双極性障害の私が司法試験に合格する話(393)シンプルに没入する。

シンプル。私の好きな言葉。大事にしたい言葉。

これが案外難しい。

ファッションとかインテリアでは、わりと実現させられつつあるのだけれど。はて、脳内はどうかな?

いつも私の頭の中は忙しい気がしている。それも、とても散らかっている。脳内の情報が可視化できるようになるかもしれない近未来を想像すると恐ろしくなる。誰にも見せられないくらいのゴミ屋敷。

精神疾患を抱える人は、よく、頭の中が働き過ぎていて休めていない、とか言うことを聞くけど。まさに私自身そうだったと思う。常に働き続けていた。それが生産性のある働きであるとは限らない。余計なこともたくさんたくさん考えて、本当に大事なことが考えられない感じられないようになっていた。

そんなことに最近気づいて。

脳内をシンプルにすることに注力している。呼吸だけに集中してみたり、足の裏の感覚だけに集中して歩いてみたり、動けなくなるまで腕立て伏せをしてみたり(せいぜい10回がやっとですが笑)一度に一つのことしかしない時間を意識的に設けてみた。最初は、なかなか集中できず。たったほんの数分も、一つのことに集中できないことに驚いた。

勉強中、あれやこれや思い出して、中断してしまうのも頷ける。当然のことだ。その度に自分を責めていたけれど。責めるのではなく、本質を知って対策しなければと気づく。

少しずつ、ほんの少しずつ、呼吸や歩くことだけに集中できるようになり、それが心地よいことに気づく。勉強中も、没頭できる時間が増えた。まだまだムラはあるけれど、没頭時間が長い1日はいい気分で眠ることができる。そして、翌朝も気持ちよく起きられる。とてもいい。

たまに、勉強がいやになるときは、あれやこれやをしなければと、マルチタスク気味になるときなんだと思う。ハードルを低くして、勉強も、やることを細分化して手をつけて少しずつ進めていく。今こうやって書いたら簡単なことなんだけれど、疲れていると、その判断がうまくできなかったりする。

法律の勉強自体がハードルが高く感じられる時は、小学生の算数の問題集をやるようにしている。算数は、超苦手なのだけれど、それでも、司法試験の問題よりは簡単だ。苦手なことでも、これだけのスピードで、解けるようになるんだという感覚を思い出させ、勉強への意欲を湧き立たせる。 

シンプルであることを極める。どんどん削って、削って、行動できる身軽さを手に入れる。

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