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#1-15 プロマネマインド三大柱 その3「生産性」
独断と偏見による「新・プロジェクトマネジメントマインドの三大柱」。
今回は、三大柱の最後「生産性」についてのお話です。
端的に言えば、「生産性を意識しましょう」という話です。
経済ニュースなんかでも「日本は生産性が低い」とよく言及されているので、聞きなじみのある単語だと思います。
皆様にまず申し上げたいのは、生産性という言葉をどのように理解されていますか?ということ。
「生産性がない=価値がない」というニュアンスで理解されている方、多くないでしょうか?
「生産性がない=価値がない」ではないです。
生産性とは、インプットに対して得られるアウトプットのことです。
同じ50の価値のあるモノを得るために、20の投資で済んでいたら儲けは出ますが、50以上の投資だとかえって損しますよね。
単に、結果(売上)だけ見て「50の価値のあるモノを得られて良かった」じゃないんです。
このように、インプットとアウトプットのバランスもきちんと考えましょう、というのが生産性を考える、ということです。
「何もしていないから、自分には生産性がない」というのは、ある意味正しくて、ある意味間違えています。
正しいのは、インプットをしていないのであれば、アウトプットがないのは当然、という点。
何もしていないなら、何も生み出されないのは当たり前です。
間違えているのは、「自分が生産性がない人間だ」という点。
たいていの人はインプットをしたら、何かしらアウトプットが出てきます。ただ、そのアウトプットが自分が思ったようなものじゃなかったり、理想通りじゃないから、自分の価値が低いような勘違いをしてしまうのかもしれません。
「生産性の高い・少ない」は、あるヒトやチームのやり方・行動に対して言えるのあって、人間性を語る表現ではないのです。
同じ人間でも、掃除は生産性高くできるけど、料理は生産性が低いヒトもいますし、一概に「家事の生産性の低い人」というように括ることも出来ません。
スクラムという開発手法では、同様の概念を「バリュー」と呼ばれています。
また、ROI(Return On Investment/投資対効果)も、ベースの考え方は同じです。
企業で言えば、利益率のことです。
売上の数値がどんなに多くても、利益率がほとんどなければ、その会社の経営は厳しい状況でしょう。
プロジェクトマネジメントは、いわばリソース(ヒト、モノ、カネ、時間、情報)をいかにやりくりして、成果物(モノやサービス)を出来るだけ高クオリティで完成させるか、という仕事です。
無尽蔵にリソースがある状況は、パトロンの付いた芸術家の創作活動などの特殊な場合を除いて、ほぼありません。
生産性を高めるためには、
①インプットを減らす
②アウトプットを増やす
の2種類の方法があります。シンプルですね。
技術革新などの外的要因でインプットが減って生産性が上がることもありますが、自力で生産性を高める一つの方法が、トライ&エラーを繰り返して成長することです。
4時間かかっていた掃除が2時間で完了出来るように成長すれば、インプットの時間が減らせます。
また、自分がインプットをする領域を適切に選択するチカラを鍛えることも生産性向上に繋がります。
色々な領域にインプットを分散すると、個々のアウトプットが少なくなってしまうので、不要なコトにはインプットしない、という選択をすることも大事です。
得意なことに取り組んで、苦手なことは自分でせずに、得意な人に任せる方が、出来る範囲が広がります。
私自身、どうすれば生産性を上げることができるのか、日々勉強中です。
個人的な考え方においても「生産性」は大事だと思っていて、それについて述べた記事が下記です。
良ければ、ぜひ。
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