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心配するほどマイペースに過ごす高2長男をどうしようかと考えて。



そろそろ進路を考える時期が迫ってきた長男。

地方在住、高校2年生の長男。

将来の夢があって、日々の勉強や受験対策を考えている友達の話も耳にも入るようになってきた彼ですが、

彼自信は、のんびり何も変わらないように見える生活を送っています。時々焦ってはみるけれど、焦ってみて終わりのようで「おーーーい」って突っ込むことも。塾に行ってもいないし、部活もゆるそうだし、家で勉強するところもだし、新聞もニュースもほとんど見ない。将来の夢もない。

そんな彼でも、もっと広い世界を見るために、県外の大学に進学したいということだけは決まっているようです。おいっ。

やりたいことがない。

先日、珍しく長男と進路について話す機会があったのですが、

「なりたいこと、やりたいことが何もない」と。
「(祖父や父親の)会社を継ぐということも今は考えていない」とも言っていました。

学校の先生には面談で「やりたいことがないと言っても、潜在的に会社の後継者という意識はあるはずだから、それを意識した進路選択を」と言われ、経営学部のある国立大を志望校の候補にと、言われたこともあります(進学校なので本当は国立理系に行くことが望まれているもよう)。
先生も生徒の進学率は実績になるのだと思うし、ほんとこんなんですみません。

世襲とはどうなんだろう。

私は東京の私立大学を卒業後、永田町で6年間働かせてもらいました。

議員秘書という仕事柄、大企業のトップの方とお会いできた機会も少なくはなく、また、地方から出てこられる方々ともお会いすることも多く、そのたびにお相手の企業情報を調べたりもしていたのですが、

その時に思っていたのが、

地方(主に当時のボスの地元)は、経営者の世襲の割合がぐんと高くなるように感じるということでした。

(あくまで20代のしたっぱ秘書の体感だったことに過ぎないのですが。)

そして、世襲がいいとか悪いということではなくて、

ある人が、親の会社を継ぐとなった時に、その人が事業や経営にまったく興味がなかったり、1人で畑違いのことを仕事としてやっていきたいというようなタイプだったら、その人自身はもちろん、会社も従業員も幸せではないなーと思ったのです。

それは地方に住んでいる今、実際そういう経営者がいらっしゃることも耳に入ってきています。

世襲にのれるパターンももちろんある。

でも、歌舞伎役者などのように、
産まれたその時から道が決まっていて、

もちろん反発したくなったり、悩む時期もあるだろうけれど、
最終的に小さいころから培ってきたものが、そのうち花開いていくというパターンも、結果的に幸せなのかもしれないと思います。

特殊な世界だからこそ、そう思えるのかもしれませんね。

さて、親子でどう動いていこう。


義父や夫が経営する会社は、数百人の社員さんがいる中小企業です。

でも2人とも長男に「会社を継いでほしい」と伝えたことはないようだし、
私も、意識させすぎないようにしてきました。

でも、そんなこととは別に、いろんな方面の経験をもっとさせておけばよかったというのがあります。

旅行にしても、面倒くさがらずに(地方からの旅行って面倒で…移動に時間がかかりすぎるとか、空港に行くまでとか、便数がないとか。いや、地方の問題ではないですね、私のめんどくさがりのせいです)、見せたり、行ったり、味わったりをたくさんしておけばよかったーと、ちょっと後悔しています。

もう高2。されどまだ高2。
生活の中でも、小さくても様々な経験をさせることを意識していこうと思います。

気づいた時が一番若いってことで。

後悔や反省は今からと下の子に活かすことにして、
長男にはとりあえず、

「とりあえず県外に行ってこーい!」と飛行機のチケットとホテルをとって
(とらせて)親なしで行かせることにしてみました。
国立、公立、私立、とりあえず行ってこーい!です。

幸いにも、オープンキャンパスをしているところもあることがわかり、
仲良しの友達もひとり巻き込んで。

友達もいるからか、むしろ修学旅行に行くかのように目がきらきらしだした長男。おいおい、単なる旅行になっているのではないかい?と思ったけれど、

急に部屋を片づけだしたり、参考書を買ってみようかなと言い出したり、
まったく動かなかった彼の中で何かのスイッチが入ったのかもしれません。
そうだとしたらいいなぁ。

親なしで主体的に行動してくれることを祈る!


私の帰省にともなって、小さい頃から東京にはよく行っているし、
路線図や街並みもある程度わかっているような長男ですが、

全てを親なしで過ごすのは、きっと勝手がちがってくることでしょう。

「大学見学」という目的はあるけれど、
地方の高校生2人、失敗も含めていろいろなことを経験してきてほしいと
思います。

それにしても、子どもが小さい頃に親のできることといえば、手取り足取りのことばかりで親の体力勝負なところがありましたが、

成長すると、与えられるのは機会とお金だけでというのは本当ですね!
親もがんばらねばーーーーー。


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