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今日の日記(モスバーガーは美味い)

 何もなかったなぁと感じる1日でも、よくよく掘り返せば何かはある。今日もいつもの平日。埋もれていく日常の一粒。
 何も書くことが思い浮かばないこんな日は、その日のさりげない出来事を淡々と記すまでである。

モスバーガーをお持ち帰り

 自炊エネルギーが枯渇しているため、お昼ご飯を買わなければならなかった。オフィスの目の前にモスバーガーがあるのだが、そういえばここのモスは行ったことがなかったなと思い、初来店した。
 モス自体あまり行く機会がない。ハンバーガーを食べたい時の第一候補はマクドナルドになってしまう。親に連れてってもらってたのも大体マックだし、中学生の時に100円握りしめて行ったのもマックである。
「ハンバーガーといえば??」とコールされれば拳を突き上げて「マック!!」とレスポンスするくらいに洗脳されている感があった。
 しかしポテトが全サイズ150円になるクーポンがめっきり登場しなくなった昨今、その洗脳が解かれつつある。値上がりも歯止めが効かず、もはやマックじゃなくても良いんじゃないかという思想がようやく芽生えてきたのだ。

 今日のモスバーガーでは、テリヤキバーガーとポテトSサイズを注文した。テイクアウト、670円。ちょっと高い。どうしてもマックと比較してしまう。
 ちょうどお昼時で混雑していて、店員さんたちはレジの向こうでわちゃわちゃしていた。レジの人は明るくハキハキと接客するし、奥ではベテランぽい人が素早い手つきで調理してるし、皆が一生懸命な感じが伝わってきて、こういうのが素敵な労働の鏡だよなぁと、パソコンの前でボケーっとしてほとんど動かなかった午前中の自分と対比させるように眺めていた。
 モスは注文を受けてから作るスタイルらしく、受付終えてからしばらく待っていた。その間も店員さんは目まぐるしく駆け回っている。店内飲食する人にはテーブルまで店員さんが届けに行くので、何度も僕の横を店員さんが忍者のように駆け抜けてゆく。
 
 注文してから15分くらいして、テリヤキバーガーとポテトの入ったビニール袋を店員さんから受け取った。早速オフィスの自席に戻ってバーガーにかぶりつく。
 嗚呼、美味い。
 ああ、ではなく、嗚呼である。心に深く染み渡る美味さである。
 ポテトも、元々は細くてカリッとしたポテトが好物なのだが、モスの揚げたてで熱くてもっちりしたポテトもなかなか悪くない。太めだから食べ応えもある。
 
 簡単に心を入れ替える浮気野郎と思われるかもしれないが、今日のお昼にモスバーガーの魅力に触れてしまい、それ以来頭から離れない。まるで恋のようだ。しかしマックも好きなのである。

 ハンバーガーのチェーン店には他にもバーガーキングやフレッシュネスバーガーも存在しており、この業界はなかなか奥が深そうである。
 次はぜひ、古参であるドムドムバーガーに挨拶をしたいと考えている。

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