あなたにとってのどんぐりは何?
【ひとりの力でも世界は変えられる】
とある町に住む女の子の物語。
灰色の景色。光のない目に、にこりともしない人々。
全てが荒んでいるような絶望的な世界。
ある日、女の子はおばあさんからバッグを盗もうとします。おばあさんは想像できない程の力でしがみつきますが、最後に『中のものを全て植えること』という『約束』の上バッグを手放します。
ひとりになって開けてみると、中にはなんと、どんぐりがぎっしりとつまっていたのでした…
『The Promise』
Nicola Davies 文 Laura Carlin 絵
出版社:Candlewick
子ども向けの絵本にしては
語り口も絵も暗く寒々しい始まり。
灰色の空。無表情な町の人々。
そしてラストは色と希望で満ち溢れている。
まるで氷が溶けていくような対比を味わい
繋がりや循環を感じながら
あたたかさを感じて本を閉じることができました。
世界をよくするには
何ができるのだろう?
自分にとってのどんぐりは何だろう?
今まで、どんな約束をしてきたのかな。
どんな約束を、これからしていきたいのかな。
自問自答するように子どもと話しています。
絵本をツールに、自然にこういった深いことを
普段から何度でも話せますね。
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