2023年を振り返る

あっという間に12月29日(結局大晦日になっちゃった)。今日から保育園はお休みだけど、仕事はまだある。なので旦那は働き、私が子二人の面倒を見ている。大変や〜と気が重かったけど、近所の本屋さんにかるたを買いに行き(こやぎさんはトミカかるたを選んだ)、昼はサイゼ、お天気にも恵まれ、なんとか無事ダブル寝かしつけに成功した!

この勢いで、今年の振り返りも書いちゃおう。参考にすべく去年のを読んだら、いやーーー、2022年あまりにキツい。ほんまにほんまにがんばった。よくぞ生き延びてくれた、自分…!

今年はそんな劇的な変化はなく、2022年の自分たちが整えてくれた環境(家、保育園、生活環境)の上でこつこつ積み上げていく一年だった。


今年は良い読書ができた。子育てなどを抜きにして、私自身のことに限定するならば「本との出会い」が今年一番良かったことだ。


小川哲、養老孟司。これが今年の読書のメインテーマだった(結果的に。)

小川哲は『地図と拳』ですっかり虜になってしまい、小林秀雄の『読書について』に「気になる著者の本は全部読め」とあったので、既刊だった『ユートロニカのこちら側』『君のクイズ』『ゲームの王国』『嘘と正典』をすべて読んだ。小説のためではなくて、そもそも普段から面白いこと考えてるんだろうなーこの人。最近また一冊出たので読まねば。


養老孟司は『ものが分かるということ』から入った。都市主義、脳化社会といった捉え方に目が開かれる思いがして、そこから5, 6冊は読んだ。noteにも書いた(『花壇と養老孟司』)。



今年は初めて読書メモを一年つけ続けることに成功した。それによれば、44冊は読了したらしい。手を付けたが読了しなかったものを含めれば倍くらいか。たくさん読んだし、がんばって読んだのではなく興味の赴くままに読んだ結果なのも良い。去年の自分が大変な状況の中、立派な本棚を組み立ててくれたからだと思う。感謝。

読書メモにはこのキャンペーンでもらったノート(オレンジの方)を使っている。

メモ自体も良いのだけど、夏葉社の編集者のエッセイに「昔はちゃんと書こうとしていたけど、今はA4ノートに1行ずつ、タイトルしか書いてない」とあり、俄然やる気が出た。意外とタイトルだけでも思い出せる。


今年の一冊

ちなみに、今年の一冊を選ぶなら『スマホ時代の哲学』。


仕事とか、子育てとか、悲しいこととか、なんだかもやもやしているものを解消しようと友達と話してみるけれど、なんだかすっきりしない。でもそれでいいんだ、と思えるようになった。

「こうすればすっきりできる!」「それはもやもやのサインでは?」など、世の中「すっきりしているのが正しい状態。もやもやは解消されるべき」というメッセージが多いけれども、そうじゃない。てっとり早く他人や外部に頼って解消すべきではなくて(実際は解消されず蓋をされたままになるだけ)、植物を育てるなどの「趣味」を通して自分と向き合おう。

そうか、すっきりしなくてもいいんだな〜と、気が楽になった。ほんまに。

余談。著者は大学オケの同期だった。彼のFacebookでこの本の告知を見て、テーマが面白そうだったので買おうと決めていた。でも吉祥寺のジュンク堂で特集コーナーに置かれていたのでそうでなくても買っていたと思う。あと知人だと「本一冊書けるってすごいな…!」という気持ちになる笑


絵本の読み聞かせ

「絵本の読み聞かせ」の重要度がぐんと上がった一年だった。

Twitterのママ垢さんがおすすめ本を紹介してくれているのもあり、読み聞かせ、(自身の)メンタルケアからモンテッソーリ教育に至るまで、子育て関連の本も10冊は読んだ。

  • 言葉はかつて目ではなく耳から入るものだった(識字率の低かった頃)

  • 子供には静かな環境を(どの音を聞けばいいかわからなくなる)

  • フロー状態が大事(邪魔しない)

言葉はまず耳から入ってくる。その環境をいかに整えるかが大事だと理解した。


月齢、年齢ごとの「語りかけ」方が書いてあるこの本は特に勉強になる。

テレビやらなんやらつけっぱなしでどの音を聞けばいいかわからず言葉が育っていなかった子供が、静かな環境でゆっくり話すようにしたら年相応に話せるまで育った、とか。あとはインプットがまだ足りていない時期(1歳とか)に「あれは何?」「これは何?」とクイズのようなことをすると却って成長を妨げてしまう、というのも面白い。


別にがんばって知育したいわけでは全く無いんだけども、私自身が本好きなので一緒に楽しめたらいいなーというのと、単純に面白いなーというのと、自分が親にとんちんかんな反応をされて嫌だった記憶があるので子にはそんな思いをさせたくないなーなどなど。


ま、そんなの抜きにして、子供と絵本を読むのは本当に楽しい!絵本で見たお月さまを、空に見つけて「たた!(あった)!」「あったね!」と話したり、一緒に主人公を探してみたり。

ぶっくくらぶを始めたのもあり、絵本ほんとに楽しいな〜な一年だった。



…ひゃー、ここまで本のことしか書いてない。今年の漢字は「本」だな。


兄弟楽しい

こやぎ3歳5ヶ月、しろすけ1歳5ヶ月。しろすけがほぼ意思疎通がとれるようになり(こちらの言っていることはほぼわかる、ジェスチャーと単語で意思表示もできる)、いよいよ兄弟感が出てきた。

最近はよく、リビングの「人をダメにするソファ」に二人並んで埋もれている。たいてい兄が先にごろんとしているところに、次男が乗っかっていく。そして蹴られる。兄弟やな〜

先輩ママさんから下の子はにいに/ねえねが大好きとよく聞いたけれども、なるほどなんでも真似をするし、隙あらば近づくし、同じものを欲しがったりする(そして喧嘩になる)。これは好きというよりも、自分も対等だと思っていて、本能的に身近な存在と同じことをするようにできてるのだろうな。

一方の兄は、「はい、どーぞ」「これはしろちゃんはまだできないんだよ」「しろちゃん、いやだったから泣いたのかなあ」と面倒見がよかったり、物を取り合って喧嘩をしたり。しろすけからうっかり叩いてしまうことがよくあり、でもすぐには手を出さず「ぐっ…」と我慢することが増えた。成長を感じる。もちろんイラつきが限界に達して手を出すこともある。

まあとにかく兄弟は楽しい。兄弟に限らず、子供は子供同士で遊ぶのが一番だと思う。


生活

今年も料理の指針は土井先生の『一汁一菜』と有元先生の『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』で、旬の素材を楽しんだり、できるだけ素朴な味付けやお味噌汁でいただくようにした。

特に幼児食の取り分けにお味噌汁はぴったりで、離乳食を卒業してから一度もしろすけ専用のごはんは作っていない。一人目のときは大人はミールキットばかりだったので子供専用のものを用意して面倒だったけれど、いまはずいぶん楽になった。それに味噌汁ともう一品だったらミールキットと大して手間も変わらない。(献立にもほぼ迷わない)

料理動画の「トントントントン…」と切る音に憧れて、木のまな板も買ってみた。さわり心地も切り心地もよく、毎日当たり前に使うようになった。早速黒ずんできてしまったけど、ヤスリがけも楽しい。

あとは包丁研ぎも始めてみた。ずっと前に夫が買ってくれて、うまく使えずしまい込んでいた砥石。ステンレスは研ぐのに時間がかかるのだけれど、すこーしは切れ味がよくなる気がする。あと淡々と手を動かし続けるのが楽しい。




読書も子育ても料理も楽しかった。来年は裁縫ももう少しやりたい。

来年も楽しい一年になりますように。よいお年を!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?