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諸行無常。

この世は諸行無常。

この世の全ての物は変わりゆくもの。

毎日同じように地球は回っていて何の変化もないと思ってしまうけれど、植物は姿を変え、鉄は錆び、人は歳を取ります。
辛い状況も変わってゆきます。
今ある生活も変わってゆきます。

人の心もそう。


例えば、子供を育てていく中で、子供が成長すると共にその子に合った接し方へ変わってゆく。

自分を取り巻く人間関係に悩んだ時も、身を守るために考え方や価値観が変わりゆく事もあると思うのです。

しかし、変わりゆくことを良く思わない人もいます。
実際私も「言っていることが前と違う!」と責められた事もありました。
(その逆も然り、私も同じことを言ってしまった経験があります。)

考え方が変わりゆくことを否定された時、自分の気持ちを吐き出すことが怖くなりました。

つらい経験が重なるにつれ、自分の気持ちが言えなくなる。
薄暗い世界から日に日に暗闇の世界になりました。
それはまるで出口の無いトンネルでさまよっているようでした。



だけど、変わって良いんです。
この世に変わらないものなんて無いんです。
人の心も変わるものなんです。

この歳になってやっと諸行無常の意味を少し理解した気がします。

そしてそう思えた事で少しずつ心が楽になり、救われました。

同時に諸行無常の世の中だからこそ大切なものにも気付けたのだと思います。


太陽の方を向く花のように
風になびく草のように
湧いては消える雲のように
心を動かし
自然に身を任せて
生きていきたい。

諸行無常とはそういう事なんじゃないかなと思います。

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