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イギリスのチャリティー文化~サステイナブルなライフスタイル~

イギリスに来てからよくお世話になっていてとても好きなチャリティーショップ。同じハイストリートに何件もあるくらい、この国にはチャリティーの文化が根付いています。日本でいうセカンドハンドショップや古着屋さんのようなものですが、違いは売上は寄付に回されるということ。セカンドハンドですが、ハイブランドのビンテージものや、質の良いものも見つけることが出来ます。
大手のチャリティーはオンラインショップもあるので、近くにショップがない方はぜひ覗いてみてください。

この記事では、様々なチャリティーのCauseと、以前ボランティアもしてたことがある私の話も交えてイギリスのチャリティーショップについて解説して行きます。

British Red Cross

British Red Cross のFBより引用

日本赤十字のイギリス版なので、ロゴに馴染み深い方も多いかもしれません。紛争や病気など、様々な状況で苦しむ人々への支援を行っています。国際赤十字と連帯して、国内に限らず海外への支援も行っているインターナショナルなチャリティー団体です。イギリス国内に約300ほどのチャリティーショップがあります。
ちなみに国際赤十字は、1860年代にスイス人ビジネスマン、アンリ・デュナンが戦争(イタリア対フランスのイタリア独立戦争、ソルフェリーノの戦い)で負傷した人々を救護するために設立されました。赤十字社として認められるには彼が提唱したジュネーブ条約に加盟する必要があり、元々イギリス国内で掲載されていたBritish National Society for Aid to the Sickという団体が改名してBritish Red Crossとなりました。日本赤十字社は、西南戦争最中に設立された「博愛社」という団体がジュネーブ条約に加盟して日本赤十字社とななったようです。

負傷から人を守ることを掲げている団体らしく、ウェブサイトではファーストエイドについて書かれたページもあります。
公式のオンラインショップではカードや小物などが購入でき、eBayASOSと連携して洋服や靴などもオンラインで購入できます。
因みに私は最近ノッティングヒルのお店で、会社のクリスマスパーティーの服をここで買いました。上下で約30ポンドほど!新品同様のクオリティーで大満足です☺️

Oxfam

Oxfam のウェブサイトより引用

貧困の改善を目的に設立されたチャリティー組織です。国際赤十字のような大きなパートナーと連帯してにいるわけではありませんが、イギリス国内だけでなく80以上の国で活動しています。名前から想像がつくように、設立されたのはオックスフォード。1942年に飢饉に対応するために設立された、80年以上の歴史があるチャリティー団体です。
「貧困改善」と言ってもすることはさまざまなありますが、現在は飢えの撲滅、水の配給など、様々なプロジェクトを各国で取り組んでいます。
また、Aobut usのページでは、Oxfamの活動報告やリーダーたちの声など、他のチャリティーに比べ組織について細かく書かれているなという印象を受けました。

チャリティーショップについては、アパレル系を扱っている店舗もありますが、食品や本、CDやレコードなどを扱っているところが多いイメージです。
ちなみにオックスフォードに1番大きい店舗があるそう。ロンドンのハイストリートにある通常のショップに比べて12倍も大きいのだとか。(Inside the UK's biggest Oxfam in Oxford which is 12 times the size of a standard store. link

公式オンラインショップはこちら

Royal Trinity

Royal Trinityのwebsiteより引用

こちらはセントラルロンドンや南西部に多くショップを持つチャリティー組織。ハマースミスやチェルシーなど、地元ホスピスの終末期患者に対してケアを提供しています。

チャリティーショップでは、主に服やバッグ、アクセサリーなどファッション系をメインに扱っています。通常のアパレル店のようなディスプレイで、ファッションアイテムを探している方には特におすすめ。
お店の中にはLuxury Edition というコーナーがあり、ポールスミスやMax&Coなど、ハイブランドの掘り出し物も見つけることができます。

Luxury Edition コーナー

ノッティングヒルのお店にはステラマッカートニーのファッションショーで使われたドレスがディスプレイされていたり(もちろん購入可)、質の良いものを見つけやすいです。
こちらもオンラインショップeBayからも購入することができます。

British Heart Foundation

British Heart Foundation ウェブサイトより引用

イギリスで1番店舗数の多いチャリティー組織です。名前にHeartとあるように、心臓や体内臓器の研究基金を募っています。

ウェブサイトには心臓関連から節約ヘルシーレシピのお役立ち情報など、様々なコンテンツを発見でき、SEOに力を入れているなという印象。 Newsページも定期的に更新されており、最新の記事では、スタチンが心臓発作を防ぐのに効果的であるといった内容をまとめています。

他のチャリティーショップと異なり、タンスや椅子など、大きめアイテムを多く扱っているので、家具系を探している方にはとてもおすすめです。オンラインショップでも家具系に特化したページがあるほど。その他アイテムも、公式オンラインショップeBayDepopから購入できます。

Cancer Research

Cancer Researchの公式ウェブサイトより引用

今年で20周年を迎えたCancer Research。名前から分かるように、癌研究のための資金募っているチャリティー組織です。癌になった本人、自分の周りが癌にかかった人々のサポートも提供しています。また、研究内容や癌についての基礎知識、癌を防ぐためにはどうするかと言った情報も載っています。
YouGovの調査で、数あるチャリティー団体の中で人気度1番にランクインしたこともあります(2023年1月16日。日々アップデートされるので、見るたびにランクが変わっていますがご紹介まで)。British Heart Foundation, Oxfamに続き3番目に店舗数が多く、イギリス国内に約600ほどの店舗があります。小物から洋服など、取り扱っているものは様々。公式オンラインショップeBayもぜひ覗いてみてください。
イベントも豊富に開催しており、定期的にチャリティーマラソンや、ハイキングチャレンジ、ヨガチャレンジなど、さまざま開催しています。

FARA

FARAのウェブサイトより引用

ローマニアの貧困に苦しむ子ども達や家族、障がいをもつ若者のサポートをするために設立されたチャリティー組織。昨年で30周年を迎えました。
FARA Kidsという子ども用品に特化した店舗もあります。

ちなみに公式サイトを見ると、今ニュースレターに登録すると30日に使える30%オフクーポンをもらえるよう。Emailマーケティングにも力をいれていますね。
ちなみに以前こちらでボランティアをしようと応募したことがあるのですが、全く返信が来ず。イギリスの知り合いも同じだったようで、直接お店に行って話してみるのが良いようです。

オンラインショップはこちら。めずらしく、絵画や彫刻などのファインアートも購入できます。

Shooting Star Children’s Hospice

Shooting Star Children’s Hospiceのwebsiteより引用

こちらは規模的には上記のものよりは小さいのですが、私がボランティアをしていたところなので紹介します。Shooting Star Children’s Hospiceは西ロンドン・サリー地区を中心に展開しているチャリティー組織。
複雑なケアを必要とする子どもたちやホスピスで生活してる子どもたち、またその家族へのサポートに支援金を使っています。

残念ながら私はがボランティアをしていたFulhamのショップはコロナで閉店を余儀なくされてしまいましたが、その店舗では日用品から洋服、子ども用のおもちゃや本など幅広いアイテムを扱っていました。
扱っているアイテムは限られますが、公式オンラインショップはこちら

安心チャリティーショップの使い方

チャリティーショップを初めて使う方は、不安もあると思いますが、安心してチャリティーショップを利用する方法をちょこっとご紹介します。

返金も可能

普通のお店と同じように、期間内ならレシートを見せれば基本的に返金可能です。約1週間から1ヶ月と期間はチャリティーショップによって様々。レシートはとっておきましょう。

高級エリアは質の良いものに巡り会える可能性大

チェルシーやノッティングヒルなどの高級エリアのチャリティーショップには質の良いもの、ブランド品が集まりやすいです。近くのチャリティーショップで良いものが見つからない場合はぜひ訪れてみて下さい。

販売価格は定価の約30%

私がボランティアをしていたところでは、機械を使ってバーコードを読み込むと、データベースから通常価格を知ることができるようになっていたので、アイテムの状態にもよりますが、通常価格の約30-40%で値を付けていました。ちなみに店員はディスカウントありで、%は忘れてしまいましたがボランティアの私でもディスカウントを利用することができました。

まとめ

今回はイギリスのチャリティーショップについて、メジャーなチャリティー団体を交えつつ紹介しました。サステイナブルなライフスタイルへの意識がますます高まる中、社会にもポジティブな影響を与えるチャリティーショップ。他のヨーロッパではあまり見かけない、イギリス特有の文化でもあります。観光でロンドンに来る方、実際に住んでいる方、ぜひ覗いてみて下さい。

また、チャリティーショップでのボランティアの仕方や、やってみたいけど不安のある方はお気軽にこちら(askaya.uklife@gmail.com)にご連絡下さい。イギリス生活や大学(院)留学、英語勉強法など、できる限り情報や経験をシェアしています。

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