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子どもは本質をわかっている

フランスのとある町の動物園に
平和に暮らす一頭のライオンが居ました。

ある日飼育員がカギをかけ忘れた扉から
ふと散歩に出かけたライオン。
いつも動物園であいさつしていた
やさしい人間達のことを思い出し、
みんなに会いに行ってみることにしました。

ところが
人びとは彼の姿を見るや否や
恐怖で逃げ惑い、大騒ぎ。
消防車まで出動することになり
危険だからと捕獲しようとします。

きちんとあいさつもできないなんて
みんな、おかしいなぁ。

と、不思議がるライオン。

そんな中ひとりの男の子が現れて…


『The Night Before Christmas』
『Mr.and Mrs.Button's Wonderful Watchdogs』
『THE HAPPY HUNTER』


など、数々の有名な絵本の挿絵を手がけた
Roger Duvoisinの描くライオン。


ごきげんな表情
寂しそうな表情
不思議そうな表情

全てが豊かで、ライオンのことが
とても好きになってしまいます。

街の大人たちの右往左往する姿と
のんびりゆったり構えるライオンの佇まい

どうなっちゃうの?!と、ドキドキする展開
交互に楽しめるモノトーンとカラーのページ
レトロなフランスの街並みも素敵です。

個人的には、読んでいてこんなことを感じました。

子どもの方が大人より物事の本質をわかっている。それは持って生まれたものでもある。かつては子どもであり分かっていたはずの大人は、経験こそ多いものの固定概念、常識、頭で考えるいうことに慣れすぎたため、本質が見えにくくなってしまっている。子どもはしばしば、ハッとする程その事を教えてくれる大切な存在である。

あくまでもわたしの感想です♫
大人は既に知っている筈の、たくさんの事を再度見えやすくするための練習が必要なのですね。


文章は少し長め。続編もあります。

『THE HAPPY LION』
Louise Fatio 【著】 
Roger Duvoisin 【絵】



#英語絵本
#超読み聞かせ
#ライオンの絵本
#デュボアザン
#ごきげんなライオン

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