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指揮者を見た方がいい理由

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合奏中に「もっと指揮見て!」とか
「譜面ガン見しない!」みたいなことを言われたことはありませんか?

今回は
なんで指揮を見るのかについて考察していこうと思います。

決まった動きで

■出だしの音で注意されませんか?

出だし

大きい音でも小さい音でも
音の入りのタイミングや立ち上がりなどで
よく注意されませんか?
(俗にいう「捕まる」ってやつ)

一生懸命合わせてるのに何が違うの?
と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが
これは指揮から情報を読み取ろうと意識すると
改善できることが多くあります。

指揮者も

■指揮者は何をしている?

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ざっくりいうとプロデューサー(監督)のような役割をしていて
外からバンド全体をみて(聴いて)
様々な合図を出しています。

【指揮者が出している合図】
・テンポ感
・テンポの揺れ(速くなったり遅くなったり)
・ブレス(息継ぎ)のきっかけ
・メロディーの入りのきっかけ
・強弱の程度
・音の切り   など。

人数が多くなればなるほどタイミングは合いにくくなります。
これを一つにまとめているのが指揮者です。

■指揮者のここを見て!

みてほしい

指揮者は手の上下左右の運動でテンポを出してるんでしょ?
と思うかもですが
ニシジマ的指揮者をとくに見てほしいポイント
表情、息遣いです。

一生懸命楽譜を追っていると気づかないかもしれませんが
指揮者はあの手この手のボディーランゲージを駆使して
演奏中の私たちに声を出さずに指示を飛ばしています

①手の動きに注目したいタイミング

注目て

【指揮者の手に注目したいタイミング】
・テンポが徐々に変わる時
・途中でテンポががらりと変わる時
・一定のリズムを均等に刻むとき
・ズレやすい出だし
・フレーズや曲を終わらせる瞬間(音の切り)
・音量の上げ下げ    など。

手の動きを見ていない時によくありがちなのは
指示を目で見ていないことで生じる周りとのズレです。

たとえば
クレッシェンドの上げ始めが速い!
とか
音が消えてなくなるのが速い!
などと注意されることが多い人はぜひそのタイミングで指揮を気にしてみると良いですよ◎

②表情、息遣いに注目したいタイミング

表情

いくら言葉で情景や雰囲気を指定されていても
みんながみんな同じ映像や感覚とは限りません。

試しに
「静けさ」みたいな指示が書かれていたとして
みなさんはどんなイメージを持ちますか?

【ニシジマが想像する ”静けさ”】
・早朝の海
・心霊スポットのような不気味さ
・細い糸がぴんと張ったような緊張感  などなど…

きっと人の数だけ
穏やかなタイプ、緊張感のあるタイプ、その他いろいろあると思います。

こんな時に指揮者は自分がイメージする「静けさ」を
表情や呼吸で表現しています。

小さい音で始まる曲とかって
音の出だしめちゃくちゃ怖く感じませんか?
(私は毎回お腹が痛くなる…)

こんな時もイメージを共有してすり合わせると
少し難易度が下がるのでお試しあれ◎(当社比)

■指揮者なんか見てらんないよ!という方へ

むり

結論を言うと
指揮者をずっとガン見しろ、というのではなくて
見てほしいタイミングだけでいいのでしっかり指揮者の方を見よう
ということです。

楽譜を全部暗記(暗譜)して演奏をするのは
まぁ…不可能だと思います。

なので
曲に変化が起こるところ(例えば速さが変わる、音量が変わるなど)や
絶対に合わせたい縦のライン(単発のキメとか)がきたら
指揮をみる、という意識を持ってほしいのです。

この時のポイント
その変化や揃えたいタイミングの少し前から
指揮者を見ること
です◎

そのために

■まとめ

合唱コンクールとか、卒業式とか校歌斉唱のときの指揮のイメージだと
とくに指揮者に注目をするって感覚はなかったかもしれませんが
吹奏楽だと指揮のあるなしで結構吹きやすさが違うような気がします。

メトロノーム鳴らして合奏とか
できなくはないんだけど
実際に指揮者が振ってくれた時の方が吹きやすくないですか?
(J-POPバンドのような形態の時はまた話は変わってきたりしますが…
今回は吹奏楽という視点なので割愛!)

指揮者ってある意味役者さんだな~
と思いながらニシジマは見てます(笑)

次回(11月16日配信予定)は
ロングトーンの狙いについてお話ししようと思います


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