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参考音源の注目して聴いてほしいポイント

「お手本を聴いてね」と言われて聴いた人~
ただ聴くだけではもったいないですよ!

お手本は自分の演奏とどう違うのか
違いを見つける
ことで超絶使える道具となります

今回は

✔ お手本を自分の上達に生かすポイント
✔ お手本の選び方

をご紹介します◎

前提条件)自力で楽譜を読んでおく

最初にこれは伝えておきたいのですが…

楽譜を読み慣れていない
初心者の超初期段階は…まあいいとしますが
常に音で楽譜を覚える(読む)ことは個人的にはあまり推奨しません。

なぜなら、最初から音源を頼りにしてしまうと
いつまでたっても楽譜を読む力が身につかないから
です。

リズムなどを覚えるために聞くのではない
ということは心に留めておいてください。

■お手本演奏の注目ポイント

課題曲のデモ音源や演奏する曲の参考音源を聴くときに
こんなところに注目すると演奏のヒントになります

たとえば・・・

・音の長さ(どの拍で切っているか)
・音の大きさ(一番の盛り上がりはどこでどのくらいか)
・全体を聴いた時の自分のパートの音量バランス
・曲を聴いて感じるイメージ etc.

お手本と今の自分たちの演奏の何がどう違っているのか
これを見つけ出すつもりで聴くのが重要です

>音の長さ

難しいリズムを熱心に聞きがちですが
意外と長い音符をどこまで伸ばしているのか(どこで切るのか)
が大事だったりします。

白玉音符を吹く人が多ければ多いほど
どこまで伸ばすかを明確にしておくとハモリが格段に良くなるので
聴きどころのポイントです。

>音の大きさ

「f(フォルテ)」と書いてあるから大きく
「p(ピアノ)」と書いてあるから小さく
だけじゃないのがアンサンブルの奥が深い所。

曲が盛り上がっているところ/落ち着いているところを知ると
その過程の盛り上げ方も見えてきます。

>音量バランス

曲を演奏していると
主役(メロディ)・相手役(裏メロ)・演出(伴奏)
の3役に大体分かれます。

この時に
譜面に書いてある音量をただただ守っても
イイ感じにならない
のです。

>イメージ

たとえば「p(ピアノ)」という記号は小さい音で演奏するという指示ですが
この「小さい」から連想されるイメージは人の数だけあります。
それだけ表現の幅があるので
大人数で1つのものを作る時には
同じイメージを持つことがとても大事
になります。

言葉でイメージを共有するのもアリですが
捉え方は人それぞれなので
お手本を聴いて具体的にイメージを合わせるのも1つの手段です。

■お手本の選び方

昨今はYouTubeなどを活用すれば
いくらでも情報が手に入ります。
しかし、たくさんあるので何をお手本にすればいいのか迷ってしまうこともあると思います。

特に経験値の浅い段階では判断が難しいと思うので
そんな時は演奏している人たちですこし絞ることをおススメします。

たとえば・・・

・プロオーケストラの演奏
・プロ吹奏楽団の演奏
・出版されている課題曲クリニック映像
・コンクール全国大会金賞受賞時の演奏 etc.

一般団体や部活動の定期演奏会の様子など
たくさん面白い動画も世には出回っていますが、
分析をするという観点で選ぶときには上記の音源や映像がオススメです。

また、1つの演奏だけではなく
色んな人の演奏を聴いて違いや好みを発見するのも
とても自分のためになりますよ◎


■まとめ

今回は参考音源の聴いてほしいポイントをご紹介しました

✔ 楽譜を覚えるために聴くのではなく、違いを見つけるために聴く
✔ 自分の演奏と比較して分析しよう
✔ お手本にする物はよく吟味しよう

活用してみてください◎

次回(5/24配信予定)は
自分の息の状態を感じてみよう!というお話をしようと思います


イベント全滅中なので純粋に生活の糧になります… いつまで続くんでしょうかね… さすがにだいぶダメージが大きくて泣きそうです(苦笑)