変えポジションを検討してみよう
これ…トロンボーンで吹くの?
と思うような楽譜に出会ったことありませんか?
吹奏楽では少ないかもですがJAZZ系をやるとこんなのザラです(苦笑)
そんな時は変えポジションを駆使して
動きをなんとか近場でまとめると速いテンポにも対応しやすくなります◎
今回はこんなその時に合ったポジションを選択するという小技
をご紹介します!
■変えポジション検討のタイミング
これは…そのテンポで無理ゲーじゃん
こんな風に感じる譜面って…ありますよね?
そんな時の難易度を下げる手段としてや
音の印象や音色であえて違うポジションを選択するという場合もあります。
>1音だけ遠いポジションが出てくる時
3.4ポジションあたりで動かしてるのに突如出てくる1ポジションなど
「この音さえなければ…」みたいな時がよくある検討ポイントです。
>スラーで滑らかに繋げたい時
スライドという特性上
隣のポジションに移動するときに
「アハ体験」みたいなジワジワと音程が変わる現象の
「ポルタメント」がかかりやすいです。
楽譜に指示されているなら良いのですが
意図しないポルタメントはトロンボーン吹きとしてとてつもなくNGです。
こんな時にもあえて変えポジションを使って
ポルタメントを回避することができます。
>音色を重視したい時
遠いポジションを近くで吹く以外に
音色的な観点であえて変えポジションを使うという選択もできます。
これは私の好みの問題かもしれませんが
F管付きテナーバスを使っている時でも
運指的に無理じゃなければ
低いFをあえて6ポジションで取ったりします。
これは6ポジションの音色の方が響きが豊かで
使いたい音色のイメージに近いからです。
■変えポジションを見つける
では変えポジションってどこにあるの?
という疑問を解決します。
ぶっちゃけ位置は覚えるしかないです。
↑参考に
1ポジションででる音と同じ音が出るところに印をつけてみました
これがいわゆる「変えポジション」です
>よく使う変えポジション
この中でもよく使う変えポジションを少しだけピックアップします
✔チューニングB♭(1ポジション/5ポジション)
チューニングB♭の上のD(1ポジション/4ポジション)
速い動きの時に1ポジションに戻るのって
結構難易度が上がるポイントだったりするので
これは覚えておくと重宝します。
✔チューニングB♭の下のF(1ポジション/6ポジション)
なんでわざわざ遠いポジションに!?
と思った方もいると思いますが
上行系の音階(たとえば実音ファソラシド、みたいな)の時に
いつものポジションで吹くと
1(ファ).4(ソ).2(ラ).4(シ).3(ド)
の順に動かすのですが
これがテンポ200とかで吹くと相当無理ゲーになります。
こんな時に変えポジションを使って
6(ファ).4(ソ).2(ラ).4(シ).3(ド)
と吹くと腕を手前に引く動作に集約されるので
難易度がだいぶ下げることができます。
■変えポジションを使う時の注意点
こんな感じで
変えポジションは腕の動き的にとても助かる手段ではありますが
少し厄介な副作用もあります。
>音程(ピッチ)が比較すると悪い
いつも使っているポジションよりもピッチが悪いことが多々あります。
これは使い慣れていないのもあるのかもしれませんが
音によってピッチが上ずりやすかったり低くなっちゃったりという性質
があります。
それぞれの変えポジションの音の性質を考慮して音程を取る
という必要が出てきます。
攻略方法としては
いつものポジションと変えポジションを連続で交互に吹いてみる
という方法です。
音だけ聞いたら同じポジションでタンギング練習をしているかのように聞こえていれば合格です◎
>吹き心地(抵抗感)がちがう
変えポジションを使うと音が当たりにくい、外しやすいと感じることがあるかもしれません。
普段その位置で鳴らし慣れていないと
「ツボ」のようなものが掴みきれていなくて
音が外れやすいのかな?とレッスンをしていて感じています。
私はウォームアップの時に倍音を全部鳴らす癖があるのですが
こうやって楽器を吹くたびに全部の音を当てておくと
違和感が少し軽減されているのかもしれないな~と思ったので
ここで情報共有しておきます◎
■まとめ
今回は変えポジションをご紹介しました
✔運指が鬼レベルの時は変えポジションを検討してみる
✔よく使う変えポジションは慣らしておく
✔変えポジションを使う時はピッチや鳴りムラに配慮する
これであなたもスライドマスター!!
次回(9/6配信予定)は
「聴いて合わせる」の本当に聴くべきポイント
のお話をしようと思います
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イベント全滅中なので純粋に生活の糧になります… いつまで続くんでしょうかね… さすがにだいぶダメージが大きくて泣きそうです(苦笑)