メモリアル・マーチ

高校の時、県でそれなりに強い
吹奏楽部に所属していた。

高校で吹奏楽部に入った理由は
中学生の頃から尊敬していた先輩と
また音をならしたかったから。

金賞がとりたくて!とか、
大それた理由は存在しない。

そうだな、あともう1つあげるなら
打楽器が大好きでした。

バンドの中で自分1人しかいない
特別なパート。

鉄琴とか木琴は正直苦手で
もっぱら太鼓系ばっかりだったけどね(笑)

金賞よりも『楽しさ』ありきで
吹奏楽部に入ったので
コンクールは、好きじゃなかった。

定期演奏会の方が好き。
クラシックもポップスも演奏するし、
音楽劇やっちゃったり、歌って踊ったり。

自分達を見に来てくれたお客さんを
精一杯たのしませる、
そんな空間が すごくすごく好きだった。

高校の吹奏楽とかになると
演奏会の定番曲があったりするんだけど
うちの学校はそれが『宝島(真島俊夫 編曲)』で
定期演奏会のアンコールでは決まってそれ。

他の曲は、選抜メンバーだったり
2、3年生だけでやったりするけど
この曲は部員みんなでやるんだ。

100人を越える人がステージに乗ると
もうパンパンだよ!(笑)

これがまた演奏していて楽しい。

上手い下手だけでは語れない
音を重ねる楽しさが溢れててね
音楽してる!って、すごく感じるの。

普段あまり笑わない後輩の男の子が
この曲をやるときは、いつも笑顔でさ。

楽しそうだね!って声かけたの。

そしたらさ、
この曲やってると
自然と笑顔になっちゃうんです。
なんて言うんだよ。

その時、彼がやっていたのはマラカスで
花形でもなんでもないのにさ。
めっちゃいい笑顔だった。

今でも、忘れられないなあ。

また、あのメンバーで宝島やってみたいです。

五月の風が吹く前に、旅立たれた真島先生。
ご冥福をお祈りいたします。

真島俊夫よ、永遠なれ。

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