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掌を使って息の状態を観察してみる

もっと息の圧力を上げて!とか息圧かけて
なんて言われたことはありませんか?

そんな時は
掌を使って圧力を確認してみると良いですよ◎

今回は
息の圧力を体感していい音を目指すアイディア
をご紹介します

■圧力の高い息とは?

圧力の高い息のイメージは
掌に当たる息のポイントが明確で
あっちこっちに息がぶれない

そんな息使いです。

>掌をかざしてみよう

息は目で見えないので
皮膚感覚で可視化してみます。

【掌で息の様子を観察する】
① 口からバスケットボール1個分くらい離した距離で掌を顔側に向ける
②掌に向けて息を吹いてみる

この時に
深呼吸で息を吐くときの息使いと
管楽器を吹くときの息使いを比較して検証する

違いが明確になって(体の使い方や意識的な観点で)
より改善しやすくなります

■3つの観察ポイント

ここで注目したいポイントは3つです。

①手に当たる息の強さ(圧力)
②息の当たるポイント
③ポイントの大きさ(息の太さ)

個人的な感想を交えて順番に観察してみます。

>息の強さ

深呼吸の吐く息と比べたときに
掌を押してくる息の強さに違いがあります。

私の個人的な感想としては
深呼吸の方は優しいほわほわした息の感触ですが
管楽器の息使いは固めな息の感触があります

>息の当たるポイント

息が掌に当たったときの面積(?)にも違いを感じます。

深呼吸の方は掌全体に息が当たっているような感じです
冬場に手を温めるときにこんな息使いをしている感じがします。
一方で管楽器の息使いは
「ここに当たってる」という明確な打点を感じます。
このポイントがウロチョロするようなこともありません

>ポイントの大きさ

これは音域によっての違いがあるかな?と検証してみた結果ですが
音の高い低いをコントロールしようとすると
息の当たるポイントの大きさが変化しているようです。

チューニングのBを想定した息と
これよりも高い/低い音域を出すイメージで使った息を比較したところ
チューニングのBの息を基準として比べたときに
高い音域は息の当たる面積が小さくなり
低い音域の息は当たる面積が大きくなった
ように感じました。

■「息圧を上げる」を考えてみた

では息圧を上げるにはどうしたらいいのか
という話になるのですが
あまりにも感覚的な話で(語彙力がない、ともいう←)
言葉で上手く説明するのは結構難しいのですが…

文字で表現するなら
管の中いっぱいに空気をぎゅうぎゅう詰め込む、そんな感じです

これに関しては
張りのある音を聴いてマネするのが一番手っ取り早い気がします
意外とイメージめっちゃ大事です…

ここから先はニシジマの個人的な感覚なので
参考になるか、はたまた正しいと言えないのかもですが…

自分がどんな状態なのかな?と少し観察してみたところ
息を身体から楽器へ送り込むときに
抵抗感というか、なんというか…
簡単に外に出させないストッパー的な抵抗を感じます。

これはお腹のグッと力を入れる加減なのかもしれないし
アパチュアの構え加減かもしれないし
舌の位置、口内の広さの塩梅かもしれないなぁ
と個人的には考察しました

■小さい音が上手くいかない人へ

小さい音で吹いてくださいという指示の時に
とてもよくやりがちなのは
息をひょろひょろ~っと出す量を少なくして音量を変えてしまう方法です。

小さい音をミスりがちな人は
先ほど確認した圧力が不足してしまっているのが原因のことが多いです。

確かに息の量を少なくすると小さくなるのですが
これはかなりイチかバチか感があります。
ニシジマ的にはこの手法で小さい音を出すのは
ほぼギャンブルだと思ってます。(苦笑)

息の押す力を変えずに小さい音を出す感覚を研究するには
ロングトーンの時間がオススメです。

■まとめ

今回は息の圧力を体感するアイディアをご紹介しました

✔ 掌をかざして息を「見える化」する
✔ 息の強さ、当たるポイント、ポイントの大きさを観察する
小さい音ほど息の圧力を意識する

楽器演奏は見えないものばかりが登場して
わけわかんないことが多いですが
工夫をすると体感できることも多いので
ぜひ試してみてください◎

次回(5/31配信予定)は
意外と重要な合奏前にしておきたい楽譜の小細工
についてお話ししようと思います


イベント全滅中なので純粋に生活の糧になります… いつまで続くんでしょうかね… さすがにだいぶダメージが大きくて泣きそうです(苦笑)