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【海外生活】どこに住んでも魚を求めるのは日本人の「性」なのかもしれない①<アメリカ西海岸編>

こんにちは、claraです。

今日は海外生活を送る日本人とお魚の関係について。

みなさんはお魚が好きですか?
日本への一時帰国から早3ヶ月、私はすでに魚欲が爆発しています笑

「日本人はどこに住んでもやっぱり魚を求めるのかも…」
そんなことをふと感じたエピソードをアメリカ西海岸編アメリカ東海岸編の2本立てでお送りします。

幼少期の「魚」にまつわる思い出

私は幼少期の12年間を海外(香港・イギリス)で過ごしました。
その中で「魚」にまつわる思い出と言えば、「手巻き寿司」
私は家族と家で食べる「手巻き寿司」が大好きでした。

海外だと特に「生」で食べられる魚(英語ではSashimi Gradeと言ったりします)を売る場所は限られてくるので、ちょっとお値段も張ります。

それでも両親はたまに奮発して私や妹に「手巻き寿司」という形で「生魚」を食べさせてくれていた、自分も1人の親として海外生活をしている今になってさらにそのありがたみが身に沁みます。

面白いことにこの「手巻き寿司」に関する思い出、国は違えど、同じく幼少期を海外(アメリカ東海岸)で過ごした夫とも分かり合うことができています。

夫も「手巻き寿司」には家族との思い出が詰まっていると言います。

アメリカ西海岸で出会った日本人のお魚屋さん

アメリカ西海岸のサンフランシスコ・ベイエリアに住んでいた私は先輩駐妻の方の紹介で、この地で長年お魚屋さんをしている日本人の方と出会いました。

インターネットや日本の情報誌で宣伝等は一切せず、昔ながらの「Word of Mouth(口コミ)」という方法で商売を広げてきたお魚屋さん。

知り合いに紹介していただいてから、私が代表して近所に住むお友達の日本人家族何家族かと一緒にお魚を注文していました。

代表を務めていた私はみんなからの注文をまとめ、お魚屋さん(ここではSさんと呼ぶことにします)から配達日にみんなの分のお魚を受け取り、私から友人にお渡ししていました。受け取りのときにSさんとちらっと世間話をするのが実は私の密かな楽しみでした。

Sさんはお話し好きな陽気なおじさまで、もともとは日本で昔教師をされていたと話してくれました。「そんな私がベイエリアに渡ってここで30年以上も魚を売っているんだもん、人生本当に何が起こるかわからないよね、がははは」、Sさんに会うと元気をもらっていた私もいました。

このSさんから買ったお魚は本当に美味しかったです。
私がとくに好きだったのはアジフライにカキフライとぶりの切り身
とくにアジフライもカキフライもなかなか大ぶりのアジやカキが手に入らないので、はじめて食べられたときは本当に嬉しかったです。ぶりも脂がのっていて美味しかったです…。

変わり種のソフトシェルクラブを買って、タイのプーパッポンカリーを作るのも好きでした。

「このお魚屋さん知っている?」と友達に話すとやっぱりみんなお魚を欲していたのでしょうか、瞬く間に私と同世代の日本人家庭にSさんの噂が広がりました。

久しぶりに会うと「お友達に紹介してくれてありがとう!紹介料を引いておいたよ!がははは」とSさんは嬉しそうにしていました。

私たちが西海岸を離れるくらいに「実はそろそろ店をたたんで日本に帰ろうと思って」という話をSさんから聞きました。新規のお客さんはもう取っていないとおっしゃっていて少し寂しい気持ちになりました。

こんなにおいしいお魚が食べられなくなってしまうなんて…
引越すことが決まっていた私たち家族には何もお手伝いすることができず、すごく残念でした…。

「〇〇(会社名)の△△さん、〇〇の今の社長さん、うちの魚食べてたんだよ!だから旦那さん、僕の魚を食べていれば絶対に出世するよ!がははは」

そう自慢げに話してくれたSさんは今では懐かしいです。


いかがでしたでしょうか。

次回の後編<アメリカ東海岸編>ではまた別のエピソードをご紹介します。

まだまだライターとしては駆け出しですが、もしよければ「スキ」や「フォロー」をいただけたら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございます♡

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