出産前にやったこと ⑤産後を生き抜くために。@大阪日赤病院 予定帝王切開

今回は里帰りしない事と、産後の体力回復のために、産後ケアと産後ドゥーラを利用したいと考えていました。


産後ケアは、芸能人が利用したニュースなどが広まり、認知度が上がってきましたが、産後安心して子育てが出来るように、出産入院から退院した後、専門の施設にて、母体の休息や、子育てのサポート・指導をするサービスの事です。
主に助産院や産院が行っており、利用に助成金を出してくれる自治体も増えましたが、市町村毎にサービス内容が異なります。

宿泊もしくは日帰りで利用し、ママは基本ベッドで寝ていて、利用したければシャワーも浴び、赤ちゃんは助産師さんが預かってくれて、オムツ換えや沐浴をしてくださったり、必要であれば代わりにミルクを与えてくれ、ママは授乳以外何もしなくて良いです。授乳についても、おっぱいのあげ方をプロである助産師さんがマンツーマンで指導下さり、必要であればマッサージもして下さいます。産後のお世話についても、聞いたら何でも教えて下さいます。
ベッドは個室のケースと、カーテンで仕切られただけの大部屋のケースがあります。
控えめに言って「天国」です。


産後ドゥーラは、産後のママに代わって家事をしたり、赤ちゃんのお世話をしたり、ママの体のケアをしたりと、産後のママが助かるサポートを一手に引き受けてくれるサービスで、民間の資格です。
家事代行+ベビーシッター+簡単な?助産師さん(授乳指導や赤ちゃんのケア)の様な感じですね。

海外から入ってきており、日本では資格を得るための認定講座が東京でしか行われていないため、圧倒的に関東にいらっしゃいます。
こちらは各ドゥーラさんと個人契約を行う形になります。

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昔の大家族時代であれば、下の子や親族や近所の子のお世話を通じて、自然と子育てを学んできたでしょうし、産後も家族親族ご近所で助け合って子育てをしてきましたが、現在は核家族化が進んで、子育てについて学ぶ機会は激減、産後すぐ、練習も無くいきなり実地が始まる状況になってしまっています。
さらに里帰りも減り、しても予防接種等の関係で産後2ヶ月までには自宅に帰るケースが多く、周りの助けなく子育てをしなければいけません。

文化人類学的に、人間はメスが群れて集団で子育てし、お互いの負担を減らしたり、子育て以外の仕事を行ってきた事が判明しています。これにより、子育てにつきっきりにならない事から、次の子供の妊娠も早く、種が繁栄してきたそうです(子供が産まれると、母親が数年間つきっきりで母子分離しない種類の猿は、そこまで数が増えない)
今の日本の大半で行われている子育ては、やむを得ないとはいえ、ヒトとしては異常な状況と言えるでしょう。

そんな中で、自分の子育てが合っているのか分からない(実際は正解なんてないんですが)、疲れても体を休める時間も無く、産後うつになるママさんが増えています。(産後うつは産後すぐのみならず、生後半年間~1年たってもなります)
数年間子育てしてきたら、ある程度どっしりと構える事も出来るようになってきますが、産後すぐは精神的にも普段と異なる状況ですし、1つの命を生かし続ける仕事をしなければいけないのに、何の練習もサポートもないなんて、冷静に考えたらおかしいですよね。

入院してやってきた人に「人手が足りないんで手伝ってますが、看護師の免許はおろか、勉強もそこそこ、実習もほぼゼロですが頑張ります、代わりがいないので、24時間ほぼ私一人で担当します、睡眠は細切れに取ります、食事も合間に作って差し上げます、排泄の介助もします」と言われたら、いやマジ無理、私無事に帰れるんだろうか…ってなりますよね。。。
それが今の日本の、大半の産後ママと子育てです。


そんなママ達を救うとして、近年産後ケアやドゥーラが注目されており、私も2人目は里帰りしない予定だったので、産後は是非利用しようと思っていました。

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★産後ケア★
妊娠して母子手帳を貰いに行った時、交付後に保健師さんとの面談があり、産後について聞かれた際、産後ケアを利用したいと話したら、うちの市民が助成を受けられる施設の一覧を下さり、実際に利用するにあたっての流れを教えて下さいました。

うちの市では、出産予定日1ヶ月前から、区役所に利用の事前申請を行う事が出来、産後区役所に電話をして、利用したい施設と日時を伝えると、区役所が予約を取るシステムになっています。
(なお、利用日程の変更は一回しか出来ないルールでした)

間に行政が挟まるので、まどろっこしく、また区役所が問い合わせたタイミングで、空きがあるか分からないのも不便ですが、助成金が降りる関係でやむを得ない様です。

ただ、利用したい施設に個人的に電話をして、予約状況を確認する事は出来ます。
私も、分娩予定だった産院の系列のケアセンターを利用予定だったので、早めに問い合わせを行いました。

実際の利用ですが、実は利用予定のケアセンターの使いたかった日のうち一泊が埋まっており、この日は、別件でたまたま存在を知った、日赤病院そばの府の助産師会館のケアを利用しました。
また、当初は利用予定のセンターが車の距離で、宿泊利用しか考えていなかったのが、助産師会館は自宅から近所だったので、日帰りも4回利用しました。

注意として、住んでいる自治体によっては、助成が無いため、助成が無い場合は自腹となり、めちゃくちゃ高いです。
大阪府内では、主に日帰りで二万、宿泊で四~六万円です( ̄□ ̄;)!!

また、住んでいる自治体以外の市町村の施設を利用したい場合、住んでいる自治体と、利用先の自治体が助成の契約をしていないと、助成金が降りません。

さらに、自治体によってサービス内容が異なります。
たとえば、大阪市では、産後4ヶ月まで利用できるけれど、助成が降りるのは1ヶ月までなので、里帰り出産の場合は、帰ってくる頃にはほぼ助成が受けられません。悪露用のナプキンや母乳パッドや子供のオムツは貰えます。宿泊と日帰りが、それぞれ7日間ずつ利用できます。宿泊は、泊まった次の日の夕御飯まで利用できます。
一方で東大阪市だと、産後4ヶ月まで助成金がおりますが、ナプキンや母乳パッドやオムツは持参、宿泊と日帰りが合わせて7日間まで、宿泊は次の日の朝食までです(宿泊の後に続けて日帰りも受ければ、夕御飯までいられる)
これは、利用施設のある自治体ではなく、利用者がどこの自治体に住んでいるかによって決まり、大阪市民が東大阪の施設を利用しても、大阪市のルールが適用されます。
私はこの違いをいまいち把握していなかった為、実際に利用するときにちょっと後悔する羽目になりました。

★産後ドゥーラ★
上記の様に、関東以外のエリアにはあまりおられないのですが、私はめちゃくちゃラッキーなことに、交通費がかからない自転車の範囲にお住まいだったので、頼むことにしました。

こちらは産前の打ち合わせ(有料)を勧めており、私もお願いしました。
何をして欲しいか、何が良くて何がして欲しくないかなど、細かなすりあわせをしておく事で、利用時のギャップを減らせ、スムーズな利用に繋げられます。
勿論、利用してから気づく事もありましたが、利用されたいのであれば、お金を払ってでも、産前のすりあわせはしておく事を勧めます。

私は食事の作り置きと子供の沐浴をお願いしました。
沐浴については親が立ち会いますが、産院で習ったのとは違うやり方が参考になりました。
他、ベビーシッター業務もしてくださるので、預けてちょっと外出される方もおられるそうです。
ママのマッサージが得意な方もおられるそうです。

気になる料金ですが、家事代行だけであればやや割高です。私が利用した方は、1時間あたり税込2750でした。私の自治体は、生後4ヶ月までは、1時間千円で家事代行サービスが使えます。ただ、ベビーシッターもして貰えるのであれば安いのではと思います。

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産後ケアも、ドゥーラも、寝ていてねと言われるのですが、家族以外とおしゃべり出来る機会でもあり、楽しみでした
(これは産後鬱の予防にも大変重要です)

私の場合は計画出産でしたので、最遅の分娩日が確定しており、それを目安にこれらの準備を進める事が出来たのは便利でしたね。

また、自分は使いませんでしたが、産後は夕食を宅配にされる方も増えています。
気になる場合は、こちらも事前に調べておくとスムーズでしょうね。
私の周りは、生協の宅食利用が多かったです。どうしても作りたい場合は、カット野菜や~の素、キットの利用が便利ですね。


産後すぐは体も動かないですし、赤ちゃんのお世話で一杯一杯、頭も働かないので、出来るだけ産前に準備することをお勧めします。




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