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今、自分にあるもので、おいしくつくる

どうやって自分の想いを言葉にしていくか?ということについて、
先日、講師の方が言ってたことが印象に残りました。

「書くために頑張って勉強したり、調べたりするんじゃないんだ。
いま、自分の中にないものを持ってきても仕方ない。
自分の中にあるものを、どう調理するかなんだよ。
冷蔵庫の中にあるもので作る、家庭料理と同じなんだよ。」

うーん。なんかこれ、
大学受験の頃の勉強法と通じるものがあるなーと感じますね。

受験勉強してて、これじゃ足りないんじゃないか?と不安になると、
新しい参考書を買いに行かなきゃいけないんじゃないか!?とか、
外から新しいものを持ってきて、自分に注ぎ込みたくなる。

でも大切なのは、手持ちの参考書を繰り返し解いて、
自分にじっくり、落とし込むことなのよね。
そうやって同じものを深く、読み解く方が自分の力になる。

いざ書こうとすると、何もないよー、ちっぽけなことばかりだよー
って、とほほ…となっちゃうんだけど。
そのちっちゃな、自分が感じたことを拾い上げて、
その感覚に嘘をつかないように、ぴったりくる言葉を探そうとすると、
これが、なかなか落とし込めないのだ。

きれいな言葉はたくさんあるけど、ピタッと来る言葉は、なかなか無い。
このあたりでもう…と腰が浮くのをおさえて、しゃがみこんで、
あーでもない、こーでもないと、ぐるぐるさまよう。

そのうち、ふっと気持ちがゆるんだ頃に、
このあたりかなー、ふふっ、って思う言葉が降りてくる。

机の前から一歩も動かず、コツコツと自分を掘り続けて、
見てきたはずなのに、見えていなかったことを発見する。
ものを書くって、なんて地道で、孤独で、
果てしなく自由なことなのだろう!

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