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忘れやすい夢の理由:夢に隠された感情の整理法

夢ってすぐ忘れてしまう。どんなにリアルな夢を見たとしても、夢の中では楽しかったり悲しかったり怒ったり、ものすごく感情が動いていたりするが、起きて少し時間が経つと、どういう夢だったのか具体的に思い出せないことがないだろうか。

この理由の一つは、実際に夢とは脳の中だけで見るもので、身体で体験しているものではないために、筋肉への記憶がされないからすぐ忘れてしまうのではないかと、私は勝手に解釈している。脳が脳内だけで見せている、景色だったり感情だったりするのではないだろうか。

実際に体験した記憶とは、脳だけではなく、身体で、筋肉で記憶するらしい。マッスルメモリーと言うらしい。

それに対して夢とは、昼間の間に体験した身体感覚からくる感情などの記憶を整理する時に、脳内に写っていることではないかと思っている。昼間に感じた身体感覚からの感情、無意識の感情、それを脳内で整理している。

例えば、とても寂しく感じることが昼間にあったとする。何かの会議やイベントで周りの人と上手く交流することができないとか、うまく話をすることができずにとても寂しい思いをしたとか、その寂しかった身体感覚の記憶を、寝ている間に脳が見せてくる。その時に、過去にあった寂しい記憶、例えば誰か大切な人が亡くなってしまった記憶など、同じようにまた寂しい思いをするのかもしれないという怖さが、夢となって脳が見せている、そんな風に考えている。

とても寂しい夢を見た、夢の中で亡くなってしまった大切な人と会ってまた寂しい悲しい気持ちになってしまった、そんな時に、夢の続きを考えるというワークが役に立つ。その夢の中で続きがあったら、その大切な人が自分にどんな語りかけをしたのか、どんな行動を起こしたのか、その先をしっかり考え切る。そうすると、自分の心も癒され、今後、同じような寂しい出来事にあった時も、それを超えることができる。脳が一種錯覚するのだろうけれど、夢の続きを考えるというワークはお勧めである。

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