イギリスのヴィーガン事情
「ビーガン」「ベジタリアン」
だいぶ、日本でも聞くようになってきましたよね。
イギリスに来てから私自身もビーガンに対する理解が深まったので、ヴィーガンについて、イギリスで手に入るヴィーガンブランドについてnoteでシェアしていきたいと思います。
ヴィーガン、ベジタリアンの違い
私は恥ずかしながら日本にいたときはこの2つの違いをあまり分かっていませんでしたが、ベジタリアンは肉や魚介類を口にしない人たちのことを指すのに対し、ヴィーガンは卵や乳製品、ハチミツなどを含めた動物性食品を一切取り入れない人たちのことを指します。ちなみにペスカテリアンという、魚介類は食べるが肉は食べないグループもあります。
日本に住んだことのある英語の先生とこの話題について話して興味深かったことがあります。日本食は出汁にかつお節を使うので、ビーガンの私は食べられない、と。
その方が活用していたのが、ビーガンのお店が探せるアプリ「Happy Cow」です。東京の特に表参道あたりには色々と選択肢があった、と言っていました。Beneというベジタリアンやグルテンフリーのメニューを展開するお店を検索できるアプリもあります。
イギリスのスーパーの様子
イギリスのチェーンのスーパーには必ずビーガンセクションがあります。年々このセクションが拡大しているような…。下記の写真は、私の家の近くのスーパーのヴィーガンセクション。売っているものは、ビーガンソーセージ、チーズ、ハンバーグなど種類様々です。私もいくつか試したことがありますが、ビーガン用のお肉は、本物のお肉よりも重たくないな感じました。日本では定番の豆腐も基本的にこのセクションにあります。
イギリスのヴィーガンブランド
THIS™
本物のお肉のようなビーガン肉にこだわったのがこちらのブランド、THIS™。ソーセージ、ベーコン、チキン、など様々なフェイクミートの種類があります。見た目も本当にお肉のようなジューシー感が伝わってきます。
また、良いな、と思ったのがこちらのページ。それぞれのお肉を生産するのにどれくらい環境負荷がかかっているのか分かりやすく書かれています。
Wicked Kitchen
ポリッジやカップヌードル、アイスなど様々ラインナップがありのがこちらのブランド、Wicked Kitchen。忙しい時でもビーガン食を手軽に取れるような食品が開発されています。メジャーなスーパーでは、テスコで買うことができます。
また、ブランドのファウンダーがシェフのバックグランドを持っていることもあり、ウェブサイト上で、ブランド製品に関係ない様々なレシピを検索できるのも特徴です。どれもおいしそう…。最近料理を頑張りたいと思っているので私も要チェックです。Youtubeチャネルでも積極的にクッキング動画を配信しています。
Cauldron
豆腐ブランドとしてのイメージが強いブランドがこちら。様々なスーパーで取り扱っています。面白いのが、様々な味を開発していること。甘辛ソースを使って中華風にアレンジしたもの、ニンニクとショウガでマリネしたものなど、日本でみるシンプルな豆腐に見慣れている私からするととてもクリエイティブな豆腐味です。
ブランドとしてカーボンニュートラルな社会を目指すことをミッションとしているのが分かります。
その他スーパーのプライベートブランド
また上記のブランドに加え、大手チェーンのスーパーではそれぞれ独自のヴィーガンブランドを販売しています。テスコではPlant Chef というブランド。様々な調理済み食品を開発していて、手軽さに注力しているようです。中流階級以上をターゲットにしているM&Sでは、Plant Kitchenというブランドを開発。こちらもまた、オーブンや電子レンジで温めれば食べれるものに加え、サンドイッチやデザートまで種類が豊富にあります。セインズべリーやWaitroseもそれぞれPlant PioneersやPlant Living といったブランドを独自に所有しています。ソーセージやハンバーグなど、さらにバラエティー豊か。
世界のヴィーガン情勢
ある調査によると、世界のヴィーガン人口は近年増えてはいるものの、世界人口の約1%以下。私の住んでいるイギリスはヴィーガン人口が多い傾向にあるので、もっと多いと思っていました。
ですが、健康、環境問題、動物愛護へのさらなる意識の高まりとともに、この市場は伸びていくと考えられます。
まとめ
色々ブランドの商品を紹介しましたが、まだ試せていないものもあるのでぜひ試してレビューをつづりたいと思います。
私自身はビーガンではありませんが、家では肉料理をしない、ケージで育てられた鶏の卵は買わない、など気をつけています。自分に合った方法で、できることから地球環境問題に取り組みたいですね :)
ロンドンでいくつかビーガンのお店を試したので、次回はその記事についても書いていこうと思います。気になる方はお付き合いください :)
【参考文献】
'This Is How Many Vegans Are In The World Right Now (2021 Update)' by TheVOU
’10 Top Vegan-Friendly Cities’ by Happy Cow
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