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超音波温泉で、ふっとばされた。


今日、久しぶりに会った方から
「なんだかスッキリしたね」と言われた。嬉しい。
原因の一つは、長野で「超音波温泉」に入ってきたことにあると思う。

友人が「ここのお湯、吹っ飛ばされるよ!!」と、
教えてくれたのが、この温泉。

外観は昭和ちっくな普通の温泉で、内風呂もごく普通のお風呂。
まずは中央の小さな浴槽から入って行って、
隅にある岩風呂に辿り着き、
どれどれ…と、つま先をお湯に入れると、、、、

めちゃくちゃ熱い!!

銭湯大好きで、東京のいろんな銭湯をまわってきたけど、
こんなに熱いお風呂は初めて。

すぐさま足を引き抜き、岩風呂の前で体勢を整え、
さてどうしたものか、、と一瞬、ひるんだ。

なんじゃ、この熱さは??
(後で知ったけど、これは源泉で、47度もあるお湯だった!!)
こんな熱い風呂には入らず、もう露天風呂に行くか?
とも思ったけど、
まぁ、入ってみよう、という気持ちが勝った。

ゆっくり体を熱湯に沈めながら、
全身が硬直するような熱さの中で、
深く、大きく深呼吸する。

熱湯なんだけど、体感としては水風呂に入る時と似ている。
最初は強烈な感覚があるが、身動きしないでいたら、
だんだん体が大丈夫になる、あの感覚だ。

岩風呂から出た後、露天風呂に移動したけど、
あまりに強烈な体感が抜けず、
自然に口が、ぽかーんとあいてしまう。
なんだあれー!って、予想外すぎて笑っちゃう感じ。

さて、露天でのんびりしていると、友人がやってきて、
「鬱寸前だった人が、この温泉に入るとガラッと顔つきが変わった」
と、教えてくれた。

なるほど。確かになんだか、
ぱかーんと気持ちが明るくなって
元気になる感じがする。

大丈夫、っていう気持ち。
「大丈夫」って、よく使われる言葉だけど、
この時に感じた「大丈夫」は、いつもと違った。

小さく「大丈夫」って唱える感じじゃなくて、
もっと、すこーんと、あけっぴろげな感じ。
「大丈夫だから、大丈夫でしょ!」みたいな。
絶対的な、大丈夫の感覚。
生きていくのが、楽しくてたまんない感じ。
赤!とか黄色!とか原色をたっぷり使って、
ぐわぁーー!!って、絵を描きたくなった。

長野は縄文時代、たくさんの縄文人がいたと聞いたせいか、
私はなんとなく、縄文の人達は、
こんな感覚だったのかなぁと思った。

でっかい自然とか、
自分達を超えた存在とかが、そばにいてくれて、
それらと一緒に生きていたわけでしょ。
それはもう、どっしりと「大丈夫」って思ってただろうな。

温泉を出た後も、湯冷めはしないし、
すこーんと抜けたような明るい気持ちも消えず、
私は無性にウズウズしてしまって、
長野駅で、血の滴るステーキをたっぷり食べた。

マンモスを狩って、食べる気持ちが、ちょっと分かった。


長野県 戸倉上山田温泉 万葉超音波温泉
https://www.manyoonsen.com/index.html









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