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1日15分以下のポル語発音練習を1ヵ月続けた結果【プチ解説&講座あり】

インスタで企画をやってました。
1日15分の発音練習をすると1ヶ月後どうなるのか。
意外な成果を得ました。

ネイティブスピードを目指していた

nasal(鼻母音)やaberto(開口音)を意識して
一語一句きちんと発音し
スピードのある朗読を目指していました。

インスタ開設に乗じて何かやりたいと思ったのが始まり。
動画作りの際のナレーションが下手すぎたので
リベンジの意味も込めて
自分のナレーション原稿を課題としてやり始めました。

そもそものポルトガル語発音の定義を再確認

ポルトガルをカタカナにする際のアクセントの決まり事みたいなのがあるのですが、
アクセントのある音節内の母音の前の子音が
有声音の時は長音「ー」、無声音の時は促音「ッ」を母音の後ろにつけます。

※実際のブラジル人は「ー」も「ッ」も発音してません。
あくまで日本人が理解しやすいように定義されているだけなので、
最終的には「ー」も「ッ」も付けずに発音して
「ー」も「ッ」も付いてるかのような発音になるよう練習してください。

*amor [ a ́moɾ ]「愛」
アクセントがある音節はmo/ oの前の子音mは有声音
→oの後ろに「ー」を付ける
→「アモール」

*passo [ ́pasu ] 「一歩」
アクセントがある音節はpa/ aの前の子音sは無声音
→aの後ろに「ッ」を付ける
→「パーッソ」
※「パッソ」でもいいけど日本語「ッ」は切れ味が強いので「ー」も付けて「ッ」の強さを緩和させます

この「ー」がかなり厄介で、単語だけ発音する際はできるのですが、
文章になると途端に省略し始めます。
日本語話者のクセです。

ナレーションを収録し終わった私は自分の音声を聞いて、
これができていないことに気付きました。
言っている時はやっていると思ったのに…
ということで、「長すぎない?」と不安になるくらい
nasal、長音アクセント(私の造語です)、開口音などを
十分に、たっぷりと、
伸ばすところは伸ばしました。

毎日少しずつ進化していった

毎日15分の練習をして、撮影して、ストーリーズに投稿していました。
…が、時間がなくて15分も練習しない日の方が多かったです。笑
それでも自分の良いところ/良くないところは十分に発見できました。
やはり、口の開きが足りなかったり、伸ばし棒「ー」が足りなかったり、
そういう失敗が目立ちました。
スローモーションかよ、というレベルのスピードで毎日向き合いました。
そして最後の数日で、意外な発見をしたのです。

ポルトガル語のリズムが勝手に出来上がっていて驚き

伸ばし棒「ー」や開口音をしっかり行いつつ、
ネイティブスピードにも挑戦しました。
すると、時間をたっぷりかける箇所とそうでない箇所のメリハリが出てきて
勝手に「言葉の波」ができていました!

文字通り「ポル語の波に乗ってる!」という感覚があり、
覚醒したかのような快感がありました。

これは自分で作ろうと思って作ったものではありません。
1つ1つの単語と誠実に向き合った結果生まれた産物です。
つまり、これが「ポルトガル語の本質」なのです。

「ネイティブのニュースのレポーターさんみたいな喋り方してる」
もちろん発音が甘いところもまだありますが、
これが私が自分自身に抱いた印象です。

短いので詳しい解説がない&分かりにくいと思いますが、
興奮して撮影したショート動画です。

これをブラジル音楽に取り入れてほしい

「これが『ポルトガル語のグルーヴ』か」
自分の中に発生したその「リズム」を感じることにより、
「ことばのグルーヴ」を感じることができました。

ブラジル音楽に携わるミュージシャンの皆さんは、
この感覚を是非取り入れてほしいと思いました。
すっごい快感です!
本当に「覚醒した!」感じがします。

それを伝えていける先生にならないといけないと強く感じました。
今後、メソッドを確立していきたいと思います。

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꧁愛マリアンジェラ꧂
著書
『日常ポルトガル語会話ネイティブ表現』(出版: 語研)
※共著

HP
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所属事務所 (声優/ナレーター)
株式会社FIREWORKS

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