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音域によってタンギングを使い分ける話
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特定の音域の発音ミスが気になる
低い音の音切れが悪い
そんなお悩みをお持ちの方は
吹きたい音によってタンギングの言葉(音節)を変えてみると良いかもです◎
今回はタンギングの音節を使い分けるアイディアをご紹介します!
■タンギングの言葉(音節)は1つじゃない
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吹き始めの1音目
タンギング…しますよね?
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私の所見では
大多数が「Tu」でやってるんじゃないかな~と思うのですが
じつは、他の言葉(音節)も使ってみると
やりやすさ、音の立ち上がり方、ニュアンスの差をつけることができます◎
>自分に合った言葉(音節)を探す
タンギング=「Tu」
みたいなイメージが少なからずありますが
ぶっちゃけ別に「Tu」じゃなくても大丈夫です。
現に私は「Tu」というよりも「To」に近い感覚で吹いたほうが上手な気がしてます(あくまでも当社比)
これは
口の大きさや歯並びなどみんな違うので必ずしも同じ言葉(音節)にならない
ということなんだと思うのですが
もし、今すごく音の立ち上がりや輪郭で納得いかないと悩んでいるのであれば
少し研究してみる価値があると思いますよ◎
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■音域によって使い分ける
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低音域から高音域まで吹いていくと
口の中の空間の広さが変わっている感覚があると思うのですが
それに伴ってタンギングの音節も変わっているような気がしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1658104460603-DnXoY73yze.jpg?width=1200)
①チューニング音周辺音域
俗にいう普通の高さ(初心者が出しやすい音域)は
恐らくド定番の音節(Tu)でタンギングしているんじゃないかな?
と思います。
大体は「Tu」で問題ないと思いますが
ちらっとお話ししたとおり
私はどちらかというと「Tu」よりも「To」に近い発音の方が
太さのあるまろやかな発音がしやすいのでよりオに近い母音の「Tu」で吹いています。
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②低い音域
読むのに少してこずるような低い音域は
母音を「オ」寄りにしていくと発音ミスが軽減される感じがあります
ちなみに
音域が下がれば下がるほど音を短く処理する難易度が上がっていく感じもあるので
低い音の短い音(スタッカートとか山型アクセントとか小さい音量とか)を目にしたら
合奏前にピックアップして自主練をしておくことをおススメします◎
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③高い音域
高い音域で細かい連打が続く…ってシチュエーション
意外と多いんですよね~
こんな時は「Tu」よりも母音を「イ」寄りにすると輪郭がはっきりとして
粒が立った音が出やすいです
ただ、
母音を「イ」に寄せて行き過ぎると
唇が閉まりがちになる傾向があるので
そこはタンギングのせいで連動して閉じないような研究と訓練が必要です。
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■アーティキュレーションによって使い分ける
![](https://assets.st-note.com/img/1658104118929-75HCkRTxFM.jpg?width=1200)
フレーズを吹くときに大きく分けて
①はっきりと吹く
②滑らかにつなげて吹く
の2つが存在します
この時にもタンギングの音節で違いを出せます
>滑らかにつなげたい時
「スラータンギング」と言って
Lの行で発音をすると(LaとかLoとか)より滑らかに演奏できます
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しかしこれは
滑らかに繋がりやすい=モゴモゴしやすい
ということなので
使い慣れるには少し研究が必要です
コツは
一番最初はTの行で発音してその後ろからはLの行で発音していきます。
例)Tu Lu Lu Lu Lu~
To Lo Lo Lo Lo~
>余談:その他のタンギング
詳しくは今度書こうかな~
と思っているので
聴いたことがありそうなタンギングもご紹介します
★ハーフタンギング
スイングの時に使うタンギング
これを使うと俗にいう「ジャズっぽさ」が出る
★ダブルタンギング
速い連打の時に使うタンギング
Tu Ku Tu Kuと表現されることが多いけど
連打が長いときはTa Ka Tu Kuの方が崩壊が少ない気がする(当社比)
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■上達への近道はゆっくりから
![](https://assets.st-note.com/img/1658104304639-mzblmaaYDs.jpg?width=1200)
タンギングって速くできればすごいんでしょ?
と思っている人もいるかもしれませんが
タンギングの目的を…見失っていませんか?
確かに早くできたらそれに越したことはないのですが
早く”的確に”できることが大事です
例えるのなら
間違った漢字で永遠書き取り練習をしても
正しい漢字が覚えられないのと一緒です。
なので個人的な見解としては
ゆっくりから確実に速めていくことをおススメします。
完成目標が速いテンポであるならば
もつれない確実にできるテンポから徐々に上げていく
という方法です。
ただ、目標までの距離が遠いほど時間はかかります。
日々の練習に取り入れたり練習スケジュールを考えたりする必要はあります。
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■まとめ
今回はタンギングの音節を使い分けるアイディアをご紹介しました
✔ タンギングの言葉(音節)は1つじゃない
✔ 音域/アーティキュレーションによって使い分ける
✔ 上達への近道はゆっくりから
色々研究してみると
今よりももっと表現豊かに演奏できますよ◎
次回(8/2配信予定)は
練習と本番の心の持ちようの違いをお話ししようと思います
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イベント全滅中なので純粋に生活の糧になります… いつまで続くんでしょうかね… さすがにだいぶダメージが大きくて泣きそうです(苦笑)