏の間だけお店を手伝いにきている息子に「これはこうするんだ」「あれお願い」と指示出ししている気前の良さそうなイタリア系のおじさまがいらっしゃったので思い切って聞いてみました。
「Why do you have so many Japanese foods here?(ここにどうしてこんなに日本の食材を置いているのですか?)」
返ってきた答えに度肝を抜かれました。
「昔、僕の両親がまだこのお店をやっていた1970年代にとある日本人の夫婦がうちに魚を買いに来たんだ。おそらくその当時日本から移住されてきた日本人じゃなかったかな。
その夫婦が数日後にまたお店に来て、父がその夫婦に「魚はどうだった?どうやって食べたんだい?」と聞くと「生で食べた」と答えたそうなんだ。イタリア人は魚を基本的に調理してからしか食べないから父はすごい興味を持ってね。
その夫婦のおかげで日本人コミュニティの中の口コミでうちの噂が広がってね。日本人のお客さんがたくさん来るようになって、それからご縁があって日本の食材も店頭で売るようになったんだよ。」
1970代から続くお魚屋さんにその頃から続く日本人とのつながり。
今私たちがこうやって「生魚」も「日本の食材」をこのお魚屋さんで買えるのは先人の日本人夫婦がここのお魚を生で召し上がられたのがきっかけ。
50年経った今でもそのご縁が続いていると知ってますますこのお魚屋さんが好きになりました。
「ほしい日本の食材があったらいつでも言って!取り寄せるから!がはは」と店長さんの名刺を渡されました。
店頭に並んでいるお魚の鮮度もものすごく良く、美味しかったので、こちらにはこれからもたくさんお世話になりそうな予感がします。
私たち家族で食べる「手巻き寿司」
私も夫も「手巻き寿司」には特別な思い出があります。
20年以上も前に家族でワイワイ言いながら囲んだ食卓。
「手巻き寿司」をすると自然と家族の会話も生まれますよね。
海外で生活をするということはみんなで一隻の船に乗って生活をしているみたいだから家族の絆が深まると昔父が言っていましたが、本当にその通りだと思います。
私は昔「もっとお刺身食べたい!」なんて生意気なことを思っていましたが、「手巻き寿司」にすることで海外生活中はなかなか手に入りにくい「生魚」のありがたみを今では感じる気がします。
私は今でも特別な日には決まって「手巻き寿司」を用意します。
嬉しいことにうちのboysも「手巻き寿司」を気に入ってくれたみたいです。
食べること・料理を作ることが好きな私は「食」を通して少しでもboysに日本の文化を継承できたらいいなと思っています。
いつかきっと「手巻き寿司」にまつわる母のこの思い、boysに分かってもらえたらいいな、今はそんな思いで「手巻き寿司」をこれからも作り続けようと思います。
いかがでしたでしょうか。
まだまだライターとしては駆け出しですが、もしよければ「スキ」や「フォロー」をいただけたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございます♡
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