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子ども(成人女性)と私(中年女性)の2人旅@タイ その2 2024.02.10

自作の旅のしおりと共に、タイ旅行を振り返る。

自作の旅のしおり_2日目

最寄り駅_プロンポン駅


街灯も消え怪しげなピンクネオンの中、ホテルにチェックイン。
一睡もできないんじゃないか?なんて心配をしたわりに、子どもは起こしてもなかなか起きなかった。
私は明日も明後日もまだ仕事が休みというそれだけで、滞在2日めの朝を気持ちよく迎えた。
思えば、我らはどこでも寝られるのが特技だった。

朝ご飯は食べずにホテルを出発。
さすがに、怪しく光っていたお店は営業を終了していたものの、明るくなっても町並みは大して変わらず。宿泊先ホテル前の道はアダルトなお店が多いらしい。
昨晩「ヌルジェルマッサージ」とピンクのネオンサインで光っていた店の前を歩いて通過しながら、私は数日前、自宅前の道路を1日に2回雪かきをした事を急に思い出した。

最寄り駅_プロンポン駅
駅から下の屋台を覗く

チャトチャックウィークエンドマーケットへ

YouTubeで見た屋台に引き寄せられながら
今日の目的地のチャトチャックウィークエンドマーケットへ向かう。

タイのスペイン料理店の中国人観光客向けの春節装飾

チャトチャックウィークエンドマーケットのパエリア屋「Viva 8」

タイでパエリア食べるとは、
長野県民の私が他県で蕎麦を食べる(絶対やらない事の例え)と思いつつ、チャトチャックマーケットに行ったら、食べるべしと様々なガイドブックやサイトに書いてあったので、朝食はここのパエリアに決めていた。
かなりの人気店で混むと書いてあったけどほとんど空席だった、それもそのはず。パエリヤの炊きあがりまでは1時間程時間がかかると言われた。
1時間か、、と思ったが、店先には大きなパエリヤ用のフライパンが置いてあり、一部始終見学しようと思い1時間待つことを伝える。

タイ米だと思う
大きなエビが1人何匹入るか気になる
子どもの苦手なパプリカが沢山あり、
更に子どもが苦手なグリーンピースを盛大に撒いた
1人あたりのムール貝の数も気になる
調理器具を重しに使う意味。。
炊きあがって配膳準備
奥の彫刻が人に見えて仕方ない
1番の見せ場でピントを外す失態

パエリアの炊きあがり見学しながら、
3年程、日本人というか長野県民しか見かけない生活を過ごしていたので、自分のことを棚に上げて外国人が珍しくて仕方がない。
子どもに「悪い癖出てるよ、サメのような目で人を見るのはやめな」と何回も注意される。
気になるとじっと見てしまう、私の悪い癖をよくご存知だこと。
見てはいけないと思えば思うほど、外国人のタトゥーや、年齢の予想、持ち物のセキュリティ対策など気になって仕方ない。
あれこれ想像しながら遠慮がちにチラチラと見ていたら、隣の欧米人グループのおじさんがフラフラと店の前の通路に横になってしまった。
暑さで逆上せたらしく、元々白いお顔は更に蒼白くなり、少し起き上がってはまた横になったりを繰り返し。
どこからいらっしゃったのかわからないけど、そりゃ暑さでやられるよなと思ったら急にほっとけなくなり、”−3℃冷感シート”をおじさんに渡してと子どもにお願いした(私は英語が全く話せない)
子どもがおじさんにシートを渡して何かを話した後、おじさん−3℃冷感シートで気持ちよさそうにあちこち繰り返し拭いていた。
メーカーの人間でもなんでもないけど、毎年このシートを愛用しているので「本当に素晴らしい製品」ですと英語説明できたら良いのに勉強をしなかった事が悔やまれる。
おじさん、しばらくすると起き上がれるまで回復し、私達を指さしながら仲間に何かを話して小さく👌マークを作って退店した。
だいぶ話が逸れたが、パエリアは事前の噂通りとてもおいしかった。

チャトチャックマーケットは、YouTubeで散々調べて行きたいお店をピックアップしていたものの、どこを通れば目的のお店に到着するのか?迷いそうになりながら、子どもが行きたがっていたカレンシルバーのお店を目指す。

あまりの暑さにマンゴースムージーを飲む


カレンシルバーのお店

カレンシルバーのお店

カレンシルバーのお店に到着した頃には、私の指はウインナーのように浮腫んでいてなかなかフィットする指輪が見つからず、
優しい店員さんが浮腫みが取れるようなポーズを提案してくれ、手を振ったり、バンザイを繰り返してはみたものの、入店時も退店時もウインナーはウインナーのままだった。
子どもは、喜んで何点も購入。私も試着でははまらなかった指輪とネックレスを数点購入した。
帰国後、購入した指輪は流石にはまるだろうと思って試したら、親指でもゆるい状態で、結果お蔵入り。

ヤムジェーウンの看板

老舗のタイ料理店、ヤムジェーウーンのトムヤムクン

昼食は、こちらも事前に調べていた老舗のタイ料理店ヤムジェーウン。
私は辛いものは大好き、でも酸っぱ辛いのはむせるので、酸辣麺ですら食べた事がなかった。
更にパクチーが乗っている、トムヤムクンは完全に食わず嫌い。
でもタイまで来たんだから挑戦しないのは勿体ないと思い、挑戦することにした。
店内は昼時を外したにもかからず大賑わいだったが、タイミングよく空いた席を案内された。
といっても途中でカクンカクンと止まるホコリまみれの扇風機の前の席。
メニューは一応見たけど、注文するは日本に居る時からもう決まっていた「トムヤムクン」と「蟹チャーハン」を指差し注文。
除菌シートでテーブルを拭いていると、厨房の親父さんが私を指さして「こっちへ来い」と手招きをしている。
一筆書きのようなあっさり顔のワタシをタイ人と間違えるはずが無いと思い、スルーしていると先程よりも怖い顔で「こっちへ来い」とぶんぶんと手招きをされている(そこのお前だ、こっち来いと言われるよう)
「え?あたす??」と思わず大声を上げて立ち上がったら、頷く親父さん。
除菌シートが気に入らなかったのか?扇風機の悪口を言ったのが聞こえたのか?それともなんだろうか、何を怒られるんだろうと不安にながら厨房まで行くと
「お前、味見してみろ」とばかりにスプーンを出された(タイ語も全くわからないので勝手解釈)、スプーンを出されると人は条件反射で口を開く習性があるのか?そんな習性私だけか?ビビりながらも口を開いた。
今度は親父さんが手を横に振る、どうも違うらしい。
落ち着いて聞いてみるとタイ語ではなく英語で「辛さはこれで良いのか?」と聞かれていた。
今度は質問の意味はわかったものの、トムヤムクンを食べた事も無ければ作ったことも無いので辛さの適量がわからない。
もじもじするのは本意ではないので、はっきりとした日本語発音で「ハーフでお願いします」と言ってみたら、ハーフのところを聞き取ってもらえたらしく納得いただけたらしく頷いていたので、自席に戻る。

ハーフと言ったトムヤムクン
カオパットプー(蟹チャーハン)

数分後に出来上がった「トムヤムクン」は、私がむせるから苦手だと言って避けていた”トムヤムクン”とは全く別物だった。
辛いけどおいしい、辛いからおいしい、香りも爽やかで酸味も心地よい。
蟹チャーハンもこれまた最高で、トムヤムクンと交互に食が進む。
子どもは「辛い辛い」口の中をパタパタとあおぎながらヒーヒー。

お会計をお願いすると、店員さんが私達の空になった食器を見てびっくりした顔で「おいしかった?」と聞いてきた。
子どもが「最高においしかった」と言うと、厨房の親父さんに向かって大きな声で何かを話していた後、お釣りと一緒に飴を2つもらう。
帰る際、厨房の親父さんに、感謝と辛さ大丈夫でしたの意味を込めて両手でOKマークを作って伝えると、強面から一転して笑顔と🙏で応えてくれた。
店を出てから、子どもが「突然大きな声を出して厨房に行くから、またおかしな事が発生したか?と慌てたけど、誰ももらってない飴までもらってよかったね」と笑っていた。
焼き肉を食べた後にガムをもらう、あのシステムがタイにもあるんだと勝手に思っていたけど、そうじゃなかったらしい。
厨房まで呼ばれている人は私以外他にいなかったけど、呼ばれたら次回も「ハーフでお願いします」とオーダーしたいと思う。

ヘンヘンチキンライス(カオマンガイ) 17時〜売り切れまでの営業 

向かって右側の個性的な髪型の男性
バツンバツンと大きな包丁で鶏肉を切っている
1バーツは、4円程度
スープまでついて、200円程度

チャトチャックマーケットで歩き回ったので、無理せずナイトマーケットには別日に変更することにし、ホテルから歩いていける距離の地元で大人気のカオマンガイのお店に行くことにした。
時間が遅かったせいかフライドチキンライスの方は売り切れになっていたので、カオマンガイのSサイズを2つ注文した。
タイに知り合いもいないけど、初対面のタイ人の年配のおじさんと相席。
先ずスープが到着、そーーーっとパクチーを子どもの器に移動し、ひとくちいただく。
口の中に鶏の旨味が広がる、複雑ではなくシンプルな優しい味。
続いて到着したカオマンガイは、艶々しっとりの鶏肉に、味がしみたご飯、こちらも噂通り最高においしい。
おじさんの真似をして近くにあるタレをかけてみた。甘いタレで私の好みではなかったけど、おじさんは甘いものが好きなんだね。
私は添えてあるにんにくの香りのする味噌のようなソース、こちらが気に入った。おかわりできるらしく何人もおかわりしていた。
子どもは、カオマンガイが大のお気に入りだったそうで、滞在中も帰国してからも「また行きたい」と言い続けている。

2日目の食事はこれにて終了

帰りに甘い飲み物を買ってホテルに戻った。

<思い出したこと>

朝行ったパエリアのお店には、がっちり体型で赤いリップに短髪、可愛らしい髪留めして、小指を立てながら舞うように店内を忙しく動き回っているいるウエイターというかウエイトレスの方がいた。
にこにこしながら忙しく動き回っているのをついつい目で追ってしまう。
バンコク滞在中は、私と同性なのか?異性なのか??と思う光景に何度も遭遇した。でも、タイの人は誰1人一切気にしている様子がなかった。
私もそんな雰囲気に慣れたのか?他に興味があって気にならなくなったのか?理由は定かではないけど、何とも思わなくなっていた。
あたしは、あたし。あなたもあたしも、自分の好きなように。
タイの旅行記を書き出したら、生き生きとした彼なのか彼女の事を急に思い出した。帰国してそんな魔法もあっという間に無くなり、自分と人と比べては凹む毎日を過ごしているけど、それもまた”あたし”なのかもな。

その3(前半)はこちら


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