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引っ越し前日に思うこと

3月の初めあたりだったと思う。まだ付き合いだしたばかり、1ヶ月ぐらいの彼から真剣な顔で、でも少し迷いながら、そして言葉を選びながら話があった。

「一緒に住みたい。」

彼とは付き合うまでが長く、好きというよりももう「愛情」だと思ったので、私はその場でいいよと返事をした。

それからプロポーズ、親へのあいさつ、部屋探し、とあっという間に過ぎていき、ついに明日初めて実家を出る。

実家といっても兄弟は皆、一人暮らしで私は母と二人だった。だから家族と離れ離れになるというよりは、母ひとりで大丈夫かという思いが強い。

でも、それよりも荷造りが終わっていない。

新居は収納スペースがまぁまぁあるので、いる、いらない、の判断はあまりせず、とにかく部屋のものを詰めている。

一番の後悔は段ボールを買わなかったこと(笑)

家にある収納ボックスと、ディズニーで買ったお土産をいれる特大の袋が何枚かあるので、それに服を詰めている。

車乗せられればなんでもいいやという安易な発想だった。でも服って意外とかさばるし、かばんや靴なんかももうどうしよう…という感じで前日になってしまった。

もう引っ越しが嫌いだ。

明日から彼と毎日一緒にご飯を食べ、眠る。それはどんな生活なんだろう。わくわくもあり、ドキドキでもある。楽しみだけれど、少し自分の時間も欲しいというのが本音。

今までは休みの日、ふらっと意味もなく出かけたりしていたが、そういう意味のない「ふらっと」にも全て意味を持たせる必要があるのかな、なんて考えてしまう。

基本的に先の予定は立てないし、休みの日は当日、起きた気分で動いている。そんな私が誰かと一緒に暮らせるのだろうか。

そんな不安もありながら、今日は仕事だ。そして帰ったら散らかった部屋の荷造りが待っている。もう嫌だ。ああ、もう嫌だ。がんばれ自分。

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