子どもを読書好きに変えた3つのステップ
こんにちは、あやです。
先日したツイートが私が思ってた以上に反響いただき、驚きました。
読書の素晴らしさは私が語るまでもありませんが、親として「本を読む子に育ってほしいなぁ」と願う方が多いのだと思います。
何を隠そう私もその一人でした。
そこで今回は、娘が一人で本が読める子になるまでにしてきた我が家の試みを順を追って書き出してみます。
Stepは大きく分けて3つ。
まずはお子様がどの段階にいるかを確認するために「子どもと本の関係かんたんチェックシート」を作りました。
シートに回答いただき、該当する部分から読んでいただくと本好きへの道を効率的に歩んでいただけます。
もしよかったらご活用ください。
各ステップでは以下について書いています。
Step1:読書が好きになるきっかけの1つが運命的な1冊との出会いです。
まずはお気に入りの1冊と出会う方法をお伝えします。
Step2:お子様は自分がハマれる1冊を探しているのかもしれません。
その方法を解説していきます。
Step3:「暇さえあれば好きな本を読んでいる」状態を作り出す読書の習慣化についてお話しします。
ということで……
本編の前にちょっと我が家の事情をお話しさせてください。
読み聞かせに全く興味のない息子にも有効でした
娘には兄がいます。
その影響もあり、我が家には常にある程度の本が揃っている状態でした。
しかし息子はほとんど興味を示さず。
好んで読んでいたのは『コロコロコミック』と『かいけつゾロリ』シリーズです。
息子は第一子。
育児に対して気合い満点だった私は、「子どもにやった方がいい」と言われていることは全てやってあげよう! ぐらいの気持ちでいました。
読み聞かせもその1つ。
公文式では3歳までに「うた200、読み聞かせ1万、賢い子」なんて言われているぐらいです(単位は冊数ではなく回数)。
当時、雑誌編集者として働いていた私は、オンオフ問わず読書が好きでした。
なぜそうなったのか振り返ってみると、お気に入りの絵本を母が何度も何度も読んでくれたことが嬉しかったことを思い出したんですよね。
そんな自分の経験からも読み聞かせはマスト!!!!!と思っていたら……
まぁ息子は全然興味示さない(笑)。
「この退屈な時間よ、さっさと終われ〜」
と言わんばかりに、私がまだ文字を読んでいることも気にせすぐにページをめくりたがるんです。
「まだ読んでるのに!」
「なんで待てないの?」
私の中では楽しかったはずの読み聞かせが、いつしかストレスに感じるようになってしまいました。
「あー、この子には読み聞かせしても無駄だわ……」
もともと平日は時間がなく、毎日21時台に就寝させるために必死だった私は、こうして読み聞かせから離れてしまったんです。
そんな息子も今や小学校高学年。
これからお話するStep1、Step2と経て、最近はライトノベルデビュー!(←ヲタク街道まっしぐら?)
それこそ自ら暇な時間を見つけてはシリーズを読み進めるようになりました。
読み聞かせ大好きなのに、読書には手を出さなかった娘
一方の娘。
長男の経験から読み聞かせに積極的になれなかった私ですが、1歳から七田式教室(旧名:七田チャイルドアカデミー)に通い、幼児教育を体感したことがきっかけで読み聞かせ熱が再燃!
早い段階から小学校受験を決めていたこともあり、娘とは頻繁に図書館通いをしていました。
読み聞かせが大好きすぎて、図書館に飾られていたぬいぐるみ相手に絵本を読んであげる1歳の頃の娘。
(文字を読んでいるわけではなく、内容を暗記してお話してます)
この娘の1歳から最難関国立大学附属小学校合格までにしてきた取り組みの全てを以下のnoteで公開していますので、興味ある方はこちらもどうぞ。
さて、当時の私はフルタイムで働く会社員。
「まま、えほんよんで!」と言われるものの、やはり就寝時間が気になってしまいます。
「また明日ね」
「金曜日なら次の日お休みだからいいよ」
「週末には必ず読むから!」
という返事ばかりをしていました。
本当は娘が希望するだけ読んであげた方がいいに決まってます。
やりたいのに、できない。
そんなジレンマを抱えて過ごすのは辛かったです。
しかし、あるものを見たこときっかけで私の考えはガラリと変わりました。
あるもの=娘の目
です。
なんのこっちゃ? だと思うので、もうちょっと具体的に書きますね。
夫が娘に「おおかみと七ひきのこやぎ」の読み聞かせをしていたのですが、娘が瞳孔を開いて食い入るように見入っていました。
まさに絵本の中の世界にワープし、どっぷり使っているのが一目でわかるほどに……。
この様子を見て私は「この子には読み聞かせが必要だ」と強く思い、なるべく時間を作って読み聞かせをするようになっていきました。
▼娘が読み聞かせにハマるきっかけになった絵本
そして年長夏。
ついに将来の夢は本に関係するものに!
3歳までに読み聞かせ1万回は果たすことができませんでしたが、それでも娘は絵本が大好きな子に育ちました。
しかし、ここから2つの試練が。
・なかなか一人で本を読もうとしない
・児童書に発展していかない
私の希望は「本好きで自ら読書できる子」です。
しかし娘を見ているとなかなかその段階に移行しません。
(まぁ親のエゴなのは十分承知しています)
もう一歩先に進むために私ができることって?
どうしたものかいろいろ思案した結果、娘も息子同様にStep1、Step2と段階を経て読書好きに進化いきました。
ということで前置きが長くなりましたが、これからうちの子供達が読書好きになるまでに通ってきた3つのステップを具体的にご紹介します。
もともと本に興味のなかった息子、
読み聞かせは大好きだったけどなかなか児童書へ移行できなかった娘。
2つのパターンを解決した方法です。
Step1:本との距離を縮める
本好きになるきっかけは様々ですが、まずは「お気に入りの一冊」との出会いがあるといいですね。
そのためにできること、してきたことを書き出してみます。
◆図書館に連れて行く
図書館は無料で良書が読める、借りられる親にとってはとてもありがたい場所です。
図書館にもよりますが、子どもと本が出会う様々なイベントが開催されていることも多いので、公式サイトでチェックしてみましょう。
◆読みたい本を自分で選ばせる
図書館(や書店)に着いたら、子どもの興味の赴くまま自由にさせてあげましょう。
雑誌やマンガコーナー一直線でも全然問題ありません。
親はつい「教育的に良いもの」に誘導したくなりますが、子どもはそういった親の魂胆に非常に敏感です(笑・うちの子だけでしょうか)。
この段階ではまず、
子どもが主体的に好きなものを探しに行く→見つかった!
という、ある種の成功体験がとっても大切です。
興味のあるものが図書館(や書店)にあると体感することで、本への心理的ハードルがグッと下がります。
◆親からのプレゼントは全て本にする
誕生日などのお祝いごと、クリスマスプレゼントには子どもの欲しいものに加えて必ず本を1冊プレゼントしています。
この時に選ぶ本は、子の興味を広げてくれるものを中心にセレクト。
例えば2020年のクリスマスプレゼントは、お絵描きが大好きな娘にイラスト図鑑を用意しました。
◆家中のあちこちに本を置く
我が家には、リビングや寝室、おもちゃ部屋といった主に子供達がよくいる場所に本棚を用意しています。
いつでも手の届く場所に本がある環境作りはとても大切です。
写真は我が家のリビングにある壁面本棚の一部。
夫がDIYしました。
文科省が平成16年に行った「親と子の読書活動等に関する調査」によると、家に本をたくさん置く、図書館に連れていくなどの支援を保護者がしている家庭では、読書好きな子の割合が高くなる傾向にあるそうです。
◆読み聞かせの希望にはとことん付き合う
「これ、よんで!」「また今度ね」
我が家ではこんなやりとりが日常茶飯事だったのは前述のとおりです。
小学校受験準備もかねて過去2年間は昔話を中心に読み聞かせをしてきましたが、それらは娘の好みとは関係ありません。
大切なのは、好きな本を好きなだけ思い切り読んでもらった経験です。
そこで休校期間中に娘が望むまま、絵本・児童書問わず、時には同じ本を何度でも、1日3時間は読み聞かせの時間にあててました。
(一緒にいた息子が隣で聞いていることもしばしば)
この頃は図書館で本を借りてもすぐに読み終わってしまうので、週に2回、30冊ずつ借りてくるという生活をしていました。
この時も、本は全て娘に選ばせています。
◆読書記録を付けてみよう!
我が家が利用する図書館では「読書手帳」が用意されています。
手帳1冊で100冊分記録可能。
巻末に表彰状がついており、図書館に持っていくと司書さんが日付と押印をしてくれ、さらに「手作りしおり」のプレゼントまでもらえるんです。
娘は取り組みにゲーム性を持たせると俄然やる気が出るタイプだったので、この手帳を取り入れてからグングン「読みたい欲(この時点では読んで欲しい欲)」が高まっていきました。
以前は手帳に記録することを面倒くさがっていた長男も、たまにではありますが、この手帳に書名を記録しています。
もしお近くの図書館にこのような取り組みがなければ、市販されているものを利用するのも1つの方法です。
Step2:人気シリーズの1巻をさりげなく置いておく
本と子どもの距離感がだんだん近くなってきたなと感じてきたら、人気シリーズの1作目を本棚に置いておくようにしましょう。
シリーズ作品をお勧めする理由は「必然的に冊数を重ねることができるから」そして、量をこなすことで読書の習慣化ができるからです。
息子の場合は「かいけつゾロリ」シリーズが児童書を読み始めるきっかけとなりました。
娘の場合は「ミルキー杉山の名探偵」シリーズです。
その他のおすすめを以下にピックアップしましたので、よかったら参考にしてください。
◆小学校低学年の読書デビューにおすすめのシリーズ10作品
Step3:1日15分!親子の読書時間を日課にする
下の画像をご覧ください。
これは文科省が平成16年に行った「親と子の読書活動等に関する調査」から抜粋したものです。
注目すべきは、「保護者の読書好きの程度が高くなるほど、本を読むことが好きな児童・生徒の割合が高くなる傾向がある」の部分です。
小学生はまだまだ親と一緒に何かをするのが大好きな時期です。
1日15分でもいいから親子で好きな本を一緒に読む時間を作ることで、子どもにとって「読書の時間=楽しい」ものとしてインプットされていきます。
そして「楽しい=好き」「好き=習慣化」と段階を踏むことで、自然と読書を楽しむ子に変化していきます。
何事も習慣化してしまえば、子どもは勝手に自走します。
そこまでは親の働きかけが必要な我が子たちでしたが、諦めずに続けてきてよかったです。
▶︎おまけ:マンガを読む子は本もよく読む傾向にある
読書をさせたい親にとって悩ましいのは「マンガ」の存在ではないでしょうか。
今回取り上げた文科省の調査結果によると以下のように書かれていました。
つまりマンガをよく読む子は本も好きでよく読んでいるんですよね。
よく「うちの子はマンガばかり読んで〜」と愚痴混じりでおっしゃる方がいらっしゃいますが気にすることはありません。
好きなものを好きなだけ読み物語に没頭できた経験は必ず心の糧となるはずです。
『ドラえもん』推奨というわけではありませんが、マンガの中で言われるからこそ響く名言との出会いも楽しいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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