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2022読書紹介|#2 不思議の国のアリス

こんにちは!Ayaです🐧
最近このnoteは読書やら映画やらの紹介が多くなっておりますが、、。
また読書紹介ということで執筆させていただきます。
今回読んだ話は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」。世界中で愛されている作品の一つですね。2016年には、「アイス・イン・ワンダーランド」として映画化、ジョニー・デップが主演を務めるなど注目を集めました。
それでは内容にうつっていきましょう!

不思議の国のアリスってどんな話?

amazonより引用

「名前は知ってるし、なんとなくわかる。確か、アリスが変な国に行って、大きくなったり、小さくなったりする、そして変な生き物たちと会う。そんな話でしょ。」
本を読む前の私のイメージはこんな感じでした。確かにこのイメージは間違ってはいなかったのですが、具体的な話を知らなかったので本を読むことで、話の内容が明確化しました。

さて、実際どんな話なのでしょうか。本作のあらすじは以下の通りです。

ある日、アリスは、姉と一緒に本を読んでいた。本を読みながらぼーっとしていると、服を着た白いウサギが慌ただしい様子で走っていく様子を目にする。ウサギに興味をもったアリスは、そのウサギを追って穴の中へと入っていく。

穴の中に入ると、そこは広間だった。彼女はウサギを見失う。そこからアリスは不思議な旅に出ることになる。体が大きくなったり小さくなったり、芋虫、猫、帽子屋、そして赤の女王。

物語の最後に、アリスは目を覚ます。アリスは姉の膝の上で寝ていただけだったのだ。

上記のあらすじを読んでも分かることなのですが、この物語に大した内容はありません。むしろ、読む前とイメージは大きく変わっていないといえます。

簡単な内容だけ見ればそれこそイメージに大差なかったのですが、本書の魅力は、随所にある言葉遊びのユーモアにあるといえるでしょう。

本書の魅力

前章で、言葉遊びのユーモアがあると述べさせていただきましたが、
この話は英語で読むことこそ価値がある作品だといえます。
(ごめんなさい、といいつつ私は日本語訳でしか読んだことがありません。)
何より同音異義語を用いて言葉をかけていたり、韻をふんだ言葉が用いられているからです。よって、英語で読むことでこの本書を味わい尽くせるというわけです。ただ、日本の翻訳家さんも相当苦労して翻訳なさったことでしょう。読んでいて違和感がありませんでした。

この本の読み方

ノンセンス文学の先駆的作品として知られるこの本。これには少女愛ともいうべき、ルイス・キャロルの屈折した子ども観によるところも大きいです。ヴィクトリア朝の表と裏、世紀末を予感させるような不条理性など多様な見方を可能にしてくれる作品ですが、大人の目をよそに、子どもであるアリスはそうした意味で、児童文学の本質を備えた作品と考えることができるし、またそう読まれるべきものなのでしょう。

参考:たのしく読める イギリス文学

感想

本書は、児童文学を切り開いた作品として高い評価を得ています。続編として鏡の国のアリスという作品も執筆されています。

不思議の国のアリスは、児童文学の新しい地平を切り開いた作品として高く評価されている作品です。従来の「教訓」を排した点で、その後の児童文学に多大な影響を与えたとされています。

大人も子どもも楽しめる作品です。ぜひ読んでみてください。



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