体型と向き合う

このタイトルを見て、苦々しい表情をしながらここを開いたダイエット中の方は居るだろうか。


昭和の時代、

「ご飯は太る」

と言われていた時代があった。


私の家系は皆細身だったため、そんな話を気にすることもなく、朝晩ご飯を中心とした和食を食べていたが、体型を気にする乙女はパンを食べ、更に太っていった。


成分を冷静に鑑みれば、お米はすぐに消費する炭水化物でできているが、パンはそもそも小麦粉、バター、砂糖等で構成されている。


バターや砂糖をたっぷり使ってつくられている。


バターや砂糖で、痩せる、だと?!



それに合わせるおかずたちを見ても、

ご飯には大豆を発酵させた味噌汁に、いりこで出汁を取り、野菜や豆腐や海藻を具材にしている。

それに焼き魚やお漬物。


一方、パンに合わせるとなると、ハンバーグやベーコンの入ったスープなど、割と動物性の食材が多くなるのは想像に難くない。



日本食しか食べていなかった当時のおばあちゃん達はみな細身だったけれど、海外のおばあちゃん達は巨体の人が多かった。



洋食を食べ続けた人達がどんな体型になっているかを見れば、自分の行く先は簡単に分かった筈だったのに。


何故こんな事が起きていたのか。


平成以降に生まれた人は、ビックリするかも知れないけれど、テレビで

「これが身体に良い」

「これが今人気」


と報道すれば、即日それがバカ売れするような時代があった。

今でも紅茶キノコを続けている人は居るのだろうか。



これから風の時代が暫く続くという。

風の時代には、テレビを鵜呑みにしてものがバカ売れすることはもうなくなるだろう。

痩せたいなら、テレビで知らない人が話している内容を鵜呑みにするより、身近な自分好みの体型の人に生活スタイルを聞いた方が、確実なのだ。


痩せたい人をずっと太らせておけば、ダイエット用品に永遠に貢ぎ続けてくれる。

売り手と買い手が見えない商売では、そんな事が簡単に起きる。


遠くで生きている、知らない人の話を鵜呑みにすると、痛い目に遭うことがある。

外から情報を仕入れるよりも、身体が欲するものを飲み食いした方が、自分に合った体型で居られる。


自分の体型が今、自分の意に沿わないのだとしたら、

自分の身体の声を聴いているか、

自分の身体に向き合っているかに、

思いを至らせてみるのも良いかもしれない。



と、あなたにとって遠くの知らない人である私が語ってみる(笑)