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週刊:管楽器攻略法

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主に吹奏楽部員にむけて練習方法をまとめています。 毎週火曜更新。
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#音楽コラム

リズム音痴の正体

「リズム音痴だから…」と諦めかけている方! 実はリズムが読めないんじゃなくて 拍を均等に感じられていないだけかもしれませんよ! 今回はリズム音痴の原因として疑わしいことについてご紹介します! ■実はリズムが読めていない訳ではなかった!難しそうな音符が並んだ=無理 ってなっちゃう気持ちはよ~くわかるのですが 実はリズムって音が出るところと出ないところが交互に並んでいるだけなので 冷静に整理整頓すると思ったほど無理ゲーではないのです。 >細かくしたり歯抜けにしたりがリズム

「不揃い」から「粒ぞろい」に整える

フレーズがデコボコしている感じがするな… 同じ音量で吹きたいのに粒が揃わない こんな心当たりがある方は 自分の感覚と実際の音とのギャップを認識して 微調整をかける癖を身につけると良いかもです 今回は均等に音を鳴らすコツについてご紹介します ■同じ音量≠同じ息の使い方「自分は均等に吹いているんだ!」 と言っても その音が均等かどうか判断するのは出た音を聴いた自分以外の人の耳です。 極論を言えば 聴いている人が「できていない」と言ったら 出来ていないのです。 ■不揃いな

手書きでサラっと楽譜を書くコツ

他の楽器の代わりにメロディを吹くためや 耳コピで楽譜を書いたけどなんだか読みにくい…! そんな人はちょっとしたポイントを抑えると 読みやすくササっと書けるようになるかもです◎ 今回は サラっと書けると意外と重宝する楽譜の書き方のコツをご紹介します! ■ 読みやすくなるポイント世に流通している普段見慣れた楽譜と手書きの楽譜の違いは 「曖昧さ」ではないかと感じます。 この曖昧さを出来るだけ軽減することで 「読みやすい」楽譜に近づくことができます◎ ■ 音符の配置位置を考

跳躍が苦手な人は幅感覚を鍛えてみる

単音で吹けば音程ばっちりなのに 続けて吹くと音程がとんでもないことになる! そんな方は 音と音の距離感覚(音程幅)を掴むと良いですよ~ 今回は 跳躍の音程感を鍛えるためのアイディアをご紹介します◎ ■跳躍を制する者は音痴を制する音と音の連続(跳躍)がフレーズとなってその集合体が楽曲です。 つまりは この跳躍を攻略してしまえば 超ざっくりいうと音痴を解消する近道になります。 >跳躍が難しくなる条件 跳躍の幅は広くなればなるほど取りにくいのは事実です。 それだけでは

音域によってタンギングを使い分ける話

特定の音域の発音ミスが気になる 低い音の音切れが悪い そんなお悩みをお持ちの方は 吹きたい音によってタンギングの言葉(音節)を変えてみると良いかもです◎ 今回はタンギングの音節を使い分けるアイディアをご紹介します! ■タンギングの言葉(音節)は1つじゃない吹き始めの1音目 タンギング…しますよね? 私の所見では 大多数が「Tu」でやってるんじゃないかな~と思うのですが じつは、他の言葉(音節)も使ってみると やりやすさ、音の立ち上がり方、ニュアンスの差をつけることがで

チューナーで合わせたら響きを耳でインプットしよう!

臨時記号がつくと音程が意味不明なんだよね~ とか チューナーつけてれば何とかなるんだけど… と感じている方は 一歩進んで「合わせた音を耳で覚える」ということをすると 全体的に音程が整っていきますよ! 今回は 音程を整えるためのちょっとした練習アイディア をご紹介します◎ ■その音程歌える?なかなか音程が合わない たとえば臨時記号(#や♭付きで登場した)の音符の音程を 鼻歌で歌えますか? >目標がないと狙えない 楽器にはそれぞれの音程に対して運指が割り振られていますよね

温かい息にすると音色が変化する話

柔らかい音色になりたい! 「喉を開く」や「口を開く」と言われるけど…? とお悩みの方は 息の温度に注目した方が解決が速いかもです。 今回はレッスンで使うと比較的速攻で変化が感じられる 息の温度を意識してみる という手法をご紹介します◎ ■息の温度で音色が変化する豊かな響きのある、俗にいう「いい音」にしたい時 「太い」や「広い」などのイメージがカギだったりします。 でもイメージが曖昧過ぎて ぶっちゃけ「どゆこと?」 って思いませんか? そんな皆さんに朗報! 息の温度に

小節の数え方大全

今日の合奏曲、小節番号数えてありますか? 「ここってどうかぞえるの…?」 「これであってるのかな…?」 といまさら聞けない空気が漂っていてお困りの方へ 今回は小節番号を振る時に気をつけたいこと について書いていこうと思います◎ ■アウフタクトは数えない曲の1番最初の小節の音符の数が 明らかに少ない曲って見たことありませんか? これは不完全小節というものになるので(隣の小節のアウフタクト扱い) この小節は1とは数えません。 その隣の小節が1小節目になります。 ■カッ

ミュート関連の事故を防ぐアイディア

ミュートの付け外しが間に合わない! 途中でミュートが落っこちちゃいそうなんだけど… こんなお悩みをお持ちの皆さんへ 今回はミュート絡みの事故を防ぐアイディアをご紹介します! ■演奏効果以外の音を鳴らすのはご法度ミュートを落として「ガッシャーン!」はNGです。 ミュートは凹むしなにせウルサイ… ミュートをつけたり床に置いたりするときの 小さな「カツカツ音」も意外と悪目立ちします。 これらを少しでも少なくするためには ✔ 取り落としを防ぐ(慌てない工夫) ✔ 落下を阻止す

掌を使って息の状態を観察してみる

もっと息の圧力を上げて!とか息圧かけて! なんて言われたことはありませんか? そんな時は 掌を使って圧力を確認してみると良いですよ◎ 今回は 息の圧力を体感していい音を目指すアイディア をご紹介します ■圧力の高い息とは?圧力の高い息のイメージは 掌に当たる息のポイントが明確で あっちこっちに息がぶれない そんな息使いです。 >掌をかざしてみよう 息は目で見えないので 皮膚感覚で可視化してみます。 この時に 深呼吸で息を吐くときの息使いと 管楽器を吹くときの息使い

参考音源の注目して聴いてほしいポイント

「お手本を聴いてね」と言われて聴いた人~ ただ聴くだけではもったいないですよ! お手本は自分の演奏とどう違うのか 違いを見つけることで超絶使える道具となります 今回は ✔ お手本を自分の上達に生かすポイント ✔ お手本の選び方 をご紹介します◎ 前提条件)自力で楽譜を読んでおく最初にこれは伝えておきたいのですが… 楽譜を読み慣れていない 初心者の超初期段階は…まあいいとしますが 常に音で楽譜を覚える(読む)ことは個人的にはあまり推奨しません。 なぜなら、最初から

ハモリを極める4つのポイント

コンクールなどで同じ曲を演奏しているのに なんでこんなにカッコよくハモってるの? と思うことはありませんか? 楽譜通りに吹くだけではなく ちょっとしたポイントを抑えることで 1ランク上のハモリを作ることができますよ~ 今回はハモリをブラッシュアップさせるための 4つのポイントをご紹介します◎ ■ハモリを磨く前段階のはなしそもそも論のはなしを最初にしておきたいのですが… ハモるとか、人と音を合わせる段階で(合奏とかパート練習とか含め) 楽譜が吹けていないのは問題です。

短調に多い臨時記号は耳を駆使して攻略すると吉

臨時記号って忘れやすかったり音程掴みずらくないですか? そんな時は もっと耳を使って音の響きの明るさを感じる癖をつけると 吹きやすくなります◎ 今回は臨時記号が比較的多く出現する 短調の曲(悲しい雰囲気の曲)の攻略ポイントをご紹介します◎ ■悲しい系の音楽は臨時記号がかっこよさの秘密悲しい雰囲気のする短調(moll)の曲は 臨時記号(#や♮)が多く出てくる傾向があります。 >臨時記号が付くと少し明るい響きになる(ここがミソ!) 短調の曲で「♮」や「#」がつくと明るい

テンポキープできないのは音量と連動しちゃってるのかも?

ポップス曲でメロディー担当の部分が来るとつい走っちゃいませんか? (特に普段メロディーあまり吹かない属のみなさん…!) 実は音量を上げるついでに速度まで上げちゃっている場合が多いです。 これらの現象は無意識になっちゃていることが多いので 音量が変化するとテンポにどんな変化が起きているのかを知ることで テンポキープへの近道になりますよ! ■テンポキープができない理由ニシジマが見ていて思うに テンポが一定に保てない原因は 何かと連動してしまっていることが多いように思います。